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◆ 広報おきなわ(No346)  4月号

 沖縄市赤十字奉仕団(島袋八重子委員長)は昭和48年にコザ市赤十字奉仕団として発足。県内で最初に誕生した赤十字奉仕団である。昭和51年に名称を沖縄市赤十字奉仕団に改め、今年30周年の節目を迎える。日本赤十字社沖縄県支部沖縄市地区として現在、団員は92人。災害時の救援物資の配付や災害支援募金、医療機関での奉仕活動、赤い羽根街頭募金、献血推進運動、福祉施設等の慰問や諸行事への参加など地域ボランティアとしての活動を展開。赤十字の根幹となる社資増強運動も企業を訪問し赤十字への賛同をお願いするなど活動は多岐にわたる。
 赤十字奉仕団は県内では23の市町村で結成され、学生らで組織される青年奉仕団や無線や災害救護、救急法など特殊な技能を持った人たちによって組織される特殊奉仕団を合わせると29団、1,136人の団員がおり、全国では3,962団、およそ400万人が赤十字奉仕団員として奉仕活動に携わっている。
 「人道は限りない力」をテーマに人道、博愛の赤十字精神のもと、赤十字の使命とする人道的な諸活動を実践しようとする人たちが集まって結成したボランティア組織として、赤十字事業に賛同した方々からの社資(寄付金)を財源として運営されている。
 国籍、人種、宗教、社会的地位などに差別されることなく、公平な立場で国内外での災害や紛争などで苦しんでいる人たちの救援活動、献血、医療、青少年の健全育成など幅広い活動で内外の期待と要請に応えている赤十字奉仕団。「赤十字の活動を理解してもらい、一緒にボランティア活動に参加したいと思う人がいればいつでも大歓迎です」と話す島袋委員長。「小さなことでも自分たちにできる奉仕活動は積極的に取り組んでいきたい」と抱負も語る。
 昨今の社会情勢の中で今後、赤十字奉仕団の果たす役割はさらに大きくなるだろう。 
 沖縄市赤十字奉仕団に関する問い合わせ    沖縄市役所 市民部 市民生活課
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市役所市民ロビーで行われた社資募集出発式
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世界赤十字デーで救急法を学ぶ沖縄市赤十字奉仕団員ら
風のスケッチ
季 節
 庭先のツツジが燃え咲き、傍らのブーゲンビレアも赤い花をつけた。冬の乾季が過ぎ大地にまかれた種子が芽をだす季節の到来である。入学に始業式、辞令交付に入社式とそれぞれに初々しい緊張がはしるなか、沖縄市役所でも人事異動と新人フレッシュマン約50人を迎え新年度がスタートした。
 平成の大合併を前に新たな都市づくりを目指す沖縄市は、4月1日に旧コザ市と旧美里村の合併・誕生から29年目を迎えた。「市民が主人公・市民と共に」を基本に市政が推進され現在12万余の人口を有する県内第二の都市となった。区画整理事業に上下水道の普及、図書館などの文化施設の建設、道路整備に都市公園と新しい街並が現れ、さらに中城湾や東部の海浜開発、IT関連産業の推進に歴史豊かな住環境の整備等、さらなる飛躍を展望している。一方、商店街等の活性化や資源ごみ処理方法を含む自然環境問題などの課題もあるが、社会人としての第一歩を踏み出した若い力に期待と精一杯のエールを贈りたい。
 新しい年度の始まりと本欄を閉じるにあたって、初心を忘れることなくと細川ガラシャ(と伝える)の歌をひとつ。
 散りぬべき時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ
 (美)

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