職人の技を展示

第11回沖縄市工芸フェア

連日多くの人でにぎわう

 第11回沖縄市工芸フェア(同実行委員会主催)が3月20日から24日までの5日間、プラザハウスショッピングセンターで開催され連日多くの来場者が訪れた。
 同フェアでは、64の県内有名工房の作品の展示・販売や、紅型や漆喰(しっくい)シーサー作りなど製作体験コーナーも設けられた。

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連日多くの来場者が訪れ工芸フェアを楽しんだ

 会場では、沖縄市工芸コンテスト「Craft in 沖縄市」入賞作品展示会や知花花織「基礎コース」研修修了展も同時開催された。今年のグ ランプリ作品は、瓜田一(うりたはじめ)さん、千葉聖美(きよみ)さんの正座を助ける座椅子「おすわりびじん」。組み立て式で、持ち運びにも便利な作品である。他の受賞作品も素晴らしく訪れた来場者を楽しませた。5日間の来場者数は約2万4千5百人。

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沖縄市工芸コンテスト「Craft in沖縄市」受賞者

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今年のグランプリ作品「おすわりびじん」

沖縄を代表する音楽家が集結

第5回 コザ・てるりん祭

 第5回コザ・てるりん祭(同実行委員会主催)が4月14日に中央パークアベニューで開 催された。祭は戦後の沖縄を代表する芸能人で沖縄ポップの祖である「てるりん」こと故照屋林助さんの功績を称え、毎年開催されているイベント。
 祭にはベテランから若手まで沖縄を代表する音楽家を中心に20組余りが出演し、次々と 美声を披露した。司会は玉城満さんと藤木勇人さんが務め、てるりんとその友人にまつわる 逸話などで観客を笑わせた。また、沖縄市の兄弟都市である大阪府豊中市の職員の三上亜 弥さんも出演。何度も沖縄に足を運んで磨いた三線の腕前を披露した。その他に、園田青年会のエイサー演舞も行われ、当日はあいにくの雨天だったにも関わらず、会場には大勢の観客が集まり祭を楽しんだ。

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雨をものともせず盛り上がるステージ

伝統工芸を継承

知花花織研修修了証授与式

 昨年6月から八か月間行われてきた平成24年度知花花織「基礎コース」の研修修了授与式が3月28日に沖縄市役所で行われ、東門市長から修了生に修了証が授与された。
 式で東門市長は「知花花織は市民をはじめ県民が誇れる織物。市の伝統産業として、みなさんに継承していただきたい」と話し、研修生代表の安仁屋孝一さんが「多くの方に支えられ研修を終える事ができた。今後は組合員として腕を磨き、市の産業発展に尽力したい」と感謝の言葉を述べた。研修生は研修期間の課題として木綿と絹の帯地を織りあげており、染色やデザイン、仕上げなど全工程を実践し知花花織の技法を学んだ。研修生の作品は3月に開催された工芸フェアでも展示され好評だった。

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修了証を授与された15期研修生

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