川あそびの達人
▲こども達は川あそびを存分に楽しんだ
本市高原にある沖縄市福祉文化プラザ児童センターのこども達が七月二十四日、大宜味村平南川で川あそびを楽しんだ。これは、「子どものための児童館とNPOの協働事業」の一環として「NPO法人:国際自然大学校沖縄校 ネコのわくわく自然教室」の協力、財団法人住友生命社会福祉事業団の協賛で行われた。
この日参加したのは、児童センター利用のこども達二十人と職員、「ネコ」のスタッフ、ボランティア計三十一人。こども達はライフジャケットを着て、冷たくて気持ちのいい川の中でたくさんの生き物を観察した。また、滝つぼをロープにつかまって渡るなど、普段あまり行くことのできない川での遊びを存分に楽しんだ。
この事業では、沖縄市泡瀬干潟で『親子干潟あそび』も二回開催され、第二回目が九月十一日に行われる予定である。
歴史を感じる貴重な「宝」を市へ
知花花織・国民服・芭蕉布を市へ寄贈
▲知花花織と国民服を寄贈した金城タケさんの次女、島袋悦子さん(前列左)と芭蕉布を寄贈した池原ノブさん(前列中央)
国の伝統工芸品に指定された知花花織と、第二次世界大戦中の国民服、芭蕉布の着物の寄贈式が八月二日、沖縄市役所で行われた。知花花織と国民服は金城タケさん、芭蕉布は池原ノブさんからの寄贈。知花花織の着物は、模様が横方向に浮く織物で、ウスデークなどの祭祀で晴れ着として使われていたもの。国民服は金城さんの夫:秀栄さんが美里国民学校高等科一年生の時にくじを引いて当たったもので四、五着しか配給されていない。芭蕉布は戦前に織られたもので池原さんが祭りや婦人会の行事で実際に着て踊っていたもの。三着とも歴史を感じる貴重な資料である。
知花花織と芭蕉布は市立郷土博物館、国民服は沖縄市戦後文化資料展示室ヒストリートに保管・展示される。
平和の尊さを伝えて
「いのちと平和を語り継ぐ」
キジムナーフェスタのセミナーの一つとして、「いのちと平和を語り継ぐ」と題した講話とミーティングが七月三十日、沖縄市社会福祉センターで開催された。講話では、沖縄戦語り部として活動をしている山里和枝さんが自身の戦争体験を語った。山里さんは激戦の中、当時の島田叡沖縄県知事と行動を共にしており、治療薬も包帯もなく苦しんで死んでいく大勢の人を見たために、今でも心から笑うことができないと語り、「戦争は人間が人間でなくなってしまう。本当に地獄だった。みなさんは非国民だと非難されても絶対に戦わず逃げて欲しい」と参加者に強く語りかけた。
講話には沖縄市と姉妹都市である米沢市の平和大使八人も参加しており、講話の後、沖縄市の平和大使とともに平和についてのミーティングを行い活発な意見交換を行った。
ミーティングの後は、米沢市・沖縄市両市の平和大使の交流会が行われ、一緒に食事をしながら交流を深めた。交流会の最後には、沖縄市の平和大使が練習したエイサーを披露し、最後はみんなで楽しくカチャーシーを踊った。
▲戦争体験を話してくれた山里和枝さん
▲交流会の最後には、米沢市・沖縄市両市の平和大使がカチャーシーで盛り上がった
国の伝統的工芸品に指定
▲国指定を受け、さらなる発展を目指す知花花織事業協同組合
知花花織が七月二十五日、経済産業省に国の伝統的工芸品として正式に指定された。今後、販路の拡大や後継者育成事業等で国から支援を受けることが出来る。
指定を受け、知花花織事業協同組合の小橋川順市理事長は「知花花織の後継者育成施設を立ち上げ、ここまで十二年。目標としてきた国指定を達成できた喜びは大きい。しかし、これで満足せず、市の文化遺産としての位置づけを確立し、文化によるまちおこしを行っていきたい」と語った。国指定を記念して組合では知花花織展が、知花公民館では知花花織シンポジウムが開催される。秋には県外での展示販売会も行われる。
毎日の活動が表彰されました
道路愛護功労者表彰報告
▲喜びの報告に訪れた、愛の泉保育園、室川バイパス道路愛護会、高原自治会のみなさん
道路愛護等の活動を行い、その功績が顕著な団体に国土交通省、関係団体が道路愛護功労者として毎年八月に感謝状を授与しているが、今年は沖縄市から三団体が受賞し、八月十日、市役所に東門市長を訪れ喜びの報告を行った。
国土交通大臣表彰を受賞したのは、二十八年間高原地区の道路清掃活動を行っている愛の泉保育園と、室川地区の道路を花でいっぱいにし、道路美化活動も行っている室川バイパス道路愛護会。また、高原自治会は自治会内の道路の清掃、美化活動が評価され沖縄地方推進協議会会長表彰を受賞した。
釜石市の復興を支援
コザパイロットクラブ義援金贈呈
▲義援金を贈呈するコザパイロットクラブ
東日本大震災で被害を受けた岩手県釜石市の復興に役立ててもらおうと、コザパイロットクラブが六月十二日に沖縄市役所を訪れ義援金を贈呈した。釜石市は沖縄市の交流都市であり、昨年の東日本大震災の後、市長や副市長、議員が視察したり、市職員を派遣したり、青年会がエイサーを披露したりするなど、沖縄市一丸となって釜石市の復興を支援している。
コザパイロットクラブは、被災地支援チャリティーゴルフ大会の収益を義援金として贈呈しており、今回で三度目となる。贈呈をうけて、東門市長は「沖縄市と釜石市の絆を活かしながら、復興が前進するように支援していく」と語った。
▲代表あいさつを述べる平和大使の金城涼花さん
市平和月間の初日となる八月一日、市役所一階市民ホールでセレモニーが行われた。
セレモニーでは平和大使を代表して美里中学校二年生の吉元琢人君と安慶田中学校二年生の金城涼花さんがあいさつした。吉元君は「平和に対する思いを深め、学んだことを友人や家族に伝えたい」と話し、金城さんは現在も残る戦後の問題を挙げ、「私たちは戦争と平和について学ばなければならない」と語った。沖縄市では米軍と南西諸島の日本軍守備軍との間で降伏調印式が行われた沖縄戦終結の九月七日を沖縄市民平和の日とし、八月一日から九月七日までを平和月間と定めている。期間中は平和のつどいや平和学習会をはじめ、様々な催しが行われる。