今月の人

夢に向かって一歩ずつ前向きに進んでいきたい

249.
上門 拓矢(うえじょう たくや)さん(20) 右
江洲 文音(たかえす あやね)さん(20) 中央
松川 聖哉(まつかわ せいや)さん(20) 左

上門 拓矢(うえじょう たくや)さん(20) 右、江洲 文音(たかえす あやね)さん(20) 中央、松川 聖哉(まつかわ せいや)さん(20) 左

今月は一月十三日に行われた沖縄市成人式で新成人を代表して二十歳の抱負を発表した、江洲文音さんと司会を務めた上門拓矢さん、松川聖哉さんを紹介する。江洲さんは沖縄キリスト教短期大学で語学の勉強に励んでおり、上門さんと松川さんは就職し社会人として頑張っている。晴れの門出で大役を果たした三人に現在の心境や将来の夢などを聞いてみた。

―抱負発表、司会の大役おつかれさまでした。現在の心境を一言どうぞ。

上門 緊張したけど意外にスムーズにできました。みんなが楽しめる成人式にすることができて良かった。
江洲 緊張していてあまり覚えていないけど、無事に終わってほっとしています。
松川 最初は緊張していたけど、楽しく喋ることができて満足しています。

―成人としての実感は

上門 自分は飲食店とコンビニで働いていますが、社会人としてお金を稼ぐことの厳しさとお金の大事さを実感しています。
江洲 今はまだ周りの人に「成人だね」と言われる言葉でしか実感していませんが、3月に大学を卒業し、その後は社会人になるので大人になった実感が生まれると思う。
松川 学生の頃は遅刻したり勉強も適当にしていたけれど、働いて初めて、家にお金も入れ、毎日きちんと仕事に行く大変さなどがわかった。自分がやってみて初めて育ててくれた親のすごさや、ありがたさを実感しています。

―同じく成人を迎えた人達にメッセージを

上門 難しいことは考えずにみんなシンプルにいきましょう。
江洲 みんな一緒に輝きましょう。
松川 成人し社会人になったらみんな忙しくなる。県外へ行ったり、家族ができたりしても友達との集まりを大切にしていこう。

―将来の夢は

上門 DJの勉強をするためジャマイカに行きたい。夢を追いかけ自由に生きたい。今しかできないことにいろいろ挑戦していきたいです。
江洲 今、英語を勉強中だが他にもいろいろな国の言葉が話せるようになりたい。視野を広げて海外に通用する人になりたいです。
松川 社長になるのが夢なので、今の職場であと二年働いてお金を貯めて自分で会社を興したいです。夢の実現のために計画して進んでいきます。

―三人とも元気いっぱい、若さとエネルギーにあふれたキラキラした目で話してくれました。新しいスタートです。成人として頑張ってください。

▼戦後文化シアター 今月のヒストリート

市史編集担当/TEL:929-4128
ヒストリート、ヒストリートII/TEL:929-2922

写真上:11.10ゼネスト 与儀公園(1971.11.10)写真下:嘉手納基地前(1997.05.15)
撮影:石川文洋
▲写真上:11.10ゼネスト与儀公園(1971.11.10)
写真下:嘉手納基地前(1997.05.15)
撮影:石川文洋

今月は、沖縄市戦後文化資料展示室「ヒストリートII」にて展示中の、石川文洋氏の写真を紹介いたします。

左の2点の写真、一見してどちらの方が古いかお判りでしょうか?1点は日本復帰前の1971(昭和46)年に撮影されたもの、もう1点は復帰から25年目の1997(平成9)年に撮影されたものです。

沖縄返還協定の内容に反対し、基地のない「真の復帰」を求めた71年の大ゼネスト集会と、使用期限の切れた軍用地への立ち入りを要求して反戦地主たちが行なった97年のデモ。復帰から25年経っても様変わりしない沖縄の一面が、石川氏のカメラによって切り取られています。

復帰41年目を迎えた現在も、これらの写真は全く色あせる事はありません。97年当時、「(復帰から)25年後のこの日に、同じ様な集会を取材するとは想像もしなかった」と琉球新報に語った石川氏は、復帰40年目を迎えた去年も沖縄で取材を行ないました。この節目の年、石川氏だけでなく沖縄県民は何を感じたでしょう。本市では、沖縄全島エイサーまつり(本祭)の開催日に、大規模な県民大会が行なわれた事が記憶に新しい方もいらっしゃると思います。

現在ヒストリートIIには、復帰前後の写真が展示されています。しかしそこに写っているのは、果たして「過去」か、または「現在」なのか、それとも「未来」の沖縄の姿を示唆しているのか、ぜひご覧いただき、感じてみてはいかがでしょうか。