トップページ > 市政情報 > 市の概要 > 組織案内 > 組織一覧 > DX戦略室 DX推進課 > 活動履歴 > コラム:オープンデータアイデアソンとは?

更新日:2025年4月2日

ここから本文です。

コラム:オープンデータアイデアソンとは?

 沖縄市DX推進課(以下、「DX推進課」)では、これまで沖縄市のオープンデータの取り組みとして、イベントやダッシュボードに関する報告を行ってきました。今回はその取り組みを、市民の皆さまにより身近に感じていただけるようなコラム記事をお届けします。

【目次】

1.アイデアソンとは?

2.沖縄市のオープンデータを使ったアイデアソンの取り組み
 (1)沖縄市オープンデータアイデアソンとは?
 (2)今までのアイデアソンの取り組み

3.アイデアソンの様子
 (1)過去のアイデアソンで生まれた具体的なアイデア紹介
 (2)参加者の声

4.まとめ
 (1)アイデアソンを通じたオープンデータ推進の可能性
 (2)アイデアソンを実施することで目指す理想の姿

1.アイデアソンとは?

 アイデアソンとは、「アイデア」と「マラソン」を組み合わせた造語で、限られた時間内でアイデアを出し合うワークショップ型のイベントです。一般的に、特定のテーマに沿って参加者がチームを組み、自由な発想で新しいアイデアを生み出します。

2.沖縄市のオープンデータを使ったアイデアソンの取り組み

(1)沖縄市オープンデータアイデアソンとは?

 「沖縄市オープンデータアイデアソン」は、公開しているオープンデータ/ダッシュボードを活用して、沖縄市の地域課題を解決するアイデアを考える市民参画型のイベントです。

 アイデアソンを行う前に、オープンデータやデータについて学ぶ講座も設けており、初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説し、市民目線でオープンデータを身近に感じられるような事例も紹介しています。

 また、課題を考えるために使用したデータや、アイデアを実現するために使用したデータをニーズのあるデータとして拾い上げ、オープンデータとして公開してきました。

 このようなイベントをきっかけに、持続可能な地域づくりの活動・共創の場づくりにつながり、「自らのまちを自らで作る」という考えが沖縄市に広がることを目指しています。

(2)今までのアイデアソンの取り組み

 沖縄市では令和4年度からオープンデータアイデアソンを開催してきました。毎年度、沖縄市の特色を生かし、オープンデータの推進状況に合わせた、さまざまなアイデアソンを実施してきました。

 令和6年度のオープンデータアイデアソンは、公開されたオープンデータ/ダッシュボードを活用して、データをもとに課題を分析し、根拠のある解決策を考えました。

 

 2022年度(令和4年度)

・「沖縄市オープンデータシンポジウム2022」
 介護、医療、観光、教育、ITの各領域とオープンデータの関係性や、市民協働や経済活動についてディスカ
ッションしました。

・「沖縄市オープンデータアイデアソン」

「沖縄市オープンデータアイデアソン」
 地域課題解決のためのアイデアを出し合い、必要なオープンデータを考えました。

シンポジウム R4アイデアソン

 

 

 2023年度(令和5年度)

・「沖縄市オープンデータアイデアソン2023」

 一般向けと大学生向けでオープンデータアイデアソンを実施しました。

 「国際文化観光都市」を宣言している沖縄市で、『観光』と『文化』をテーマに、地域課題を解決するアイデアと、そのアイデアに必要なデータを考えました。

R5アイデアソン

 

 2024年度(令和6年度)

・「沖縄市オープンデータアイデアソン2024」

・「学生向け沖縄市オープンデータアイデアソン2024」

 一般向けと、中学生から大学生までを対象とした学生向けのオープンデータアイデアソンを実施。

 身近な課題を、沖縄市のオープンデータ/ダッシュボードを活用して分析し、沖縄市の地域課題を発見して、その解決策を考えました。

R6アイデアソン R7アイデアソン(学生向け)

 

3.アイデアソンの様子

(1)過去のアイデアソンで生まれた具体的なアイデア紹介

 この3年間で、市民や学生からさまざまなアイデアが生まれました。

 沖縄市のデータなどを活用して現状を把握し、課題を見つけ、その課題を解決するためのアイデアを考えました。データに基づいてしっかりと検討することで、根拠のある解決策を導き出すことができます。

 ここでは、受講生が考えたアイデアの中からいくつかをご紹介します。

 

アイデア「使える家をうまく有効活用する」

・現状:壊すべき空き家は、補助金を活用して解体が進められている。沖縄市の解体補助金は1か月で使い切られる。一方で、有効活用されている空き家の割合は高い。

・課題:居住可能だが家主の都合で空き家になっている「使える空き家」と居住できる状態にない「使えない空き家」がある。

・アイデア内容:使える空き家は有効活用し、使えない空き家は解体する。補助金を増やすことで、解体を希望する人の空き家の解体が進み、跡地の有効活用ができる。

 

アイデア「シーサーGo沖縄市まるごとたのしむデジタルツインツアー」

・現状:地域の方は、エイサーやコザ文化以外の沖縄市の文化への理解が薄く、自ら説明することが難しい。観光客は地域を知りたいが、なかなか手軽に知る機会がない。

・課題:市民の沖縄市の文化に対する理解が薄く、外部に誇りを持って語れる人が少ない。

・アイデア内容:沖縄市の文化を「地域の誇り」として可視化し、実地域とバーチャル空間を連携するアプリを活用して観光資源化と継承を推進。スマホやIoTを活用し、住民や観光客に文化・歴史を伝える機会を創出する。

 

アイデア「東の食フェス」

・現状:観光地や飲食店が一部に集中し、キャパシティを超えている。混雑緩和のための有名な観光地が少ない。

・課題:東部には観光地が少ない。

・アイデア内容:東部にスポットライトを当てた特色あるイベントを冬に開催し、観光客が利用する飲食店の分散を行う。

(2)参加者の声

「オープンデータを初めて知った方でも、その必要性を感じたり、理解がより深まったとの声。」

・ITに関する知識が乏しい私でも、100%ではありませんが、理解と興味が深まりました。

・オープンデータという言葉も今日初めて聞いたのですが、今日の講義だけでも現状や活用法を学び、ワークショップを通じて自分自身でもオープンデータの必要性に気づくことができ、とても有意義な時間だった。

・オープンデータについての知識が深まった。オープンデータは、今後の情報収集に有効だと感じたので、より深く勉強したい。

 

「社会や行政がオープンデータの活用を推進することで、社会がより良くなることに気づいたとの声。」

・このような取り組みがあること自体知らなかったので、自身の社会との向き合い方を見直すきっかけになりました。

・行政がデータをオープンにすることで、民間企業がうまく活用してくれることを知って驚いた。情報を提供するだけで、新たな利益が生まれることは、とても効率的だと感じました。

 

「地域課題への取り組みや、アイデアソンのようなイベントへの参加意欲が高まったとの声。」

・今回、アイデアソンに初めて参加しましたが、これまでとは違う視点で地域課題に取り組めそうだと感じました。

・今回、このイベントに参加して、新しい分野の事を沢山知ることができ、とても楽しかったです。機会があれば、もっとこのようなイベントに参加したいです。

・学校でもやってみたいと思った。

アイデアソン様子1アイデアソン様子2

4.まとめ

(1)アイデアソンを通じたオープンデータ推進の可能性

 アイデアソンを通じて、沖縄市のオープンデータの取り組みがさらに推進されることが期待されます。

 アイデアソンで生まれた多様なアイデアは、データに基づいているため客観的な根拠があり、貴重な意見として参考になります。また、課題を明確にするために使用したデータや、アイデアを実現するために必要なデータも明らかになります。

 市民の皆さまが求めるデータが明確になることは、より活用しやすいオープンデータの公開につながり、データの利活用がさらに促進される好循環が生まれます。こうした取り組みを通じて、オープンデータの活用が広がり、沖縄市のオープンデータ取り組みがさらに推進されると考えています。

(2)アイデアソンを実施することで目指す理想の姿

 市民がオープンデータやダッシュボードなどを活用した地域課題解決の活動のきっかけとなることで、持続可能な地域づくりの活動・共創の場がつくられ、「自らのまちを自らで作る」という考えが沖縄市に広がることを目指しています。

 こうした取り組みを通じ、データに基づき地域課題解決策を導くスキルを市民が身につけることで、沖縄市DX(特に地域DX)の推進ができればと思います。

 今後、庁内さまざまな部署が抱える課題をテーマにしたアイデアソンを開催し、市民の皆さまから直接アイデアを集め、より実践的な解決策を共に考える場を作りたいと考えています。

 ぜひ、沖縄市のオープンデータアイデアソンにご参加ください!

集合写真_1 集合写真_2
集合写真_3 集合写真_4

 

 

お問い合わせ

企画部 DX戦略室 DX推進課 DX推進担当 

〒904-8501 沖縄県沖縄市仲宗根町26番1号

電話番号:098-923-0419(直通)

同カテゴリから探す