広報おきなわ 6月号(No.420)

名前は「どぅなん」と「那美(ナビー)」です

与那国馬寄贈・命名式
−沖縄こどもの国−

与那国馬「どぉなん」「那美」の名付け親と寄贈者に感謝状が送られた

▲与那国馬「どぉなん」「那美」の名付け親と寄贈者に感謝状が送られた

 沖縄こどもの国にこのほど与那国馬二頭が寄贈され、五月十九日、寄贈・命名式が行われた。二頭の名前は来園者から広く公募。寄せられた四百五十四件の中から雄は「どぅなん」、(方言で『与那国』の意味)雌は「那美」と名付けられた。「どぅなん」の名付け親は南城市の比嘉陽子さん。そして「那美」の名付け親は宜野湾市の阿部笑弓さん。二人にはこどもの国の年間パスポートと感謝状が贈られた。
 今回この二頭を寄贈したのは与那国町出身で沖縄市在住の目差博隆さん。この三月までこどもの国では与那国馬三頭を借りて飼育展示していたが、その借用期限が切れてこどもの国から与那国馬がいなくなると知った目差さんが寄贈を申し入れたという。式で目差さんは、「みんなでかわいがってください」と話すと、こどもの国の有銘政栄施設長代理は「人気者になるよう調教したい。ありがとうございます」と感謝を述べた。園では「どぅなん」と「那美」を情景展示や乗馬体験、サーター車の体験学習などに活用する。


おはなしの世界がひろがったよ

沖縄市立図書館特別おはなし会

おはなしの世界に聴衆をどんどん引き込む真榮城さんと平田さん

▲おはなしの世界に聴衆をどんどん引き込む真榮城さんと平田さん

「こども読書週間」にちなみ沖縄市立図書館主催の「特別おはなし会」が、五月二日、沖縄市文化センター四階ホールで開かれた。
この日招かれた話者は安慶田にある「くすぬち平和文化館」の真榮城栄子さんと平田千悦子さん。真榮城さんの軽妙な語り口に効果的な平田さんのキーボードが絶妙に絡み合い、集まった百人近くの親子連れはあっという間に物語の世界へ引き込まれていった。会では珍しいベトナムの紙芝居「たいせつなうちわ」や、うちなーぐちで語られた「へびくんのさんぽ」、手袋人形を使った読み聞かせ、パネルシアター、テーブル人形劇など、趣向を凝らしたおはなしが次々と披露された。一緒に歌を歌ったり、かけ声を掛け合うなど話者も聴衆も一体になり、会は終始楽しい雰囲気で盛り上がった。


沖縄市
音楽市

インディーズバンド、ミュージシャンの登竜門

パワーあふれるステージを展開

若手ベテラン15組が出演

二日間とも多くのロックファンが詰め掛けた音楽市

▲二日間とも多くのロックファンが詰め掛けた音楽市

 ロックやフォークソング、ジャズなど、ジャンルを問わず県内の若いミュージシャンの発掘や音楽のまちづくりの活性化を目的とした「沖縄音楽市」(主催・沖縄市、ミュージックタウン音市場)が五月四、五の両日、ミュージックタウン音市場と音楽広場で開かれた。
 初日は県内で活動している「はいさいん」などベテランバンド五組が出演。ロックやフォークなどで観客を楽しませた。二日目は、去る二十五日に行われたオーディションで勝ち残った「リアルゴールド」など十組の若手ミュージシャンらが出演した。音楽市は若手ミュージシャンの登竜門として定着している。


第17回ふくふく童話集を寄贈
夢と希望がつまった童話集を贈る

市内の幼・小・中図書館や福祉施設へ200冊

嘉陽会長(右)から眞榮城教育長(左)へ童話集が贈られた

▲嘉陽会長(右)から眞榮城教育長(左)へ童話集が贈られた

 県内児童文学の登竜門として知られる「第十七回ふくふく童話大賞」(主催・市社会福祉協議会)の入賞作品を一冊の本に収めた童話集「フェルトのハンマー」が発刊され、二月二十五日、同社協の嘉陽宗吉会長から眞榮城教育長へ童話集二百冊が贈られた。
 童話集は子どもたちの夢と豊かな感性を育み、また多くの方が童話に親しむ機会づくりとなることを願い発行している。
 嘉陽会長は「子どもから大人まで多くの人に読んでもらいたい」とあいさつ。眞榮城教育長は「物を書く作業は自分の心を磨くことにもなる。こうした取り組みは地域と一体となって子どもを育てることにつながる」と感謝を述べた。


公害防止協定に調印
倉浜新ごみ焼却炉
住民側と施設組合で合意

倉浜衛生施設組合と三団体による調印式が同組合事務所で行われた

▲倉浜衛生施設組合と三団体による調印式が同組合事務所で行われた

 倉浜衛生施設組合(沖縄市、宜野湾市、北谷町)が進める新ごみ焼却炉施設建設で池原、登川の地元二区と農家らの協議会三団体による公害防止協定書調印式が去った三月二十二日に同組合事務所で行われた。
 協定書では、排ガス、重金属溶出、ダイオキシン類の三項目で国の定めた基準以下の排出値を「協定値」と設定し重大事故の際に住民側へ即時連絡することや、住民の立ち入り申し入れに対し「積極的に協力する」と明記されている。同組合では、協定値以上の数値が検出された場合「焼却炉を停止して調査、防止対策を徹底する」と述べた。
 調印式には、沖縄市長、宜野湾市長、北谷町長が参加。東門市長は、「現施設より環境に配慮され、処理能力が向上する。みなさんの協力に感謝したい」とあいさつした。


比謝川に泳ぐ1000匹のこいのぼり

「第五回こいのぼり祭り」

夢と希望を乗せて元気よく大空へ

 越来・城前自治会が中心となり実行委員会を立ち上げ「第五回こいのぼり祭り」(主催・ゴエク城下水辺公園まつり実行委員会)が五月二日、同水辺公園内で開催された。
 会場では、越来中吹奏楽部の演奏で始まり介護センターに通うお年寄りや子どもたちが一緒になってこいのぼりを掲揚した。
 比謝川上空には、市内の保育園児たちが作った約1000匹の色とりどりのこいのぼりが掲げられている。平良 市実行委員長は「園児たちが工夫を凝らして一生懸命作ったこいのぼりが、夢と希望を乗せて元気よく泳いでいる。こいのぼりに負けないように沖縄市を元気にしたい」とあいさつ。会場では引き続き越来中吹奏楽部の演奏や詰めかけたお客さんへ王朝時代の飲み物として「ぶくぶく茶」が振舞われた。

「元気に育つように」と笑顔でお菓子をもらう子どもたち

▲「元気に育つように」と笑顔でお菓子をもらう子どもたち

比謝川一面に泳ぐ園児ら手作りのこいのぼり

▲比謝川一面に泳ぐ園児ら手作りのこいのぼり