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◆ 広報おきなわ4月号(No.406)

沖縄市
表  紙
第16回おきなわマラソン
ひな祭り茶会&コンサート
比屋根小に三線寄贈
市教育長に童話集寄贈
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シティ2010・37運動

今月の人 192

奉仕活動で東奔西走の日々
島袋千代子さん(67)

  好きだからといって出来るものでもない。市赤十字奉仕団、市更生保護女性会、民生委員児童委員、人権擁護委員、ほかにもある。すべて社会に無くてはならない事業だ。そして、奉仕の精神が要求される、いわゆる縁の下の力持ち的な仕事である。
それを実践しているのが島袋さん。
多くの事業に関わり多忙ながらも、明るい笑顔を絶やすことのない島袋さんの現在の活躍ぶりを紹介する。

 なにから聞いていいか戸惑うほど肩書きを持っている方である。
  県立中部病院で公務職として勤めていた島袋さんは勤続二十四年目に勧奨退職。まごおじして平成元年に赤十字奉仕団に入会する。
  「当時、スイスのジュネーブを訪ねることがあり、赤十字の父(創設者)、生涯を社会奉仕に捧げたジャン・アンリーデュナンの存在を知り、それにに感銘したのがきっかけですかね」と微笑む。さらに「人道・博愛・ 奉仕の精神で、明るく住みよい沖縄市づくりに地域ボランティアとして、地域福祉の向上に取り組むといった理念が私にぴったりだったんですね」と当時を振り返る。
  平成九年から十四年までの五カ年間、七代目の委員長として同奉仕団を引っ張ってきた。現在は顧問として活躍中だ。
  また、同元年に民生委員児童委員の役職にも就いており、社会奉仕の精神で常に地域住民の立場に立ち、市民の相談に応じたり、自立した生活ができるように支援の手伝いをやってきた。
  「去年は生活に関する様々な相談にのり四十件余の家庭を訪問しました。地域力弱体と云々されていますが、地域によっては人口の増加に伴う中、委員の欠員があり、委員の負担増が深刻な問題です」と現状を話し、早期の補充を訴えた。
  五年前から人権擁護委員としての活動も行っている。市内の小・中学校を訪問し、講話をしたり、高齢者施設を訪ね紙芝居や踊り歌などで交流しながら人権啓発活動にも力を注いでいる。
  「お年よりの方々と一緒に輪になって踊ったり、歌ったり楽しいひと時を過ごすことも貴重な時間で気持ちが満たされますよ」と笑顔で語る。
  それから、平成五年に地域で結成したボランティアグループ「高原ゆうなの会」がある。八人の少人数だが、自分たちに出来ることを追求しながらボランティア活動を行っている。
  まさに奉仕精神に満ちあふれた方である。趣味は草花の手入れという島袋さん「花との時間は時を忘れさせますね。また、夫は自家菜園をやっており心を込めて育てた作物が食卓に並ぶとき、喜びを感じます」と充実した日々に感謝する。
  十五年間続いている日舞も趣味の一つ「好きな着物姿で踊るこの時間も私にとってはかけがえのないものです」と目を細める。
  最後に「家族の協力が側面的に大きく支えてくれた。そのお陰で活動することが出来る。感謝しています」と謙虚な気持ちは終始一貫している。
「楽しく働いていることが一番の幸せかもしれない」と笑顔で締めくくった。


▼戦後文化シアター
  今月のヒストリート

 四月、新たな年度の始まりです。入学や就職など新生活がスタートした皆様にはこれからの道のりが希望に満ちたものでありますように!
  さて、左の写真は青空教室でオルガンを囲むキャンプコザの子どもたち。
  四月一日の米軍上陸地点から近距離にあった沖縄市は、いち早く米軍統治下に置かれ戦後とも呼べる生活が始まり、六月六日に古謝(当時、美里村)にあった収容所に古謝小学校が、七月には嘉間良(当時、越来村)を中心とした収容所「キャンプコザ」に三つの小学校が開校しました。当時の学校創立委員会の資料には、「一、創立 一九四五年七月十二日…中略…△コザキャンプニ 三校ヲ創立スルコト 第一校(本校) 第二校(室川) 第三校(安慶田) △本校はコザ第一小学校ト命名サル…中略…職員十八名 児童千百名…後略」とあります。
  三つの学校は、それぞれ場所や名称の変遷を経て、現在の越来小、コザ小、安慶田小学校となりました。
  写真に写る六三年前の子どもたちの中に見覚えのある顔はありませんか?
1945年7月・キャンプコザの子どもたち
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ヒストリート/TEL929-2922
担当課:市史編集担当
       /TEL939-1212(内線2273)
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