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歌い骸骨

 童話みたいなもん。那覇の辻(つじ)、ジュリが失恋をしたその苦しみに耐えかねて、この山内村に入ってきた。で、この、チュクリントーのダキ山で首を吊(つ)ったんですよね。
 ほんだら、春3月になって、タケノコが伸びてくるんですよ。で、彼女の頭蓋骨(ずがいこつ)が、このタケノコに支え上げられるんですよね。で、空中高く揺られる。 また夜な夜なそのダキ山から、歌が聞こえてくるんですよ

東風ぬ吹きば (東風が吹くと)

み頭んやむさ (頭が痛い)

さんか水なでぃや (後生の洗骨も)

かんがあゆら (こんなものか)

と。

「東風が吹いてくると頭が痛いと、で、あの世にいっても洗骨もこんなものかなー」という、悲哀(ひあい)を込めた歌が流れて、それを聞いた村人たちはもう、「大変だ、大変だ」ということで、そこを敬遠(けいえん)しておったんですね。

 で、ある日古老が、歌声の方向行ったら、そのダキ山なんですね。ほーったら、ま、骸骨(がいこつ)が落ちて、頭蓋骨(ずがいこつ)だけ竹に支えられているんですよ。「あっ、これの仕業だ」ということで、まあ、頭蓋骨を降ろして、そこに墓造ったのさー。墓っていうのは、あのカメですがね。この瓶に頭蓋骨を入れてねんごろに葬(ほうむ)って拝んであげたということで、この歌は聞こえなくなったと。

 だから、その墓のことをジュリ墓というんですよ、ジュリ墓。それが、簡単なジョロー墓のいきさつですなあ。

沖縄市文化財調査報告書第35集
『沖縄市の伝承をたずねて 東西部編』
2008年沖縄市教育委員会

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