ラジオで緊急情報を放送

市内ラジオ局2局と協定締結

 災害や防災の情報をラジオ放送で迅速に周知する事で減災を図り、市民の安全を確保しようと、1月21日に市役所で「災害時の放送等伝達に関する協定書」と「緊急情報割込放送に関する協定書」の締結式が行われた。
 協定を交わしたのは市所在コミュニティFM局の「株式会社FMコザ」(76.1MHz)と「沖縄ラジオ株式会社」(85.4MHz)で、今後は市からの依頼で緊急情報を放送するほか、緊急割込放送装置を設置する。緊急割込放送装置はJアラートによる緊急情報を自動で通常の放送に割り込ませる装置で、弾道ミサイルや大規模テロなどの国民保護に関する情報 や緊急地震速報、津波に関する警報が放送される。

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緊急時には市内コミュニティFMが情報を放送する

救命率向上を図る

救急救命士処置拡大運用開始式

 「救急救命士法施行規則の一部を改正する省令」が昨年の4月1日に施行され、救急救命士が行える救命処置が拡大されたことを受け、市消防本部は2月2日に「救急救命士処置拡大運用開始式」を行った。
 省令により、研修を受け認定された救急救命士は点滴や血糖値の測定、ブドウ糖溶液の投与などを行うことができる。昨年、救急救命九州研修所で研修を修了し、11月に認定を受けた救急救命士の松田温すなお消防司令補は「心肺停止前の方にも処置ができるようになったので、救命率向上を目指し訓練を重ね、判断能力と技術を高めていきたい」と話した。

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低血糖発作症例の訓練を披露する消防職員

協力し助け合う地域づくりを

泡瀬第三自主防災会結成

 地震や津波といった災害時に、地域の住民同士が共に助け合う体制を作ることを目的に、泡瀬第三自治公民館で1月25日に泡瀬第三自主防災会の結成総会が開かれ、多くの住民が集った。泡瀬第三地区のように海抜の低い東部地域では、津波の際、甚大な被害が心配される。
 自主防災会立ち上げ準備会の高江洲義裕(よしひろ)会長は結成にあたり「自力での避難が難しい高齢者や障がい 者、負傷者などを地域住民が共に助け合い協力し合いながら、安全に避難できるような体制づくりに取り組んでいく」と決意を述べた。

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地域住民で助け合う体制づくりに取り組む泡瀬第三自主防災会のメンバー

文化財を火災から守ろう

こどもの国ふるさと園で消防訓練

 文化庁と消防庁は、昭和24年1月26日に現存する世界最古の木造建造物である法隆寺が焼損したことから、この日を「文化財防火デー」と定めて文化財愛護に関する意識の高揚を図っている。沖縄こどもの国では文化財防火運動の一環として2月3日に、国の登録文化財であるふるさと園で消防訓練を実施した。訓練は、ふるさと園の母屋台所で火災が発生したと想定。職員は火災現場を確認すると、事務所に連絡し、ふるさと園に備え付けられている消火用ホースと消火器で初期消火にあたった。事務所職員は119番通報と園内放送を行い、かけつけた消防職員を現場に誘導し火を消し止める訓練を行った。

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放水訓練を行う消防職員とこどもの国の職員

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