今月の人他人の喜びを自分の活力に、そして更に向上を204.友寄昭子さん(53)![]() 友寄さんが勤務する会社の事務所を訪ねた。同クラブのユニフォーム、グリーンのジャケット姿と笑顔で出迎えてくれた。濃いグリーンの鮮やかさと本人の明るさが印象的な初対面だった。 開口一番「本当に私でいいの?」「充分です」。「趣味は?」「仕事です」。目が笑っている。そんな、やり取りから始まった。気さくで飾らない言葉で、はっきりと意見を言う方である。 友寄さんが同クラブへ入会したのは九年前、父がライオンズクラブへ所属し、ボランティアなど地域活動をやっているのを子供心に見ていた。「精神的、金銭的(少し)に余裕が出てきたら奉仕活動をやってみたいと思っていたんです」。そんな矢先に入会の誘いがあり、軽い気持ちでの参加だった。それから、会計、書記、副会長などを歴任し、会長の座へ。 同団体は現在、世界に四百五十のクラブがあり、日本には五十クラブがある。コザパイロットも今年で一八年目を迎えた。コザパイロットの活動について聞いてみた。「私達のメンバーも他のクラブと同様、奉仕の精神を踏まえながら、国際交流の輪を広げています。毎年行っているのがチャリティーウォークとチャリティーパーティー、チャリティーゴルフなどで、その収益を脳関連障害者や青少年健全育成に役立ててもらおうと寄付活動を行っています。また、今年は同会員のいる沖縄市など三市、二村へ車いすの寄贈を行いました」。 友寄さん自身も高齢者の介護などを手伝う仕事に従事している。「仕事もボランティアも自分達に何ができるかを模索しながら動き、その結果が人の喜びに繋がればうれしいですね」さらに「人生が素晴らしいものであることを享受できる力を蓄え、人を助け、人をそしらず、また防げず、人を積極的に称えることのできる人間になれるように自身も、クラブも精進していきたいですね」と個人の信条を話した。 会長としては「メンバーから学び、育てられて日々うれしい、これからも楽しく、幸せな気持ちで全てのことに感謝し、楽天的に突き進んでいきたい」と結び、気楽な会への入会も呼びかけた。 ▼戦後文化シアター 今月のヒストリート
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