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◆ 広報おきなわ10月号(No.376)

すてきな仲間達(18)
アーティスト達が創意工夫を凝らした老若男女の文化的遊び場

・「スタジオ解放区」・

地域のみんなと一緒に様々な企画を展開中。藤森さん(右端)と林さん(上段左から2人目)
空き店舗が増えている銀天街商店街に、ユニークな感性と奇抜な発想で新風を吹き込んでいる若者達がいる。「スタジオ解放区」(銀天街・ゆらてぃく館)では、銀天街内のアーケード空間を活動拠点にアーティスト達が滞在し、地域と連携を取りながら老若男女を問わず一緒になって様々な表現活動を展開している。その中心的人物が藤森千夏(東京)さんと林僚児(長野)さんである。二人は今から三年前に発足したCUVAプロジェクトというメンバーの一員としてここ(銀天街)に触れたのが始まりであった。東京造形大学の美術学科のメンバー5人を中心に活動を始めた同プロジェクトは、夏休みを利用して銀天街商店街を訪れ、空き店舗の空間を利用した展示会やワークショップなど地域(銀天街)から享受したものを表現の出発点として作品を創作していこうと活動を始めていった。そのうち、アーケード街という共同体の文化や歴史といった魅力に引き付けられていく。「銀天街の街は、戦後沖縄各地から移り住んできた人達により築き上げられてきた街です。今私たちがお世話になっている方々がまさにこの銀天街商店街を作り上げてきたのであり、その人達が作り上げてきたものが今なくなりつつある。そこで私たちはアートを通して地域のつながりを作っていき、コザの歴史の中で銀天街商店街が生み落とした文化や街の記憶、そしてそこから派生する沖縄をみつめながら表現活動をしていきたい」─。この思いが二人を突き動かし、今年の四月から活動拠点である「スタジオ解放区」を立ち上げて本格的に活動を開始した。今年は「シチグヮチ企画」として様々なイベントを推し進めており、創作エイサーやアート・ワークショップ、作品展示会など多彩な催し物を企画している。

シチグヮチ企画で行われた子ども達による創作エイサー
銀天街が今再び動き出そうとしている。すでにあるものを再確認し、また新しいものを取り入れながら、この街を文化の拠点にしていこうと邁進する若者達。「スタジオ解放区」がこの街に刺激を与えていることは間違いない。
  暮らしのワンポイント
好奇心が強い幼児は何でも口に入れてしまいます。子どもの小さな口やのどは意外に柔軟。大人の目配りが大切です。

小さなボタンなどの異物を飲み込んだ場合、ほとんどがそのまま大便と一緒に排せつされるので、さほど心配はいりません。しかし、むせたりせき込んだりしているときは気管に入ったおそれがあるので、すぐに病院で診察を受けさせましょう。呼吸困難や窒息の症状がある場合には、すぐ救急車を呼んでください。

画びょうやホチキスの針など尖(とが)ったものを飲み込んだときは、無理に吐かせるとのどや食道を傷つけてしまいます。吐かせず、静かに病院へ運んでください。

水性絵の具は、少しくらいなめても心配はありません。しかし、油性絵の具は中毒の危険があるので、水を飲ませて(牛乳はだめ)吐かせ、すぐに病院へ。クレヨンは、水か牛乳を飲ませて吐かせ、様子を見ますが、ほとんどの場合、害はありません。中でも危険なのが、ボタン電池。大便と一緒に排せつされることもありますが、食道や胃の中で止まってしまうと放電したり中身が漏れて粘膜が傷ついたり、最悪の場合は胃に穴が空くことも。子どもが電池を飲み込んでしまったら、すぐに病院へ連れて行き、適切な処置を受けさせましょう。

意外に危険なのが、ピーナッツなどの硬い豆類。かむと細かくくだけ、小片が気管に入ってしまうと、肺などに炎症を起こすことがあります。硬いナッツを子どもに与えるのは避けてください。もし口にして、むせたりせき込んだりする場合は、病院へ連れて行くようにしましょう。
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