<< [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15]  >> 
◆ 広報おきなわ(bR58) 4月号

生涯学習フェスティバル
日本初!!動物園にワンダーミュージアムオープン
沖縄市制30周年記念
ロゴ・キャッチフレーズ
決まる
今月の人
イキイキ通信・むかしばなし
花いっぱいコンクール
おきなわマラソン
フォトニュース
話題・話題
個人情報保護制度
4月1日からスタート
お知らせ
[   1   ]   [   2   ]   [   3   ]
第14回沖縄市国際交流
フェスティバル
表  紙
  
子どもたちの健全育成にエイサーは欠かせません

・照屋なじみ子ども会・

花いっぱいコンクールで最優秀賞、若草公園に花を植えた
「毎年、球技大会や公園への花植えなど新たな活動を取り入れているが、メーン活動はエイサーです。そもそも照屋なじみ子ども会は、エイサー好きな子どもたちを集め発足しました。一年を通して行っているということもあり、今では隣接地域や遠くは北中城村からの参加者もいます」と話すのは、照屋なじみ子ども会に育成指導者として参加している宮城清美さん。同会発足時からの参加者で、子どもが五人の小さな会の時から三十人に膨れあがった現在までの間、一生懸命に会活動へ参加してきた。発足当初は同地域の青年会出身者がエイサーを教えていたが、今では宮城さんと同じく育成指導者の真玉橋初美さんと二人で教えている。

同子ども会は市内で開催されている大小の行事ほぼすべてに参加、演舞を披露する。子どもエイサーまつりや市国際カーニバル、市文化芸能祭など大きなイベントの常連であり、さらに今年度はチャリティーコンサートへ参加し、地域貢献も果たした。また、中城村在の老人保健施設へも慰問で訪れ自慢のエイサーを披露、入所中のお年寄りたちに大いに楽しんでもらうことで、ボランティア精神を培った。そして、同子ども会の活動は市内にとどまらない。現在、屋宜原子ども会と積極的な交流を持ち、同地域主催の納涼祭に参加、エイサー演舞で同祭を大いに盛り上げた。

月に一回以上の頻度でイベントへ参加している会員達。舞台に立つ頻度が多ければ
子ども会員の表情は、皆イキイキしている
多いほど妥協は許されず、多忙な中でも練習に余念がない。会員達が日々、舞台での勇ましい姿や練習に励む姿を常に見続けてきた真玉橋朝栄会長は「私たちの会は、エイサーを通して地域活動やボランティア活動を行っています。子ども会とは、小さな子どもから中学生までが活動や住民との交流を通して様々な体験のできる、貴重な学習の場です。多忙な会活動ですが、これも地域の皆様のおかげで続けられます。これからも頑張りますのでご協力、宜しくお願い致します」と語った。
蛇婿入(蛇婿入り)
高良カマ(明治二四年一〇月五日生)登川
「カマンタ(大なべの蓋)を地面に置いて、その下でアカマター(蛇の一種)が七回孵化すると人をだますので、カマンタは地面に置かないで、木にさげなさいね」と言われていた。

ところが、ある女がアカマターにだまされてしまった。アカマターが人に化けて、赤いティーサージ(手拭)をかぶり女のもとへ来るのを隣の人が見て、「ねえ。あなたたちに来る人を、あなたは男と思っているのですか」と聞くと、「はいそうです。私の恋人だもの、男ですよ」というので、「あれは人間ではないよ」と教えてあげた。すると、「どうして、そういうことを言うのですか」「あなたはたくさんのウー(芭蕉)を紡いであるので、男が来たら針にウーを通して頭に刺し、あとでそのウーをたどってみなさい。そうすると行き先がわかるはずだから」と言われた。

その通りにすると、ウーバーラ(芭蕉の糸を入れる竹のカゴ)の一杯紡いであったウーはアカマターのガマに全部引っぱられていたんだって。

ガマの中では人間に化けたアカマターが、「わたしは人間の女を妊娠させたよ、妊娠させたよ」と自慢していると、別のアカマターが、「なあ、人間というものは物知りだからダメになるよ」というので、「それなら、どうしておろすことができるのか」と聞くと、「三月三日に海の砂を踏むと、サラサラとおりてしまうよ」と話していた。

それを聞いた女は、三月三日になると海へ行き砂を踏むと、たくさんのアカマタの子がおりてきていたんだって、そんな話を聞いたよ。

注 1 カマンター…藁と竹で組んだ大鍋の蓋
(主にシンメーナービの蓋として使用)。
注 2 沖縄本島諸島に分布する固有種で大型の蛇。毒性はなく背面に赤褐色の黒斑がある。
注 3 旧暦の三月三日は女の節句で、浜に降り湖で手足を清める行事。
 

<< [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15]  >>