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◆ 広報おきなわ4月号(No.394)

すてきな仲間達(36)
〜心のバリアフリーを目指して〜

・三線サークル「願寿隊」・

イベントの1ヵ月前には週2、3回の割合で練習に励む「願寿隊」のみなさん
 お年寄りや障がい者が困っている時に声をかけることができなかったことが残念でした◯。とは、福祉体験作文・発表コンクールでゆいまある賞を受賞した作品の一文。実際にそのような場面に直面した際に自然と手を差し伸べることができるだろうか。

 障がい児と健常児が共に学び合う「遊びの場」で、心のバリアフリーを育むことを目的として活動している三線サークル「願寿隊」(名幸啓子代表)では、障がいを抱える子どもたちが個々の個性を活かすと共に、障がい者に対する地域児童のサポート力を育成していこうと、三線を通して交流し「自信」や「思いやりの心」を育んでいる。

 平成十七年に結成した同サークルには現在二十名(障がい児十名、健常児十名)のメンバーが活動している。当時、名幸さんたち泡瀬養護学校に通う親子たちで活動していたところ、地域の方たちとボランティア活動を通して交流を持つようになったことが結成のキッカケであった。名幸さんが趣味で三線を弾いていたこともあり、地域の子どもたちと障がいを抱える子どもたちの交流の場として三線教室「願寿隊」が誕生した。

「願寿隊」というオリジナルソングを含め、自慢の曲目を披露した。
 これまでの活動を振り返り名幸さんは「障がいを抱えている子どもたちは自分に自信がついてきたと思います。舞台に上がる自信、演奏する自信、健常者と共に活動していく自信。何より楽しんでいることがうれしい。そのためか腕が今まで以上に動くようになるなど残存機能が広がっています」とリハビリ活動にもつながっているという。また健常児たちには「障がい児たちと活動を共にして、必要な時に必要な手助けが自然にできるようになってほしい」と期待を寄せている。願寿隊では年一回、ペンションへ宿泊に行く時には、子どもたち同士でペアを組み、身の回りの介助を行い助け合うことでお互いの絆を深めている。

「障がい者と健常者が互いに交わせる会話が増えることを願っています」と話す名幸さん。願寿隊は心のバリアフリーを目指して自慢の島唄を歌い続ける。
ミュージックタウン
「音市場」のロゴマークが決まる
応募総数56点の中から金城政史さんの作品
 昨年の十月に募集したミュージックタウン「音市場」のロゴマークがこのほど決定し三月十四日、市役所で表彰式が行われた。

 県内在住者を対象に公募された音市場のロゴマークには五十六点もの応募作品があり、ミュージックタウン推進委員会(福本康治委員長)の審査の結果、金城政史さんの作品に決定した。「共存、協力、調和する人の輪」をテーマとしたロゴマークは、KOZAの「K」に見立てた円形のデザインで音楽のまち「コザ」を表している。ロゴマークはミュージックタウン音市場のシンボルとして、また、「音市場」をPRするためのタオルやTシャツのグッズに使用される。
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