不屈の消防精神で日々研鑽 災害から市民の生命と財産を守る

平成25年沖縄市消防出初式

りりしい表情で式典に臨む消防職員、消防団員、女性防火クラブ員達
▲りりしい表情で式典に臨む消防職員、消防団員、女性防火クラブ員達

沖縄市消防本部で一月九日に平成二十五年消防出初式が行われ、多くの関係者が参加する中、消防職員、消防団員、女性防火クラブ会員達が式典に臨んだ。

式典では沖縄県消防協会定例表彰の勤続章(十五年勤続三人)と沖縄県消防協会中部地区支部定例表彰の永年勤続章(三十年勤続一人、十年勤続一人)の表彰が行われた後、東門市長が「近年は建築物の密集や高層化に伴い高い消防技術が求められている。消防職員、消防団員の皆様には、市民の生命・財産を守るという使命の下、日夜研鑽を積んでいることに敬意を表する。また、女性防火クラブ員の皆様には、地域の防災意識の普及・啓発活動に取り組んでいただいていることに感謝する。災害に強いまちづくりの実現には市民一人ひとりが、災害に関する正しい知識を持ち、適切に判断し、行動することが大切。それに加え、消防職員が質の高い消防行政を推進することが重要。消防職員をはじめ、消防団員や女性防火クラブ員の皆様には、今後とも市民が安心して安全にくらせるまちづくりの一翼を担うようお願い申し上げる」と式辞を述べた。そのほかに、沖縄県消防協会の松田進会長と沖縄市議会の小浜守勝議長から来賓祝辞、一日消防長を務めたミスハイビスカスの花城真理子さんからあいさつが述べられた。式典の最後には市消防本部の高宮城消防長が謝辞を述べ「東日本大震災以降、災害に強く安全で安心してくらせるまちづくりを目指し日夜取り組んでいる。今後も消防職員、消防団、女性防火クラブが一致団結し頑張っていきたい」と抱負を語った。

式典終了後は市内の保育園児らで構成されている幼年消防クラブのかわいらしいダンスや消防団員のAEDを周知するヒーローショー、消防職員の訓練が披露された。消防職員の訓練披露は訓練用のビルで行われ、ロープのみですばやく外壁を昇り降りしたり、担架を運んだり、逆さ吊りの状態で行う救助活動が披露され、来場者は消防職員が日々の訓練で培った高い技術に見入っていた。そのほかに、女性防火クラブの炊き出し訓練が行われ、来場者に豚汁とぜんざいが振る舞われた。また、もちつきも行われ、こども達が参加し楽しそうに杵を振り下ろした。できあがったもちは、きな粉がまぶされ、来場者に振る舞われた。そのほかにも、会場には消防職員の訓練や消防活動、防災品の紹介ビデオが放映されたほか、AEDの使用方法や火災現場の写真、ドクターカーの紹介、火災報知機Q&Aなどのパネルが展示された。

沖縄市の平成二十四年の救急出動件数は六千九百五件。火災の発生は四十一件で損害額は約四千百七十五万円となっている。

消防職員の救助技術に会場からは驚きの声があがった
▲消防職員の救助技術に会場からは驚きの声があがった

毎年恒例、人気のもちつき
▲毎年恒例、人気のもちつき

元気に踊る幼年消防クラブのこども達
▲元気に踊る幼年消防クラブのこども達

女性防火クラブの炊き出し
▲女性防火クラブの炊き出し