山内自治会
歴史と文化を後世に伝える

　山内自治会（廣山進（ひろやますすむ）会長）は歴史が古く、お宮、御嶽（うたき）、井泉（せいせん）など、多くの文化財が残されている。また、昔からの伝統行事も続けられており、毎年、旧暦の8月10日に行われているウスデークでは、初めにお宮に旗を立て、自治会役員がイリーガーで拝む。次に男性はトゥイヌファヌウタキ、女性はマーニヌネカタで手を合わせる。その後、合流してお宮で拝み、慰霊祭を行った後、旗すがしーで公民館周辺を道じゅねーし、最後にウスデークを踊る。また、山内は戦後初期まではヤマモモの産地としてにぎわったことから、ヤマモモの種の配布や「山ももの碑」を建てるなどして保存に力を入れている。そのほかにも、南桃原と協力し「ももやま通りクリーンクラブ」を結成しており、美化活動や地域の交流、活性化などに取り組んでいる。廣山会長は「山内の歴史と文化を大切にし、ヤマモモの保存や美化活動にも力を入れ、住みよい地域をつくっていきたい」と話している。

電話：９３３─４７９２

山内自治会のウスデークメンバー

知花自治会
豊かな伝統文化を守り継ぐ

　知花自治会（宇良敢（うらつよし）会長）には、元気にエイサーや和太鼓の練習に励んでいる子ども会、エイサーや獅子舞を受け継いでいる青年会、行事の運営から出し物まで、幅広く支えている婦人会、民踊やカラオケなどのサークルや、和太鼓で施設慰問などに取り組んでいる、ときわ会（老人会）などの組織があり、活発に活動している。自治会には、知花城に関わる御願（うぐゎん）をはじめ多くの神事があり、ウスデーク（知花ではウフデークともいう）は300年の歴史を持つ。ウスデークは、獅子を中心に知花花織を身にまとった女性達が輪になって踊り、健康と五穀豊穣を祈る伝統行事で、旧暦の8月15日に行われている。また、知花は陸上競技に力を入れており、昨年は市陸上競技大会優勝を目標に取り組み、男子・女子・総合の全ての部門で優勝した。宇良会長は「知花は歴史がある地域なので、伝統を継承しながら新しい風も吹き込んでいきたい」と話している。

電話：９３７−４５１６

知花伝統のウスデーク