特集・みんなつながっている
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こどものまちとはこどもにやさしいまち 一人ひとりが輝いているまち
すべての人にやさしいまち たくましく生きる子どもたちを応援するまち ![]() |
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![]() ▲達人(栄子さん)の言葉でこどもたちはいつのまにか 紙芝居の世界へ ●真栄城玄徳、栄子夫妻 平成10年にこどもたちに平和や希望、文化を伝えようと「くすぬち平和文化館」を開設。こどもの本の店や多目的ホール、平和資料館などがある。こどもたちに言いたいこと、二人は声をそろえて言う「戦争によって死ぬことのない時代を築いてほしい」。 「平和な未来を、希望をこどもたちへバトンタッチしたい」そんな願いを込め、私財を投じて建設した「くすぬち平和文化館」。そこの館長を務める真栄城玄徳さんと奥さんの栄子さん。くすぬち文化館は絵本の店や多目的ホール、喫茶店、平和資料館などを備えた「文化の館」だ。 文化館は昭和六十三年に開館した。開館の二年前に玄徳さんは思った「基地に囲まれた沖縄、私達がこどもたちに残せるものは平和の尊さだ」。 いつか、平和の施設を造ろう。心の中に止めた。そして、それは実現した。くすぬち館の、くすぬちはクスノキの意。 大戦当時、嘉手納基地内に玄徳さんの家族は住んでいた。戦後、生家のあった家は嘉手納基地のフェンスに囲われて半世紀以上が過ぎた。屋敷跡に立ち、ある日、玄徳さんの祖母が「ここに植えたクスノキでたんすを作るのが夢だった」ポツリとつぶやいた言葉が耳に深く残った。 現在、くすぬち平和文化館は、慰霊の日や、また定期的に戦争の体験を共有し語り継ぐ、写真パネル展や資料展、紙芝居、や映写会などを行っている。 絵本の読み聞かせや、お話し、紙芝居の実践者と県内で活躍しているのが奥さんの栄子さん。「こどもと話すときはいつも真剣勝負です」。相手の表情を読み取り、たくみに言葉を展開していく。こどもたちが喜ぶと栄子さんも喜ぶ。ポンポン飛び出す言葉のリズムにこどもたちが、いや、大人も引きずり込まれていく。 紙芝居の実践者は言葉のかばんを手に、こどもたちや、保母、先生、母親たちと絵本を通しての交流や技術指導で沖縄本島、離島へと忙しく動き回っている。現在は、こどもの国での読み聞かせや、ミニミニ図書館の開設、こどもたちの活動の場の「居場所づくり」、学習会、作家や児童教育の実践者の交流など多忙さは底知れない。 真栄城さん夫婦は言う「二十一世紀となるこどもたちは二十二世紀を見据えながら生きる世代でもある。ちゃんと真実を見て、今日より明日、明日より、あさってと希望が持てる世界を未来を築いてほしい。」平和を考えるこどもたちや大人たちが、今日も平和の館「くすぬちへいわ文化館」を訪れる。
![]() ●翁長 朝 (沖縄こども未来ゾーン運営財団未来課主任) 2003年12月(財)沖縄こども未来ゾーン運営財団入社。リニューアルオープンの準備として、新設のワンダーミュージアム・チルドレンズセンターの運営に係る事業課に配属。以後、教育普及活動として、各種事業・ワークショップの企画運営、ボランティアの受け入れ・コーディネートなどを行う。 動物園(ZOO) 動物園では、動物たちを生息環境に近い状態で飼育展示し、各々の持つ固有な動きを引き出していこうと、飼育担当が工夫して環境エンリッチメント(飼育環境を豊かにし て、動物たちが幸せに暮らせるような具体的な方策)の充実を図っているほか、アークおきまるの完成により、特に沖縄固有の動物収集・展示や希少動物の種の保存活動も展開しています。そして、動物たちをより近くで感じながら、この沖縄の自然環境の豊かさを子どもたちに分かりやすく伝えるため、様々な飼育展示の工夫と教育普及プログラムの充実を図っています。
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