すてきな仲間達 82

暖かく深い音色は心を癒す

・「沖縄市中国二胡同好会」・

▲「毎週火曜日、午後7時から中央公民館で二胡を演奏しましょう」と募集を呼び掛ける沖縄市中国二胡同好会のみなさん

 中国の伝統的な楽器、二胡をみなさんはご存知だろうか?胴体に蛇の皮が張られているところは三線と同じだが、こちらはスチール製の二本の弦を馬の尻尾の毛でできた弓で擦って音を出すもの。とても繊細な楽器で美しい音色は心を落ち着かせ癒される。そんな二胡の魅力に惹かれたサークルが今回紹介する「沖縄市中国二胡同好会」(長嶺悦子代表)。毎週火曜日の午後七時からの二時間、市立中央公民館で「高尚な趣味」を楽しんでいる。
 平成十四年から活動している同会は、当時開かれた中央公民館講座(二胡)の受講生で結成。二胡を通して技術の向上と音楽に対する造詣を深め、会員間の親睦を深めていくことを会のモットーとしており、同講座で講師を務めた、平得永治先生が講座終了後も引き続き指導に当たり、会員たちをまとめている。メンバーは、二十代から六十代で元校長や看護士、OLなど二胡愛好家十四人が在籍している。長嶺代表は「最初は指使いやきれいな音を出すのがとても難しかったですよ」と習い始めた頃の感想を話す。二胡と言うと中国の曲ばかりを弾くのかと思えば童謡、沖縄のわらべ歌などジャンルを問わず様々な曲に取り組んでいる。レパートリーは約三十曲と豊富で「故郷」や「夕焼け小焼け」、「涙そうそう」ほか、数え上げたらきりがない。「メンバーたちは練習熱心で頭の中に曲のイメージがあればだれでも弾けるものです。細かいことを気にしなければ、短期間で弾けるようになります」とメンバーを指導する平得先生は話す。その口調としばしば見せる笑顔から人柄の良さが伺える。メンバーたちは「みなさんに教えてもらいながら楽しくやってます」「家で練習してても、音がギーギーと鳴り家族から嫌がられたり、犬にも嫌がられたりしますよ」とメンバーの笑いを誘った。
 現在、「二胡の日」にちなんで二月五日にかでな文化センターで開催される「二胡演奏会」に向けて練習に力を入れている会員たち。演奏会には平得先生が指導している教室の生徒たちが一堂に揃って演奏を披露する。
 長嶺代表は「新しく楽器を始めたいなら、暖かく深い音色の二胡はいかがでしょうか。お仕事が終わってからでも気軽に立ち寄って下さい」とサークルへの募集を呼び掛けている。あなたも中国の壮大な大地を想わせる魅力的な音に触れてみてはいかがでしょうか。

▲平得永治先生指導の下、美しい音色を奏で出すメンバーたち

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職人のWAZA Vol.57

事業所名:Zazou(ザズー)
職種:パン製造業
代表者:安村 正子

住所:沖縄市中央2‐15‐1
電話:098‐934‐2380

 【おいしいパンはZazouへ!】
 今回は、沖縄市ゲート通りにある店舗Zazou(ザズー)において、パン製造業に携わる職人 照屋唯徳氏にお話しをお伺いしました。今年の五月で創業二十二年目を迎えますが、ずっと変わらない味にこだわり、外国人にも大人気のパン屋さんだそうです。パンの仕込みでは、温度や湿気、乾燥に左右されやすい生地を一定の味に保つには、熟練の経験を要します。出来上がりまで、生地の発酵と寝かしを繰り返しますが、製造時間は、フランスパンが最も長く、約八時間かけて作るそうです。皆で試食し、意見を寄せ合い、職人同士の完全チームワークによって、常に新製品を生み出す研究をし、何よりお客様に喜んで食べてもらうため、サービスの向上に、視野を広げる努力を続けているそうです。昔ながらのパンの味を守り続ける一方、お客さんにワクワクしてもらえる商品とメリハリのあるサービスをモットーに、Zazouは、沖縄で一番と言われるパン屋さんを目指しています。

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