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◆ 広報おきなわ(No343) 1月号
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具志堅 幸 男 さん(65) |
年末恒例の「中部グリーンフェスタ年末大植木市」が今年も12月6日から15日までの長丁場で開催された。 大植木市は陶器市も含め市農民研修センターで年間、5回開催される。県内でもっとも規模が大きい大植木市。それを運営する花き園芸生産者。そして、それらをまとめる中部グリーンフェスタ推進協議会。今月は同協議会の会長、具志堅さんに造園業にかける思いなどを聞いてみた。 |
年間、5回開催される大植木市。中部はもちろん南部、北部、離島からも足を運ぶ愛好家らが大勢いるという。そして、年間1億円以上の金がおちるというからすごい。その植木市をまとめるけん引役、中部グリーンフェスタ推進協議会会長を務めているのが具志堅さん。 グリーンフェスタ会場から歩いて5分。具志堅さんが経営する知花造園を訪ねた。 敷地が500坪。松、サザンカ、タンカン、シークヮーサー、山モモ、ブルーベリー、ドラゴンフルーツなどが所狭しと並ぶ。 造園業一筋に生きる具志堅さんにその道へ入るきっかけを聞いた。「私は伊江島出身ですが、父が伊江島農協の組合長をしていたんです。いつしか自分も農業をやりたいという気持があったんでしょうね。同時にブラジルへ移民に行きたいという夢もありましたが、でも家族に反対され結局、西表島へ移民したんです。27歳の頃でした。熱帯果樹園造りの仕事でしたが失敗の連続でしたね」と、当時を振り返りながら熱く語る。 30歳の頃、福岡の久留米農協の方との出合いがあり、それがきっかけで久留米農協に4年間務める。そこで、造園に関するすべてを教わったという。 それから、造園業師という肩書きが付く。現在、知花造園の外、具志川市と宜野座村に果樹園を経営、宜野座村にある2,000坪の地に並ぶドラゴンフルーツやマンゴなどに水をやる仕事で1日が始まる。草むしり、植込み、庭造りに出かける。休む暇はないという。そして、「好きだからできるんですね。」と目を細める。このほど行われた植木市には52店舗が出店。3万点の花木に約4,000の品種が出品された。グリーンフェスタ推進協の会長を6年務めている具志堅さんは「農民には何の保障もない。だからこそみんなが助け合わないといけないんです。和をもって生産から販売につなげるようにみんなが努力しないと―」と同推進協にかける熱い思いを話した。そして続ける「花や木、植物から私はいろんな事を学ぶ力強さ、あざやかさ、人をなごませる気持、生命の強さ。根っから造園が好きなんですね」とにが笑い。最後に「永遠に散らない花がほんとは一番いいんです。農民を絶やしてはいけないと思うんです」と澄んだ目で話した。 |
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「御降り(おさがり)」というのは、元日または、三が日に降る雨や雪のことです。 普通、「御下がり」というと、神仏の供え物をおろして人が食べることとか、年長の人から譲られた衣服などのことを指します。 しかし、季語の場合は昔、1月1日や三が日に雨や雪が降ると豊作の吉兆として喜ばれたことから、「御降り」または「お降り」と表現するようです。 御降りに 眉目濡らして 三輪詣で 北野民夫 毎年のしきたりになっている三輪神社への初詣。この年は御降りがあり、眉目を濡らしつつ詣でることに。縁起がよいといわれる御降りなので、雨をいやがるのでなく、むしろいそいそと出かける感じが出ています。 三輪神社は大神神社の別称。奈良県桜井市の三輪山を神体としている神社で、22社(朝廷が畿内を中心に立てた神社)の内の一つです。 御降りの 呟き止みて 昏れにけり 阿部みどり女 御降りの、しとしととした風情が感じられます。この時期の雨は豪雨になることは少なく、いつのまにか御降りが止んで、1月1日の夜が静かに昏れていく―心静かに正月を迎えた気分が伝わってきます。 豪雨の心配はあまりしなくてもいいようですが、地震などの災害はこの時期でも起こります。1月17日は「防災とボランティアの日」です。自主防災組織に参加する心構えを身につけたいものです。 |
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