■広報 おきなわ
2月号 NO.536

 

大里自治会

 世代間交流で地域活性化を!


 大里自治会では、9月から自治会長に仲宗根榮子えいこさんが就任し、日々、地域のために取り組んでいる。
 同自治会では、三月ウマチー、アブシバレー、五月ウマチー、六月ウマチー、綱ひき、獅子舞、菊酒など旧暦に合わせた伝統行事や1月に行う新春マラソン大会、餅つき大会など年中行事を大切にしている。また、老人会が活発に活動しており、自治会行事などを支えている。行事の中でも綱ひきでは、こどもから大人まで多くの区民が参加し賑わっており、綱ひき終了後には、老人会や婦人会を中心に手作りした約300〜400個のおにぎりを参加者へ配布し、みんなで食べることで厄払いを行っている。
 仲宗根会長は、「今後は高齢者とこどもたちの交流が多くもてるような行事を増やしていきたい。公民館に多くの人が集まり、世代間の交流を活発にすることで、地域の活性化や自治会への加入促進にもつなげていきたい」と話している。

℡ 098-937-4458


▲多くの区民が参加した新春マラソン大会(大里自治会提供)
 

センター自治会

 老いも若きも集う場所

 

 ゲート通り、中央パークアベニュー、サンシティ、一番街商店街に囲まれたセンター自治会(我喜屋盛永せいえい会長)は、国際色豊かでちゃんぷるー文化が色濃く出ている地域だ。
 自治会事務所のドアは、常に開いており、誰でも入ってきやすい空間になっている。学校帰りのこども達や近所の人、猫が遊びにやってくるとのこと。
 自治会では、毎年好評を博す新入生歓迎のそうめん流しや華やかなイルミネーションを飾り行うクリスマスパーティーなど、さまざまな行事を行っている。また、野良猫の殺処分や苦情を減らす「さくらねこTNR」にも力を入れて取り組んでいる。
 我喜屋会長は、「若者の元気が足りないのが残念。青年会をやる人がいれば、一緒に盛り上げたい。毎日行事などであわただしく過ごしているが、今年は、長年撮りつづけた写真を整理し展示を行い、写っている人やその家族に手渡したい。家族には宝物になると思う」と笑顔で話した。

℡ 098-938-5907

▲毎年盛り上がるクリスマスパーティ(センター自治会提供)
 
 

今月のヒストリート

 

 ヒストリートがコザゲート通りに移転オープンしてから、早いもので8日で半年になります。
 2階・企画展示室では、「『コザ暴動』 1970.12.20」を開催中です。今月は展示している公文書に関わる話題をお届けします。
 1970年12月20日未明に起こった「コザ暴動」。前日の12月19日、「毒ガス即時完全撤去を要求する県民大会」が美里中学校の校庭で開催され、約1万人の県民が集まりました。同じ日には、コザ市議会で「米軍裁に於けるれき殺事故無罪判決に対する抗議決議」、「毒ガスの早期、全面撤去に関する要請決議」がなされます。そのような状況下で、「コザ暴動」が起こります。「暴動」を受けて、ランパート高等弁務官は、同日夕方テレビ放送で「コザ暴動」を強く非難しただけでなく、毒ガス移送の延期を示唆します。さらに翌21日には、「コザ暴動」の報復措置とも受けとれる軍雇用員の大量解雇を発表します。しかし、そのような強権的な姿勢は多くの県民からの猛反発を招き、翌週の28日には、USCAR(琉球列島米国民政府)のスポークスマンが「『コザ暴動』の影響で毒ガス移送を延期することはない」と弁明に追われます。
 企画展では、今回取り上げた話題に関わる公文書の写しを展示しており、その他にも、証言や写真など様々な角度から「コザ暴動」に迫っています。ぜひお越しください。

   
美里中学校の校庭で開催された「毒ガス即時完全撤去を要求する県民大会」
(1970年12月19日)

市史編集担当/℡:929-4128(直通)
ヒストリート/℡:929-2922