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2015年度(H27)沖縄市の自然

最終更新日:2016年03月16日

ヤゴのぬけがら

ヤゴのぬけがら

 最近暖かくなってきたので、「そろそろトンボが飛んでいないかな?」と探しにでかけました。すると、池のすぐわきの草につかまっているヤゴのぬけがらをみつけました。トンボの幼虫のことを、『ヤゴ』とよびますね。ヤゴはトンボになるために、セミの幼虫が羽化するために土の中から出てくるのと同じように、水の中から這い上がって、近くの草などにのぼります。羽化は深夜から早朝にかけて行われることが多いので、なかなか観察することができませんが、よくよく探すと、このようにぬけがらをみつけることができます。このぬけがらは、沖縄でとてもよく見る赤いトンボ、タイリクショウジョウトンボのものでした。
 これから気温が上がるにつれて、どんどんとトンボが羽化してきます。ぬけがらも見つけやすい時期ですので、ぜひ探してみてください。

(2016年3月16日 更新)

アルビノ・クララ

アルビノ・クララ

 松本で昆虫の調査中、ふと川をのぞくと見慣れない大きな魚がみえました。姿はどう見ても・・・黄金ナマズ!?でも、沖縄に本来ナマズはすんでいないはず。調べてみたら、東南アジアのヒレナマズというナマズの一種がペットとして売られ、無責任な飼い主が川に捨てたものが住み着いているのでした。普通は灰色のナマズなのですが、観賞用の真っ白い個体やマーブル模様の個体ばかり見られました。
※ ペットを飼うときは自分が飼える生き物かよく調べ、最後まで責任をもって飼いましょう。

(2016年2月2日 更新)

ブラーミニメクラヘビ

掘り出された様子。ヘビには見えない。

掘り出された様子。ヘビには見えない。

顔のアップ。よく見ると目と透明な舌が見える。

顔のアップ。よく見ると目と透明な舌が見える。


今回は不思議がいっぱいのヘビ、ブラーミニメクラヘビを紹介します。
不思議その1 ― ミミズ!?
 パッと見て、ヘビには見えません。長さは大きくても20cmくらいで、全身ツルンとしています。が、よく見るとウロコがあり、顔にはちゃんと口と目があります。このミミズのような姿で土の中へもぐり、小さな虫、特にアリの幼虫や卵を好んで食べることが知られています。
 
不思議その2 ― メスだけでふえる
 このヘビは、交尾をせずにメスだけで卵を産み、ちゃんと孵化します。そのため、ブラーミニメクラヘビのオスは見つかっていません。このようにメスだけで繁殖できるものを単為生殖(たんいせいしょく)と呼びます。単為生殖するヘビはブラーミニメクラヘビしか知られていません。
 
不思議その3 ― どこからきたの?
 ブラーミニメクラヘビは植木鉢の土に混ざって運ばれるなど、人の手によって沖縄に持ち込まれた外来種だと考えられています。このヘビは今や世界中の熱帯~亜熱帯地域に移入していますが、もともとどこにすんでいたのかは、よくわかっていません。沖縄にいつやってきたのかも不明です。


 土の中にいるので普段なかなか目にしませんが、沖縄市ではどこにでも住んでいるようです。あなたの庭にも、こんな不思議なヘビが潜んでいるかも。
 
(2015年12月18日 更新)

タイワンハネナガイナゴの大量死

タイワンハネナガイナゴの大量死

  11月上旬のある日、沖縄市の馬場都市緑地公園でバッタがたくさん死んでいるとの情報をいただきました。そこで、公園に行ってみると、情報の通りとても多くのバッタが死んでいるのを見つけることができました。どのバッタも草の先の方にしがみつくようにとまったまま死んでおり、死んだバッタの上にしがみついて死んでいるものも多く見つかりました。また、同じ場所に他の種類のバッタもいたのですが、この状態で死んでいるのを確認できたのはタイワンハネナガイナゴだけでした。
 ではこのバッタの大量死の原因は何なのでしょうか。見たところ死んでいるバッタがすべて同じような状態だったので、何かの病気ではないかと考えました。そこで、昆虫病理学を専門にされている津田勝男先生(鹿児島大学農学部教授)にお話を伺ったところ、バッタにだけ感染し、流行病を引き起こすEntomophaga grylliという菌類が原因である可能性が高いということが分かりました。この公園のタイワンハネナガイナゴは大発生とまではいかずとも、かなり数が増えていたようです。そこに、この菌類による病気が流行し、大量死が引き起こされたのでした。

寺田 剛/2015年11月4日撮影

(2015年11月17日 更新)

クロイワツクツク

クロイワツクツク

 9月になってから、街中で聞くセミの声が変わってきたのにきがつきましたか?セミはそれぞれ現れる時期や場所が違っていて、季節の移り変わりに合わせて聞こえる鳴き声も変わってきます。秋から冬にかけて沖縄市の街中でよく聴くのは、クロイワツクツクの声です。ジーワッ!ジーワッ!ときこえるので、そのまま「ジーワ」と呼ばれています。一方、池原や倉敷のほうへ行くと、またセミの声がかわります。姿はクロイワツクツクにそっくりなセミなのですが、鳴き声は全く違います。どんな声でしょうか?ぜひ、おでかけして、声を聞き分けてみてください。

(2015年10月7日 更新)

マダラロリカリア(プレコ)

マダラロリカリア(プレコ)

 熱帯魚売り場で、サッカープレコやセルフィンプレコという名前で売られている魚のなれの果てです。水槽に入っているのは小さなかわいいサイズですが、大人になると70cm以上にもなるので、普通の水槽では飼えませんね。もともとはアマゾン川など南米の魚ですが、飼えなくなった人が沖縄市の川に捨てたので、比謝川などにたくさんすみついてしまいました。川底に大きな巣穴を作り地形を変えるので、生態系への影響が心配されています。
※ ペットを飼うときは自分が飼える生き物かよく調べ、最後まで責任をもって飼いましょう。

(2015年9月3日 更新)

ゴキブリヤセバチ

ゴキブリヤセバチ

 人にきらわれている虫の代表のようなゴキブリですが、今回はそんなゴキブリをターゲットにしているハチ、ゴキブリヤセバチを紹介します。ゴキブリヤセバチは胸とお腹が上側でくっついているというかなり変わった姿をしていて、お腹も短く寸詰まりで、他のハチと見間違うことはありません。このハチはゴキブリの卵鞘(らんしょう:卵のはいったさや)に卵を産み付けて、幼虫はゴキブリの卵を食べて育ちます。この種は世界中に分布している種類で、そういう生き物をコスモポリタン種といいます。ゴキブリを食べてくれるのでたくさん家にやってきて欲しい気もしますが、ゴキブリヤセバチがたくさんいるということは、エサのゴキブリがそれだけ多いということかも。

(2015年8月26日 更新)

オキナワカブト

オキナワカブト

 沖縄市の北部でライトトラップをしていたら採れました。沖縄にもともとすんでいたカブトムシで、色が黒っぽく、角が小さいのが特徴です。
 お店で売られているカブトムシは、県外にいる別なカブトムシです。いま沖縄ではペットのカブトムシが逃げたり放されたりして増えています。そして沖縄にもともといた他の虫のすみかをうばったり、オキナワカブトと交雑(違う種類同士で子どもを残すこと)したりしています。このままではそのうち沖縄本来のオキナワカブトは姿を消すかもしれません。
※ 生き物は最後まで責任を持って飼いましょう。マットや産卵木はもやせるゴミに捨てましょう。

(2015年7月29日 更新)

クロイワゼミ

クロイワゼミの抜け殻

クロイワゼミの抜け殻

クロイワゼミ

クロイワゼミ

 6月のある日の調査中、クロイワゼミの抜け殻を見つけました。成虫も探さないと・・・と思いつつ歩いていると、横のしげみから何かが飛んできて足元の草にとまりました。よく見ると緑色の小さなセミがいてびっくり!なんと幸運にもクロイワゼミの方から会いに来てくれたのでした。
 クロイワゼミは沖縄の限られた範囲に分布している珍しい種類です。生息環境が開発などで無くなっていくのにともない数が減り、絶滅の危険が増大しているといわれています。成虫は全身が美しい緑色で、翅は透明ですが、ときどき体がオレンジ色のものも見つかるそうです。とても小さなセミで、翅の先まで含めても3cmぐらいしかありません。成虫が小さいので、もちろん幼虫の抜け殻も小さく、スマートです。この抜け殻はクロイワツクツクなどの他の小さなセミの抜け殻に似ていますが、これらは明るい褐色なのに対し、クロイワゼミの抜け殻は暗い赤褐色なので簡単に見分けることができます。
 また、成虫は5月の末から7月の中頃まで発生し、決まって午後7時半前後の約30分間だけ「チュチュチュチュ・・・」というひかえめな声で鳴きます。まれに他の時間にも鳴き声がきこえるそうですが、やはりほとんどは不思議と決まった時間にだけ鳴くようです。
(2015年6月12日 更新)

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