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◆ 広報おきなわ3月号(No.393)

すてきな仲間達(35)
『芸能に投資。地域に奉仕』

・島唄スクール「てんてん」名・

我如古より子さん(左)から指導を受ける受講生たち
 沖縄のスージ(お祝い)の席で欠かせないものの一つとして挙げられる島唄や三線。そのウチナーンチュの生活に密着した芸能文化を若い世代へ伝えていこうと、(特)沖縄ハンズオンNPOでは、民謡歌手の我如古より子さんを講師に招いて島唄スクール「てんてん」を発足し、『芸能に投資。地域に奉仕』をモットーに活動している。

 同スクールが結成したきっかけは、昨年の八月に「日本一こどもが元気なまち宣言」のプレイベントとして行なわれた「こどもライブ・オン・ステージ」(市主催)で、我如古より子さんの指導を受けた子どもたちが、同ステージで缶カラサンシンを披露したことが始まりであった。わずか一週間の練習期間であったが、そこで出会った島唄に魅了された子どもたちから「もっと島唄や三線を学びたい」という要望があり、昨年の十月に「てんてん」を再開。現在は毎週水曜日に民謡ステージ「姫」を練習場所として我如古さんの指導の下、島唄・三線に腕を磨いている。「島唄を唄っている時は日々の雑事から解放されて素の自分に戻れるような気がします。島唄はウチナーンチュにとって癒しの音楽だからこそ魅力があるのだと思います」と話す講師の我如古より子さんは、受講生たちに「もっと三線に気楽に接してほしい。まだ構えているところがあるのでリラックスしていける雰囲気づくりに気をつけています。子どもたちには唄や三線を通して人を思いやる心を、そしていつの日かプロの民謡歌手が誕生するようなことになればうれしいですね」と島唄に対する受講生の熱意に期待を寄せている。
「唄と一緒に三線を弾くのは難しいなぁ」と練習に励む

 同スクールの発足当時から携わっている伊禮匡さんは「島唄や三線に触れる機会を持つことで、沖縄の芸能を愛し受け継いでいってほしい」と受講生たちの成長を楽しみにしている。島唄の魅力を伝え、沖縄の芸能を盛り上げていく芸能人が、島唄スクール「てんてん」から誕生する日を心待ちにしたい。

お問い合わせ
 TEL 098‐938‐3884
 (特)沖縄ハンズオンNPO
沖縄市の手しごと
Vol.11
工房名 木彫工芸 ゆん
職 種 彫工
代表者 尹幸(ゆんさち)(兼次 幸子)
活 動:

この仕事に携わって何年目になりますか?
約二十四年

どのような商品を作っているのか?売れ筋は?
木彫りのティッシュケース、掛け鏡、手鏡

どこで販売しているのか?
工房、コリンザ内沖縄市観光物産センター、沖縄市工芸フェア、沖縄市産業まつりなど

一番大変な作業は?苦労している点は?
立体的に仕上げる工程・良い素材の調達

原材料はどこから?また、どのような原材料を使っているか?
木工所、建材店、クスノキ、イタジイ、タモ、ヒバ

現在、困っていることは?
工房の設備充実を図ること

これからどのような活動をしたいか?
琉球堆紅の作品を重点的に創作したい

あなたにとって「モノづくり」とは?
ひらめきを大切に楽しむこと

彫工としての「夢」は?
木彫の欄間を手掛けたい
賞歴等 第17回工芸全国作品展技能賞
(東京都)、沖縄市産業まつり入賞など
現 在 沖縄県工芸士(平成15年度)、
沖縄市工芸産業振興会会員
住 所 沖縄市与儀451-3 3F
電 話 930-6383
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