城前自治会
地域が協力し街を活性化

　城前町自治会（新里賢一会長）は世帯数が約500戸で、市内では小さめの自治会だが、その分、会員のつながりは強い。地域の夏まつりには160人が出演し、ダンスやエイサーを披露した。先日、地域で民家が全焼する火災が発生した際には、会員らが見舞金や衣服、生活用品などを被災者に贈った。近隣の自治会との協力体制も整えており、昨年11月には、コザ十字路付近を発展させようと、城前、照屋、宮里、吉原の自治会長で「コザのまちづくり準備委員会」を立ち上げた。委員会には各通り会も賛同し加入している。
　新里会長は「これまでの風習を大切にしながら新しいことにも取り組んでいきたい。城前は尚泰久王が王位に就くまで居城した越来城があった場所なので、後世に伝える建造物を建て、学びや観光資源に活用できればと考えている。たくさんの人が集まる公民館を目指し、幅広い年齢層が楽しめる催しも企画していきたい」と意気込んでいる。

大勢の住民が集まった夏まつり

泡瀬第三自治会
住民の力で地域を盛り上げる

　泡瀬第三自治会（崎山峰生会長）は、4月に自治会長を15年間務めた高江洲義裕さんに代わり、崎山峰男さんが自治会長に就任した。崎山会長は「泡瀬第三自治会は自治会加入率が市内で最も高く、まとまりのある地域だと思う。前会長が築いてきた良いものをしっかり引き継いでいきたい」と話している。泡瀬第三自治会は地域住民が自治会に協力的で、大正琴、こども京太郎育成会、ウクレレなど、サークル活動も活発だ。日頃から泡瀬復興期成会と連携しており、3月に合同で開催したスプリングフェアでは、グラウンドゴルフやダーツ、輪投げ、カラオケ、バーベキューなどで、こどもからお年寄りまで多くの来場者を楽しませた。他にも、自治会員で地域の防犯パトロールに取り組むなど、一体感の強い地域となっている。崎山会長は「新自治会長としての目標は、活発な活動を継続し、地域の方が足を運びやすい自治会をつくること」と話している。

地域住民が楽しんだスプリングフェア