更新日:2025年4月2日
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沖縄市DX推進課(以下、「DX推進課」)では、これまで沖縄市のオープンデータの取り組みとして、イベントやダッシュボードに関する報告を行ってきました。今回はその取り組みを、市民の皆さまにより身近に感じていただけるようなコラム記事をお届けします。
【目次】
オープンデータとは、国、地方公共団体及び事業者が保有するデータのうち、誰もが自由に使え再利用でき、再配布できる、公開されたデータのことです。そのオープンデータの定義は3つあります。
この3つの「いずれの項目にも該当する」ことがとても大切になります。
(オープンデータの定義)
・営利目的、非営利目的を問わず二次利用可能なルールが適用されたもの
目的を問わないことがオープンデータとして重要です。二次利用(原資料を引用、転載、コピー、加工するなどして利用すること)ができるようにルールを設定する必要があります。
・機械判読に適したもの
コンピュータで処理しやすいデータであるということです。
・無償で利用できるもの
目的を問わず利用できても、有償であればオープンデータではありません。
人口が減少しているが、さまざまなサービスが求められる現代において、地域の個性や強みを活かしながら、生産性や利便性を向上させるには、行政や企業、市民がデジタルの力を活用する必要があります。
その鍵となるのが、誰もが自由に利用できる「オープンデータ」です。オープンデータを活用することで行政サービスの向上、地域課題の解決、新たなビジネスの創出が期待されます。
国は「オープンデータ基本指針」にオープンデータを推進する意義を明記しています。
(オープンデータの意義)
・国民参加・官民協働の推進を通じた諸課題の解決、経済の活性化
オープンデータを公開することで、国民・市民に参画してもらい、行政と民間が手を取り合って一緒に諸課題を解決することができます。
・行政の高度化・効率化
行政がオープンデータを活用することで、業務を効率化し、より効果的な政策を進めることができます。
・透明性・信頼性の向上
オープンデータを公開することによって、どんな理由で政策を行っているのかが分かるようになります。
オープンデータについてもう少し知りたい方はこちら!
☞「沖縄市オープンデータ推進市民向けガイド」
DX推進課を中心に、さまざまなデータをオープンデータとして11のカテゴリーに分類し公開しています。
オープンデータの取り組みは数年前から始まり、現在は69種類(R7年3月時点)のオープンデータが公開されました。
行政の持つデータは原則オープンデータとして公開する必要があります。
しかし、全てのデータを公開するためには多くの時間を要します。
そのため、DX推進課では、実際に市民へデータを利活用してもらうためにも、
需要のあるデータを優先的に公開しています。
市民、教育機関、NPOや企業などを対象にニーズ調査を行い、その結果をもとに、需要の高いデータを選定します。ニーズ調査では、実際の業務や研究などで利用しているデータや、本市に公開して欲しいデータの聞き取りを行なっています。
また、ニーズ調査だけでなく、普段から沖縄市へオープンデータやダッシュボードのご要望を届けることができるフォームを作成いたしました。
ぜひ皆さまのご要望をお聞かせください。
(こちらからご要望を沖縄市に届けられます)
(ニーズ調査の際に、関係団体向けに使用した説明資料も公開いたします!ぜひご覧ください。)
☞R6ニーズ調査説明資料_オープンデータ(PDF:1,670KB)
☞R6ニーズ調査説明資料_ダッシュボードの補足資料(PDF:1,380KB)
本市はオープンデータの公開だけでなく、データを視覚的に分かりやすく理解するために、ダッシュボードも公開しています。
ダッシュボードとは、表やグラフを用いてデータを可視化し、直感的に情報を理解できるようにするツールです。文字や数字だけではわかりにくい内容も、簡単に分析や比較ができるため、新たな課題の発見や問題提起に取り組みやすくなります。
DX推進課としては、市民の皆さまに沖縄市について考えてもらうために、情報を取得する手段として、オープンデータやダッシュボードを活用していただきたいと考えています。そして、HP閲覧やウェブ検索と同じ感覚で、気軽に、身近に活用できる環境を目指しています。
沖縄市では、オープンデータの公開だけでなく、オープンデータアイデアソンを開催しています。
オープンデータアイデアソンでは、地域の課題解決に役立つデータの活用方法を学ぶ機会を提供し、「どのようなデータが必要だろうか」「課題は正しいだろうか」「その課題をどうしたら解決できるだろうか」などを、市民同士で考える場となっています。そして、市民同士がつながり、コミュニティの場としても広がっていくことが期待されています。
実際のイベントでは、沖縄市ダッシュボードなどを活用して、限られた時間の中でデータをもとに議論を行い、具体的なアイデアが生まれました。
アイデアソンの取り組みについて、詳しく知りたい方はこちら!
沖縄市では、デジタル技術やデータを活用して、まち・ひと・しごとがうまくつながる仕組みをつくり、持続可能で活力のあるまちを目指しています。
そのため、市民の皆さまと一緒にまちづくりを進めるために、オープンデータを地域の課題解決に活用できる環境を整えて参ります。
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