多彩な沖縄音楽の原点が集結

音のページェント2012根音(にーうとぅ)ウマチー

コザ・ミュージックタウンで十月六日と七日にウチナーンチュが昔から親しんできた音楽を一堂に集めたイベント「根音ウマチー」(沖縄市主催)が開催された。

イベントにはりんけんバンド、沖縄市芸能団協議会、知花臼太鼓保存会、泡瀬京太郎、胡屋青年会、饒辺愛子さん、神谷幸一さん、山里ユキさん、前川守賢さん、島袋辰也さん、仲宗根創さん、知念こずえさんが出演。屋外に設置された特設ステージで古典音楽や祭祀芸能、民謡、エイサー、踊り等を披露した。イベントには会場に入りきらないほど多くの観客が集まり、沖縄の昔ながらの多様な音楽が繰り広げられるステージを楽しんだ。

また、根音ウマチーコラボ企画展RINSUKEも開催され、戦後沖縄の娯楽・芸能をリードした沖縄ポップカルチャーの第一人者「てるりん」こと照屋林助さん自筆の作詞ノートや沖縄童謡集ノート、出演した映画やテレビ番組の台本等、貴重な品が展示され、来場者は興味深そうに見入っていた。

観客を楽しませたりんけんバンドの多彩なステージ
▲観客を楽しませたりんけんバンドの多彩なステージ

知花花織を身にまとい踊る知花臼太鼓
▲知花花織を身にまとい踊る知花臼太鼓

扇子の舞を披露する泡瀬京太郎
▲扇子の舞を披露する泡瀬京太郎

沖縄の伝統芸能といえばこれ。胡屋青年会によるエイサー演舞
▲沖縄の伝統芸能といえばこれ。胡屋青年会によるエイサー演舞

速弾きや、モノマネも披露し会場を沸かせた前川守賢さん
▲速弾きや、モノマネも披露し会場を沸かせた前川守賢さん

 ミュージックタウン五周年

記念ライブが催される

「音楽のまち沖縄市」を代表する施設として平成十九年にオープンしたミュージックタウンが五周年を迎え、記念ライブが開催された。

九月二十日に行われた五周年記念ライブの第一弾には、GOLD RUSHとソナーポケットが出演した。ライブでは、観客は総立ちになり、歓声をあげ、大いに盛り上がった。皆でオリジナルのハンドサインをあげ、グループと観客が一体になりライブを楽しんだ。

記念ライブ第二弾はchar全国ツアー沖縄公演。十月一日に行われたライブにはゲストとして奥田民生さんも参加し、歌とギターで共演した。

十月七日に第三弾として催された第四回民謡酒場「華ぬ競演」には、沖縄市より「絹の家」、読谷村より「一番友小」と「壽の華」、浦添市より「嘉良来亥」の四つの民謡酒場が出演した。会場には多くの民謡ファンが訪れ、ベテラン歌手たちが次々に披露する民謡に聞き入った。

三公演とも多くの観客が訪れ、大いに盛り上がり、成功裏に幕を閉じた。

観客と共に盛り上がるソナーポケットのライブ
▲観客と共に盛り上がるソナーポケットのライブ
美声を披露する「絹の家」
▲美声を披露する「絹の家」