更新日:2022年3月1日
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泡瀬周辺地域は、戦後、特に本土復帰以降、住宅用地の開発などに伴って急激に人口が増加し、沖縄市の中で最も人口増加が著しい地区となっています。
こうした急激な発展に伴い、泡瀬沿岸域(県総合運動公園地先~比屋根湿地~泡瀬通信施設地先)では、生活雑排水や土砂流出等による水質・底質の悪化が懸念され、堆積土砂による湿地の陸地化やゴミの不法投棄などの問題も生じ、地元の住民からは改善を求める声もありました。
これら諸問題の改善を図るため、沖縄県(港湾課)と沖縄市(東部海浜開発局)では、平成16年度から平成18年度にかけて関係機関(県・市)と連携し、地域住民や専門家等の意見も踏まえながら環境改善のための取り組みを検討し、平成19年3月「比屋根湿地・泡瀬地区海岸環境改善アクションプラン(行動計画)」を策定しました。
本計画を啓発資料として活用することで、行政や地域住民の泡瀬沿岸域の環境改善に対する理解と認識を深め、目標の早期達成を図ります。
アクションプランで定めた取り組みを推進していくため、取り組みの進捗状況の把握や見直しなどを行うとともに、各実施主体相互の情報交換の場として、平成19年度より「比屋根湿地・泡瀬地区海岸環境改善推進協議会」を設置しました。 (事務局:沖縄県土木建築部港湾課、沖縄市東部海浜開発局計画調整課)
比屋根湿地は、昭和62年の海邦国体に向けた市道整備によって約2haの海域が閉水域となり、現在の環境が形成されたと考えられます。
湿地中央の水路部を挟んで南側は、マングローブや干潟が広がり、野鳥が多く飛来する良好な環境となっています。しかし、近年は背後陸域からの土砂流入やマングローブの広がりに伴う陸地化が進み、水循環も悪くなる傾向がみられるようになってきました。
また、かつて干潟域であった湿地の北側は、背後陸域からの生活雑排水や土砂等の流入によって陸地化が進み、水質・底質の悪化やゴミの不法投棄もみられるようになりました。
こうした諸問題を改善するため、沖縄県と沖縄市では平成16年度から整備の検討を始め、専門家や地域住民の意見を踏まえながら整備方針等を検討し、平成22年度末には沖縄県によって湿地の環境改善整備が完了しました。
等を行い、干潟域やみお筋(水路)を確保することで湿地環境の維持・保全を図ります。
この整備により、陸域から海域へ流出していく汚濁負荷を受け止める「緩衝域」(=湿地の自然浄化作用)としての効果が期待されるとともに、良好な自然環境を活用して野鳥観察などの環境利用学習の場としても利用できます。
比屋根湿地および比屋根湿地で見られるマングローブに関する情報は、下記外部団体HP上でもご紹介されております。
比屋根湿地(外部サイトへリンク)・日本のマングローブ植物(外部サイトへリンク)(鹿児島&沖縄マングローブ探検)
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