すてきな仲間達 105

こども達が書道に打ち込む

・比屋根教室・

比屋根教室のこども達
▲比屋根教室のこども達

たくさん褒める石原先生の指導
▲たくさん褒める石原先生の指導

元気にはしゃいでいたこども達が一転、じっと集中して文字を書きあげる。今回紹介するのは比屋根公民館で、こどもたちが書道に打ち込んでいる比屋根教室。教室では、幼稚園児から小学校六年生まで二十二人のこども達が、日本習字比屋根支部長の石原明美先生の指導を受けている。

稽古では初めに墨のつけ具合を確認し、筆の使い方、線の引き方の基本練習をする。それから毎月の課題に取り組み、書きあげたものを石原先生が添削する。生徒は上手く書けたところ、書けなかったところを先生と一緒に確認し、筆の運び方や字体の指導を受けたうえで反省点を踏まえ再度、書きあげる。こども達は、書道の習い初めのころは落ち着きがないが、続けていくうちに、じっと座って書けるようになっていくのだそうだ。また、一方的に話してばかりいた子が人の話を聞けるようになったり、怒りっぽかった子が優しくなったりした例もあるという。石原先生は「こどもに書道を教えることは難しく、苦労も多いが、上級生が年下の子に自分の習ったことを伝えている様子を見た時や、大会で受賞した時には、やっていて良かったと感じる。こども達は明るく、ささいなできごとで笑いあえる楽しい教室」と話す。また、こどもを指導する際は、褒めることが大切だと語る。叱ることも必要だが、こどもは褒められると嬉しくなり、嬉しいとやる気が出てどんどん伸びるのだそうだ。石原先生はこどものころ、あきっぽく習い事をしても長続きしなかったが、小学生の頃、先生に褒められたことがきっかけで書道が好きになった経験があり、自分もこども達を褒めるようにしているのだそうだ。

比屋根教室では、七月の七夕競書と十二月の書き初め競書の二つの全国大会と、沖縄の書道の習い手が約七百人集まる一月の席書大会に参加している。大会は日頃の稽古の成果を試すことができ、表彰されることで励みになる良い機会だと石原先生は話す。今年の七夕競書では比屋根教室から二人が最高の賞である観峰賞を受賞した。受賞した子は賞を取った事でやる気が出て、まわりのこども達も刺激を受け伸びるのだそうだ。今後も石原先生の褒める指導で同教室からは優秀な書道家が輩出されそうだ。

職人のWAZA Vol.80

平良 由乃
事業所名:株式会社プラザハウス
職種:小売業
代表者:平良 由乃

島人ファクトリー
住所:沖縄市久保田3-1-12
電話:098-932-4480

〜沖縄市ブランド紹介コーナー〜(5)商品名【くがにちんすこう(くがにちんすこう)】

沖縄市のトップブランドとして商品を認定する制度「コザスター」に、今年度、株式会社プラザハウスが製造・販売している「くがにちんすこう」が認定されました。今回はその株式会社プラザハウスの松田美乃さんにお話しを伺いました。

商品開発は、平良社長が初めて那覇の黄金ちんすこうを食べた際、とても美味しかったので、もっとお洒落なパッケージにして広めていきたいと思ったことがきっかけで、晴れ舞台にもふさわしく、沖縄を代表するような品格のある手土産にしたいとの思いを込め、この「くがにちんすこう」を完成させたそうです。素材にもこだわっており、国産最高級の小麦、細粒糖、粉糖、ラードを贅沢に使用しています。また、形状は一般のちんすこうとは異なり、琉球王朝に献上されていたころの原型とされる丸い形になっています。

沖縄市は、海外の方が多く国際色豊かなまちです。その中で「くがにちんすこう」は、琉球の文化を伝える役割を担う商品となっていくのではないでしょうか。これから、様々なシーンでの贈答品、お土産品としてどんどん世界へ沖縄をPRしていきましょう♪