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◆ 広報おきなわ12月号(No.378)

No.5
特集 まちの活性化へ
音楽によるまちづくり
中の町・ミュージックタウン構想
活性
化を図る
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市が音楽という文化を相手にまちづくりに挑む。音楽産業の振興とまちの活性化を図ることが目的だ。いくつかの課題もあるが、それをクリアーして突き進む。市民から起爆剤にしようとの期待の声がかかる。
「音楽市場(仮称)」とは
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沖縄市は、戦後、嘉手納基地の門前町として栄えたという歴史的背景から、他に類を見ない魅力的な音楽・芸能の特性を有している。「中の町・ミュージックタウン整理事業」として整備される「音楽市場(仮称)」は、こうした特性を地域資源として捉え、積極的に活用する拠点施設として整備される事業である。

また、現在、沖縄市では、「沖縄市ミュージックタウン基本構想」を策定し、「音楽市場(仮称)」を中核施設として、音楽を活用して人材育成や産業および文化振興等を含めた地域活性化を図ることとしている。

これらを踏まえ、「音楽市場(仮称)」は、「音楽文化と産業の振興」並びに「中心市街地の活性化」を図るための具体策として、ロック・ポップス等を中心とした音楽の「練習」「発表」「製品化」を支援する施設として、本市の中心市街地である胡屋十字路沿いに展開する。具体的には「独立行政法人 都市再生機構」が施行する「中の町A地区第一種市街地再開発事業」(以降、「再開発事業」とする)の施設の一部を沖縄市が買取り、「多目的スペース」や「音楽スタジオ」「音楽広場」「プロジェクトルーム」「駐車場」として展開するものである。
「音楽市場(仮称)」の計画とは
「音楽市場(仮称)」の建設が予定されている中の町地区の再開発事業は、昭和三十六年度に土地区画整理区域として都市計画決定され、その後、平成八年に策定された「沖縄市都市マスタープラン」では、中の町ミュージックタウン整理事業として市の施策に位置づけられた。また、同年には「沖縄米軍基地所在市町村に関する懇談会」(島田懇談会)事業の一環として「音楽市場(仮称)」が提案され、平成十一年度に同懇談会にて採択され、平成十二年度には市街地再開発事業として都市計画決定された。

「チーム未来おきなわ」は、島田懇談会で採択された事業を円滑に推進する目的で設置され、次の四つの視点から検討を行った。

街の経済を活性化し、閉塞感を緩和し、なかんずく若い世代に夢をあたえられるもの
継続的に雇用の機会を創出し、経済の自立につながるもの
長期的な活性化につなげられる「ひとづくり」を目指すもの
近隣市町村も含めた広域的な経済振興や環境保全に役立つもの

この「チーム未来おきなわ」の提言に基づき、実施計画では、「音楽市場(仮称)」が多くの人々に利用され、地域の賑わい形成や人材育成に寄与することができるように、住民や音楽関係者のニーズや要望及びアドバイス等を最大限に反映した内容となっている。
「音楽市場(仮称)」の今後の展開は
「音楽市場(仮称)」は、「賑わい創出」、「人材育成」、「産業創出」をコンセプトとし、多目的スペースや音楽広場、音楽スタジオ、プロジェクトルーム、駐車場等を活用した事業運営が基本となる。また、本施設では、多目的スペースや音楽広場を中心に賑わい創出のための事業が展開され、さらには、施設の全ての機能を最大限活用し、アマチュアからプロに至るまで、「音楽市場(仮称)」で行われるワークショップや発表会を通して人材育成としての展開も期待される。

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さらに、「音楽市場(仮称)」は市内の関連施設との連携のみならず、近隣市町村の関連施設との連携も視野に入れた運営が求められる。例えば具体的な連携先としては、沖縄市内のモーションピクチャーや「音楽市場(仮称)」と同様に島田懇談会事業の導入によって整備された嘉手納町のマルチメディアセンター、さらには北谷町の美浜メディアステーション等があり、「音楽市場(仮称)」以上に録音や映像編集に特化した施設を活用することで、より完成度の高い作品の制作が可能になると考えられる。
地域の「賑わい創出」の起爆剤
これまでにも述べてきた通り、「音楽市場(仮称)」は、「地域活性化」に向けたさまざまな効果をもたらすことを狙いとしている。なかでも、中心市街地の活性化に向けた地域の「賑わい創出」が主な目的となる。

それは、「音楽市場(仮称)」が、多目的スペースや音楽広場を活用した集客力や、魅力的なイベントを行うためのスペースを提供することによって生まれてくる。

また、「音楽市場(仮称)」を訪れた多くの人々を、いかにして、地域の「賑わい創出」の起爆剤にするかは、集客と同様に地域にとっても重要なテーマになる。
いよいよスタートする音楽によるまちづくり
本市は文化のかおり高い美しいまち、平和で豊かなまち、調和のとれた産業を発展させるまちを推進する「国際文化観光都市」の実現をめざし、沖縄の戦後文化をリードするまちとして、多彩な芸術・芸能文化等を創造してきた。

一方、本市の経済は、脆弱な産業基盤に加え、長引く不況や基地経済の影響を受け、極めて厳しい情勢が続いている。本市は中心市街地の活性化を図るため、平成十一年度に「中の町ミュージックタウン整備事業」をスタートさせた。これは音楽を核とした新たな産業の創出や中心市街地の活性化を図る重点プロジェクトで、「音楽市場」(仮称)等の中核施設が今年度、着工される。また、市では低迷する中心市街地の活性化を図るための振興策として、「中の町ミュージックタウン整備事業」を推進しており、これは本市の地域資源である「音楽・芸能文化」をテーマにしたまちづくり事業で、新たに音楽産業を創出するための人材育成事業を推進し、雇用創出、雇用機会の拡大を図るとともに、高失業率で推移する本市の雇用情勢を改善するものである。

いよいよ始動した「中の町A地区第一種市街地再開発事業、中の町・ミュージックタウン整備事業」。経済活性化を目指し、本市が新たに取り組む音楽産業・音楽によるまちづくり。観光関連産業等の集積も視野に入れながら、平成十九年度のオープンを目指し、沖縄市の新たなまちづくりが今、スタートを切った。
●沖縄市内のライブハウス
Jack Nasty's
JET
7th Heaven KOZA
HIDE AWAY
Club Fujiyama
AL's PLACE
Gato 2 Garage
Holiday
Jambalaya
Hard Days Night
Club Red
Zig Zag
ワンズ・ハート
アルハンブラ
●沖縄市内の民謡酒場
民謡クラブなんた浜
民謡ステージ島情話
民謡スナック語れ浜
民謡クラブ姫
民謡スナックいかな思らわん
民謡スナック志情
民謡スナックとみ子の店
民謡スナック伸ちゃん
民謡スナック語れ小
民謡スナック待ち所
民謡スナック花ぬ島
●沖縄市場の施設概要
多目的スペース
 オールスタンディング時
 約1,100人収容
 椅子席時
 約500人収容
音楽スタジオ
 3室
プロジェクトルーム
 ノンリニア映像編集機器
 音楽編集機器
音楽広場
 約1,000m
3
●沖縄市における音楽と関連する主要イベント
国際交流フェスティバル
三線の日
フォークの日
沖縄音楽市
コザ音楽祭
ピースフル・ラブ・
ロックフェスティバル
七夕祭り
沖縄全島エイサーまつり
ジャズの日
沖縄国際カーニバル
工芸フェアー
ゲート2フェスタ
クリスマスイルミネーション
音楽イベント
ジャズフェスティバル
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