更新日:2022年3月1日
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人が死んだ時、白い大きな布に『南無阿弥陀仏』と書いて、頭から死体にかぶせたという。仏は後世、あの世におるんだから、その神様の前に行くんだということですね。
念仏の唱え方の主旨はですね、
むかてぃ行く先は 暗さあらでむぬ
(これから行くところは 暗い所だと聞いてます)
手とぅてぃ、ひちたぼり 阿弥陀仏
(手を取って、導いてください 阿弥陀仏)
また、死へのなぐさめの言葉は、
かりぬくぬしけに うむいぬくするな
(仮の世の世界に 思いを残さないで下さい)
極楽はハスの花の手の内
(極楽はハスの花に包まれているようなものだから)
昔の沖縄の人ね、死んだらハスの花の上に座るんだということですね。あれに、世の花、後世花といってあったんですがね。
沖縄市文化財調査報告書第32集
『沖縄市の伝承をたずねて 中北部編』
2007年沖縄市教育委員会
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