すてきな仲間達 73

情熱的な音楽とダンスで魅力を引き出す

・「エルマーナ・フラメンコサークル」・

▲「毎週水曜日、中央公民館でフラメンコを踊りましょう」と募集
を呼びかけるサークルのメンバーたち

 リズムを刻む足元、しなやかな動きの上半身、表情豊かな指先…。踊っていると自分の中に潜んでいた強さや優しさがどんどん引き出されてくる気持ちよさ、年齢や体型、ルックスや性別に関係なく楽しめるフラメンコの魅力。そんなフラメンコをこよなく愛するサークルが今回紹介する『エルマーナ・フラメンコサークル』(島袋睦美代表)のみなさん。毎週水曜日の午後七時三十分から午後九時までの間、市立中央公民館で日々練習に取り組んでいる。
 同サークルは、平成十七年に中央公民館で行われたフラメンコ講座を通じて出会い、閉講後も意気投合した仲間と結成した。サークル名の「エルマーナ」はスペイン語で、姉妹と言う意味で現在三十代から七十代までの女性十人で活動している。ピシッと真っすぐな姿勢を保ったまま、音楽に合わせ、足を床に叩きつけるダンスは、見る側の体まで振動させる靴音と“バサッ、バサッ”と激しく揺れるファルダ(フラメンコ用のスカート)の動きが印象的だ。「フラメンコは全身を使うので体力づくりにも役立ち、年を取ってからもみんなで楽しみながら踊れると同時に、普段の生活にない動きやいつもと違う自分が出せますよ」と島袋代表は話す。
 結成当初から同サークルの講師を務める新里逸子さんは、三十年前にフラメンコ教室の先生からダンスを習得し、県内各地の公民館講座を経て、現在のサークルを指導している。新里先生が常に「タン、タタタン」というリズムの声が流れる中、背筋を伸ばした基本姿勢を作りステップの練習をする。その後、曲に合わせコルドベス(帽子)やアバニコ(扇子)、パリージョ(カスタネット)の道具を使ってのダンス練習。バラの花や水玉模様がプリントされているファルダが揺れてとても素敵で思わず見とれてしまうほどだ。「フラメンコを始めてから姿勢がよくなり、ストレス解消にもなりますよ」と話すメンバー。毎週の練習のほか、老人ホームの慰問や地域のまつりにも積極的に参加している。また、九月には初めての発表会に向けて練習も重ねている。
 フラメンコを感じたい、自分が生きるリズムを確かめたいというあなたスペインの風に吹かれてフラメンコを感じてみてはいかがでしょうか?

▲しなやかでありながら力強い踊りをするメンバーたち

▲ページトップへ

職人のWAZA Vol.48

事業所名:COLORS HOUSE
職 種:紅型屋
代表者:乙黒 信

住所:沖縄市中央1丁目17番14号
電話:098-934-3076

 今回ご紹介する職人は、パルミラ通りにあるアーティストスタジオCOLORS HOUSEで服を制作販売する乙黒信さんです。乙黒さんは、七年前から沖縄の紅型染めのスタイルで活動を続け「紅天」(べんてん)の作家名をもちます。天然素材で、ボディーに自然にフィットするシンプルな服づくりを心がけ、レディースをはじめ、帽子、額装、Tシャツなどを制作・販売しています。「じつは苦手なのは接客なんです」と苦笑いをこぼす職人肌の乙黒さんですが、音楽や絵画などのように、言葉を越えた表現方法で着る人に喜んでもらえるところが、この仕事の大きな魅力であり、自分の技術を理想に近づける作業は大変なことですが、将来の夢は紅型染め一本をずっと続けていくことだそうです。「服は人が着けて立体となり完成するもの」というポリシーを感じさせる言葉がとても印象的でした。みなさんもCOLORS HOUSEへ足を運んで乙黒さんの作品を完成させてみてはいかがでしょうか。

▲ページトップへ