いちゃりばちょーでー、すぐに意気投合

東海市の中学生の皆さん、ようこそ沖縄市へ

自然・歴史・文化の違いを学ぶ

東海市・沖縄市中学生交流

 今年も姉妹都市・愛知県東海市から全中学校の二年生全員(約千人)が沖縄市にやってきた。この交流事業は、両市の自然や歴史、文化、産業の違いを学び、生徒や学校間の交流を通して相互理解と広い視野を育てようと東海市が始めたもので、今回で三回目の実施。六月七日を皮きりに東海市の中学生たちが次々と来訪、沖縄市の中学生たちと交流会を持った。はじめのうちはぎこちない表情の生徒たちも、話し出すとすぐに意気投合し、短いながらも濃密で楽しい時間を過ごした。

 六月十五日、宮里中学校(吉田直人校長)の生徒が手作りした花のアーチをくぐり、拍手で出迎えられたのは、横須賀中学校(浅田謙司校長)の生徒たち。両校の生徒たちは一列ずつ交互に並ぶと、隣合わせた者同士自己紹介と握手を交わし交流会は始まった。
 会では、両校の生徒がプロジェクターを使いそれぞれの地域の自然や文化、グルメ、学校の特色、生徒会活動や部活の状況などについて紹介した。また、沖縄の芸能・文化にふれてもらおうと、宮里中の生徒たちが空手の演武や三線の演奏、琉球舞踊などを披露した。間近で見る迫力ある空手の演武や伝統の芸能に横須賀中の生徒たちも真剣な表情で見入っていた。交流の時間帯になると、同世代の生徒同士すぐにうちとけ、会話もはずみ明るい笑い声が体育館中に響いた。帰った後も連絡を取り合おうと、電話番号やメールアドレスを交換する子たちもいた。会の終わりには横須賀中の生徒たちに塩せんべいなどの沖縄のお菓子のプレゼントが手渡された。短い時間の触れ合いだったが、それぞれの心に忘れがたいものを残す交流会となった。

▲一度話せばすぐに友達に。体育館はたくさんの笑顔で溢れた。

▲「ようこそ宮里中へ」手作りの花のアーチと拍手でお出迎え

        

▲勇壮で迫力ある空手演武。

▲三線演奏と琉球舞踊。
演目は「上り口説」

▲地域や文化、学校について説明する横須賀中の生徒たち

平成22 年度交流日程等
日 時
東海市学校名
生徒数
今年度受入校
生徒数
前年度受入校
6/7(月)15:00〜
平洲中学校
145
美東中学校
253
安慶田中学校
6/8(火)15:00〜
富木島中学校
123
コザ中学校
188
沖縄東中学校
6/15(火)15:00〜
横須賀中学校
279
宮里中学校
291
美里中学校
6/17(木)15:00〜
名和中学校
115
安慶田中学校
134
宮里中学校
6/21(月)15:00〜
上野中学校
139
越来中学校
93
コザ中学校
6/28(月)15:00〜
加木屋中学校
159
山内中学校
218
美東中学校

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青少年が地域と共に育まれる社会を

市青少年育成市民会議の新役員が報告

沖縄市の子ども会や青少年育成のために正面から取り組んでいる組織、市青少年育成市民会議の新役員がこのほど決まり、六月二日、新体制の報告に東門市長を訪れた。
 新会長に宮城和也さん、副会長に高江洲恵美子さん、事務局長に宮城正侑さんが新たに決まった。副会長の町田妙子さんと船越利幸さんは再任となった。
 宮城会長は「生活が豊かになった半面、青少年を取り巻く社会環境は必ずしも良いとは言えない。大人が他者の子どもも、自分の子ども同様に接し、地域の子どもたちと交流の持てる環境を築きあげることが必要」と抱負を語った。
 東門市長は「子どもたちが意欲的に積極的に健やかに育ち、青少年が地域と共に育まれるように、同市民会議が活動していることを心強く思う。子どもたちの支えとなって頑張って下さい」と激励した。「市青少年育成市民会議」は青少年健全育成協議会の前身で平成八年に発足された組織。青少年に関わる機関や団体及び個人の力を結集する中で、相互一体の連携をとりながら市民総ぐるみで、青少年の健全育成を推進していく団体。現在、市内の二十四の構成団体、三十二支部で組織され、会員は約九百人。

▲新役員の就任あいさつで東門市長を訪れた市民会議の役員ら
(写真左から三人目が宮城会長)

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市民の生活を最優先に

島袋氏を副市長に再任・市議会で可決

 沖縄市議会(喜友名朝清議長)は五月二十八日に臨時議会を招集し、副市長の島袋芳敬氏(六十)の選任について同意を求める人事案を全会一致で可決した。六月二日付けで東門市長から島袋氏へ辞令が交付された。辞令を受け取った島袋氏は「これまでの四年間を踏まえ、市民や市議会、各部長、職員の声に耳を傾けながら、そして常に会話を図りながら市長を支え、沖縄市の発展のために重責を果たしていきたい」と決意を語った。
 島袋氏は昭和二十五年生まれ。本部町出身。昭和四十九年に役所入り。企画部参事、総務部長、助役を歴任し、平成十九年に初代副市長に就任した。
任期は四年間。

▲副市長に就任した島袋氏「市民や市議会、職員
との会話を図りながら市政運営にまい進したい」
と決意を述べた

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貴重な民族資料、子や孫たちに残したい
仲原集落の模型を市に寄贈

共栄会の創立二十周年記念事業の一環

このほど、沖縄市中原共栄会(伊佐眞徳会長)が中原集落のジオラマ(縮尺模型)を作成。その寄贈式が五月三十一日、市長応接室で行われた。同ジオラマは市立郷土博物館に展示・収蔵されている。
 今回、沖縄市に寄贈された中原集落模型(一〇〇〇分の一縮尺)は、かつて中原で暮らしていた人たちの記憶と基地内立ち入り調査、米軍の空撮写真をもとに、中原共栄会のみなさんで作成した。中原集落の歴史資料としてだけではなく、戦前の農村の様子や集落全体の家号が一目で分かる貴重な民族資料となっている。また、集落内での馬車軌道(トロッコ)の路線は、当時の主要産物であるサトウキビの運搬と深く結びついており、集落の人やモノの流れを説明する上でも重要である。
 伊佐会長は「基地になった中原の当時の風景を残すことは子や孫にも必ず必要になってくる。先輩達はそれを残す役目があるのではないかとの思いで作成した」と話した。
 東門市長は「当時の各世帯がよみがえってくるようで、意義のある仕事だと思う。多くの人に足を運んでいただき、また、子どもたちにも見てもらい、資料として勉強の一環として学んでほしい」と労をねぎらった。

▲中原集落の模型に見入る関係者ら(市長応接室)

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