元気なまちはいつも人々の笑顔にあふれ、笑顔は人と人とをつなぎます。人が集い、出会い、共に力を合わせ共感と感動を共有する。そんな場をつくり、まちづくりに取り組んでいる人たちです。

イラストレーター

池城 由紀乃 いけしろ ゆきの

(Pokke104) ぽっけいちまるよん

沖縄市比屋根生まれ。広告代理店勤務後独立。現在は東京を拠点に活動中。2012年Red Bull社主催のCanvas Cooler Projectにノミネートされる。海外での評価も高く国内外で活動を展開している。主な作品にHONDA(モデューロ)イラスト、NHK「おもろてれぐす」イラストの他、(株)OCS、(株)オリオンビール、海洋博公園などのCM、イラスト、グッズなどを手掛ける。

絵を通してたくさんの人とつながりたい

幼い頃から絵を描くことが好きだったという池城さん。絵を描きながら旅をする山下清のテレビ番組を見て憧れたといいます。県内の広告代理店で経験を積んだ後に独立、ホテル勤務の後、職業訓練校でデザインを学び、関西を拠点にイラストレーション、デザイン全般、ライブペイント、ワークショップと幅広い分野で活躍。現在は東京に拠点を移し活動中です。

小学生の頃、父親に連れられて山に行き、そこで見つけた木の実や石を使って手づくりで物を作るのが大好きだったとのこと。また、動物園(こどもの国)が近くにあり、よく連れていってもらい、生き物の絵を描くことも好きだったといいます。

池城さんの活動名「pokke104」(ポッケ104)は、見たもの、感じたものを、自分の中に吸収して発信できるようにという、"ポケットに入れよ"から。「沖縄市はエイサーや音楽であったり、誇りに思えることがいろいろあって、やはり沖縄市で生まれ育ったからこそ、私ならではの絵が描けたのかなと思ったりします。ここでしか見られないもの、聞くことができないものを大切にしたいですね」と池城さん。

2012年4月には、ロンドンで開催された沖縄のアーティストによる「LOOCHOO展」に参加。ロンドンでは沖縄の県人会があって、ウチナーンチュはどこでもつながっていると心強く感じたといいます。展示会でもイベントでも、絵を通してたくさんの人とつながりたいと語る池城さん。「スキルアップして、知ったこと感じたことをもっともっと表現して、海外にも発信できるようにしていきたい」と語ってくれました。

Yukino Ikeshiro, Graphic Designer

After working at an advertising agency, she established herself as a freelancer. She is currently based in Tokyo. In 2012, she was nominated for the Canvas Cooler Project sponsored by Red Bull. Her main works include illustrations for the Honda's Modulo and the NHK program, Omoro-Teregusu. as well as commercials, illustrations and goods for OCS, Orion Beer, Ocean Expo Park and other organizations.

沖縄チャンプルー博覧会実行委員長

古堅 宗光 ふるげん そうこう

1947年与那国島生まれ。小学校5年生の頃に沖縄市へ転居。1969年から沖縄市の農連市場にて青果店を経営するかたわら、さまざまな取り組みやボランティアに参加し地域活性化に貢献してきた。2007年の引退後もコザ漫遊国副議長や沖縄チャンプルー博覧会実行委員長、コザアッチャークラブ会長を務めるほか、講演や街づくり事業など、市活性化のために活躍している。

市民間交流、都市間交流でまちを活性化

「コザが好きだから」と話す古堅宗光さんの活動は実に多彩です。街づくりと人材育成をテーマに活動する「コザサポーターズクラブ」共同世話人、沖縄市の情報をブログで発信する市民グループ「コザ漫遊国」副議長、地域資源を活用して街づくりを促進する「沖縄チャンプルー博覧会」実行委員長、コザ歩きを楽しむ「コザアッチャークラブ」会長も務めています。また、街が元気になるためには市民間交流・都市間交流が大切と、コザサポーターズ模合、台湾好きな人たちの台湾模合、姉妹都市大阪府豊中市との豊中模合、アメリカ模合など、さまざまな交流活動を模合形式で行っているそうです。

コザサポーターズクラブでは、模合で積み立てたお金を街のイベントやミュージシャンの育成などに寄付しています。毎年1月から約2か月間に渡り開催される「沖縄チャンプルー博覧会」では、「世界のコザンチュ大会」や修学旅行生を案内するコザ街歩きツアーを企画。「コザ暴動を語る会」での聞き取り調査や講演活動など、街づくり、中心市街地活性化事業、アーティスト育成、活性化イベントと、毎日忙しく街を駆け巡っています。

「元々コザの約8割の人は市外から移り住んできた人たち。外国人を含め、よそ者を排除しないグローバルなコザンチュ気質が魅力」。大好きなコザのために何かできないか、そんな思いで活動を続けていると話す古堅さん。「商店街だけではだめです。市街地をさまざまな機能が集まる多機能なエリアにしてほしい」と熱く語ります。

Soko Furugen, Chairman, Okinawa Chanpuru Expo Planning Committee

Soko Furugen runs a greengrocer in Okinawa City's market, Noren Ichiba, in between taking part in various local volunteer activities. Besides serving as Vice Chairman of the Koza Manyu-Koku, Chairman of the Okinawa Chanpuru Expo Planning Committee, and Chairman of the Koza Acchaa Club, he is active in community development, giving talks and organizing city planning events.

琉球舞踊 藤の会・師範

呉屋(ごや) かなめ

1975年沖縄市池原生まれ。5歳の時に琉球舞踊藤の会・新崎恵子練場に入門。15歳で受賞した沖縄タイムス芸術選賞新人賞を皮切りに、22歳でグランプリを受賞するなど、数々の賞を受賞。24歳の時に師匠より教師免許を授与され、沖縄市池原に「琉球舞踊藤の会・呉屋かなめ練場」を開き、子どもから大人まで幅広い年齢層を対象に古典舞踊や創作舞踊を教えている。平成21年に師範免許を授与される。

伝統芸能を未来の子どもたちに伝える

小さな頃から踊りが大好きだったという呉屋かなめさん。学校は休んでも琉舞の稽古だけは休まなかったといいます。その原点が、沖縄市池原の「遊び庭」と呼ばれる場所での十五夜行事。池原地区では、今でも十五夜の日に獅子舞やウスデーク、エイサー、琉球舞踊などの伝統芸能を住民が披露する敬老会が行われているそうです。「踊るとハナ(投げ銭)をもらえるのがうれしくて、毎年楽しみにしていました。舞台で踊る楽しさもこの行事で知りました」と話す呉屋さん。5歳の時から現在まで、毎年欠かさず出演しているそうです。

呉屋さんは舞踊を教えるだけではなく、平成18年に同年代の流派を超えた仲間たちと「歌たい舞うたい」というグループを結成し、琉舞の幅を広げるために芝居や歌舞劇にも挑戦しています。また、芸能の力で観光客誘致を目指す県の事業「シップ・オブ・ザ・リュウキュウ~世界を駆け巡る琉球文化船」にも参加し、北京やイギリス、香港、台湾、アメリカなどで公演を行ってきました。さらに、キジムナーフェスタなどで子どもたちに沖縄の伝統芸能のすばらしさを伝えています。

「沖縄市は他の市町村に比べても芸能に力を入れているすばらしい街。ただ子どもたちの発表の場が少なく、舞台に立つチャンスと経験をもっと作っていければと思います。琉球舞踊は世界にも誇れる沖縄の宝。先輩たちが守り伝えてきた大切な文化です」。琉球舞踊を学ぶ人が減りつつある中、未来の子どもたちのためにも、私たちが踊り続けていくことが大切、と話してくれました。

Kaname Goya, Teacher, Fuji-no-Kai

Kaname Goya joined the Keiko Arasaki School for Fuji–no-Kai Okinawan Dance at the age of five. Among her many awards, she won the Okinawa Times Arts New Performer Award at age 15, and at 22 she won the Grand Prix. She opened the Goya Kaname School for Fuji-no-Kai Okinawan Dance in Ikehara, Okinawa City, teaching classical dance and creative dance to everyone from children to adults.

沖縄市料理飲食業組合 組合長

山城 淳 やましろ すなお

1955年旧コザ市生まれ。現在、創作料理居酒屋「海族工房」「古酒楽園」、沖縄こどもの国のレストラン「レストラン アクア」の店主として、また琉球朝日放送の「ステーションQ」看板コーナー「熱血!つり塾」の塾長としても活躍。沖縄県自然体験活動指導者の資格を持ち、イノー観察体験学習などの自然体験学習も開催。泡盛マイスターの資格も持つ。過去には趣味が高じて釣り情報誌月刊『海族』を発刊。編集長として活躍しました。

コザ発祥の「Aランチ」を沖縄ブランドに

沖縄県内の食堂やレストランの定番メニュー『Aランチ』で町おこしを図ろうと、沖縄市料理飲食業組合が2011年から開催した「コザAランチ選手権」。その発案者が山城淳(すなお)さんです。

「県外のイベントに出展する時、いつも出していたのが沖縄そばでした。あるとき、沖縄市はほかに何かないの?と聞かれ、それから一生懸命探して思いついたのが『Aランチ』でした。調べてみたらなんとコザが発祥のメニュー。トンカツやハンバーグなど、いろんな食材が一つの皿に盛られた『Aランチ』は、たくさんの国の人や文化が集まるコザのまちを象徴している。これこそコザの宝。その『Aランチ』でコザを活性化していきたいと始めた事業が『コザAランチ選手権』です」と山城さん。

『Aランチ』は1956年、沖縄市諸見里にあった「ニューヨークレストラン」のシェフが考案したといいます。米兵向けのメニューと思われがちですが、車が少ない時代、花形の職業だったタクシー運転手のためのメニューだったといいます。

2011年の第1回「コザAランチ選手権」には県内から8店舗が応募し、本部町の「レストランハワイ」が初代グランプリに。2012年の第2回大会は参加店舗も21店舗に増え、那覇市の「居酒屋プリモ」がグランプリに輝きました。姉妹都市である大阪府豊中市の「豊中まつり」でも、オリジナル『Aランチ』をお披露目しています。

「『Aランチ』を中部の名物として定着させたい。行政もコザの食文化として全国に広げ、沖縄市を活性化させてほしい」と期待を込めていました。

Sunao Yamashiro, Chairman, Okinawa City Restaurant Businesses Cooperative

Sunao Yamashiro is the owner of the creative cuisine izakaya Umizoku Kobo and Koshu Rakuen. He also serves as advisor to the fishing program of the local TV station. He is qualified as an Okinawa Prefecture Nature Activity Instructor and runs nature field trips. He is the originator of the Koza A-LUNCH Championship, and he is involved in community development with a focus on food culture.