年頭のごあいさつ
市民から信頼される市政をめざして
新年あけましておめでとうございます。
皆さまには、清々しい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
昨年は、国政において歴史的な政権交代が行われ、三党連立による新政権がスタート致しました。国の方針や予算の枠組みなどが見直される中、地域主権による地方自治体の役割が一層重要となり、地方が国を創る時代の到来に大きな期待を寄せているところです。
しかし、一方においては、依然として経済状況は厳しく、雇用環境は深刻さを増し、国民の生活への不安も拡大する傾向にあります。
市民の暮らしを守り、医療や介護が安心して受けられ、雇用や子育ての不安を解消するのが、市政に課せられた責務だと考えます。昨年、沖縄市においては、緊急の雇用経済対策により市役所の臨時職員の雇用拡大を図るとともに、こども医療費の助成や国保料減免など市民の生活支援に努めてまいりました。また、こどものまち宣言に伴い、こどもの科学力を向上させる事業の展開や学校と地域が一体となって進める学校支援地域本部など、こどもたちを応援するための事業に取り組んでまいりました。
さらに、昨年は沖縄市制施行三十五周年を記念した愛知県東海市との姉妹都市締結やこれまで力を入れてきた沖縄市の伝統工芸知花花織が県伝統工芸製品指定に向け答申されたこと、また、一番街と銀天街の活性化への取り組みが評価され、経済産業省の「新・がんばる商店街七十七選」に選ばれるなど、大変喜ばしいことがありました。
今年は装いを新たにした市体育館において、「全国高等学校総合体育大会 美ら島沖縄総体2010」が開催されるとともに、市野球場の総合的な整備に向け取り組み、スポーツコンベンションシティの充実をめざして力を入れてまいります。
沖縄市の元気発信の源である中心市街地については、新たな活性化計画の実現に向け、市街地の整備や施設の再利用、商業の活性化への新規事業の展開など、具体的な取り組みを進めていきたいと考えております。
また、沖縄市の大切な財産である沖縄こどもの国が、こどものまちの拠点施設としてさらに多くの方々に親しまれ、まちの活性化にも寄与するよう、施設の整備と事業の充実を図ってまいります。
私が市民の皆さんにご信託をいただき市長として就任してから、早四年を迎えます。この間、多くの市民の皆さんから叱咤激励されながら、市民の目線に立った市政運営に努めてまいりました。そして、沖縄市を愛し、輝かせるために頑張っていらっしゃる市民の姿に、このまちの限りない可能性を実感し、市長として意を強くしているところです。
新しい年を迎え、社会経済状況はなお厳しく、市民の皆さまにはご苦労をおかけしますが、「沖縄市の今日と明日を市民と共に創るベスト・パートナー」として市民から信頼される市政をめざし、これからも全力を尽くしてまいります。
本年が市民の皆さまにとって幸多き年になることを心より祈念申し上げるとともに、協働によるまちづくりに一層のご協力、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
平成二十二年 元旦
沖縄市長 東門 美津子
低炭素型都市構造の実現に向け
新年明けましておめでとうございます。
市民の皆様におかれましては、ご家族の皆様とともに、お健やかに新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。
旧年中は本市議会に対する、格別のご懇情を賜りましたことに対し、厚く御礼申し上げます。
さて、昨年はリーマン・ショックによる金融市場の混乱が続く中、株価の低迷や雇用不安、ドバイ・ショックなど国内外の経済情勢が大きく後退した年でありました。
一方、地球温暖化防止対策につきましても、引き続き、各産業分野における、二酸化炭素の排出削減が迫られるなど、環境と経済の両立という、大変困難な課題を抱えたままでございます。
現在、沖縄市では昨年に引き続き、地球温暖化対策実行計画や、ふるさと雇用再生特別交付金事業、また、商店街賑わい創出事業等々を積極的に展開され、鋭意、本市の環境対策や、雇用、街の活性化に対し、積極的な取り組みを行っております。
市議会と致しましても、環境、雇用、街の活性化を最大の優先事項として、また、市民の皆様が明日に希望が持てる社会の形成を目指し、市当局とともに、鋭意努力して参りますので、倍旧のご支援、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。
さらに、本市もまた、低炭素型都市構造の実現に向け、そのモデルになり得る、海洋性気候や島しょ等、沖縄の環境要因を最大限に生かし、環境と経済の両立という、非常に困難な問題を、市民の皆様とともに、発展解決して参りたいと存じます。
それでは、本年寅年が市民の皆様にとりまして、素晴らしい年になりますよう念願するとともに、併せて、皆様のご健康とご多幸を心から祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
平成二十二年 元旦
沖縄市議会議長 喜友名 朝清