
▲これからのエイサーの継承についての議論が交わされた
八月二十八日、市文化センターで「これからのエイサーの継承について」をテーマにパネルディスカッションが行われた。
元エイサー会館館長の仲真良彦さんをコーディネーターに各分野からパネリストを招き、エイサーを取り巻く現状や課題について意見が交わされた。市青年団協議会会長の川井田一馬さんは、祭りとしてのエイサーの評価は高いとしながらも、「公民館でのエイサー練習や道じゅねー等で騒音に対する苦情などがあり、地域のエイサー離れを感じる。青年会としても自治会活動に積極的に参加し地域とのつながりを大切にしたい」と話し、エイサー活動への理解を求めた。琉球國祭り太鼓創設者の目取真武男さんは「伝統を継承するにはリーダーを育てることが大切」と述べ、久万田晋県立芸術大学教授は「市内の九割以上の小学校が青年会からエイサーの指導を受けていることを挙げ「数年後の青年会加入への道につながる」と評価した。市観光協会の金城諭さんは「全国的にエイサー人気が高まっており、エイサーのメッカ作りも戦略の一つ」と提案。宮平栄治名桜大学教授は、同じ時期に同じ内容のエイサーが催されている現状ついて「県全体としてイベントの連続性を持たせることが大切」と指摘した。