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◆ 広報おきなわ9月号(N0.375)

No.1
特集 音楽市場(仮称)いよいよ着工へ
中の町・ミュージックタウン構想 平成十九年度オープンを目指す
音楽市場(仮称)いよいよ着工へ
音楽産業の振興とまちの活性化を図る
胡屋十字路の一角、国道330号と空港通りに隣接する一・一八ヘクタールの場所に「音楽市場(仮称)」が誕生する。いわゆる中の町・ミュージックタウン整備事業。これは昨年三月に国土交通省から事業認可が下りた、中の町A地区第一種市街地再開発事業の一端で、沖縄米軍基地所在市町村活性化特別事業(通称・島田懇談会事業)を活用し、総事業費約七十一億円をかけて整備、地上九階、地下一階のビルを建てようというもの。今月、八月に既存建物の除去工事が始まった。再来年三月に工事完了の予定で、二〇〇七年のオープンを目指す。
伝統文化と異文化との融合によって、ロックやジャズ、民謡など常に新しいサウンドを生み出してきた風土を活かし、また、若いミュージシャンの発掘や音楽継承・育成など音楽産業の振興と街の活性化を図ることを目的とした「中の町再開発事業」がいよいよ動き出した。

同事業は胡屋十字路の一角、国道330号線と空港通りに面した一・一八ヘクタールの地域に地上九階、地下一階の複合施設「音楽市場」(仮称)を建設し、音楽の産業化を図りながら、市の活性化につなげていこうというもの。中の町再開発にともなう、中の町ミュージックタウン整備事業は本市の個性的な音楽・芸能を中心市街地活性化の重要な地域資源として捉え、その産業化や観光資源化に取り組み、音楽ビジネスを軸とした観光のまちづくりを目指すもの。この事業は人材育成事業、賑わい創出事業、コンテンツプロデュース事業の三つの事業コンセプトで構築されており、音楽スタジオや多目的スペース、音楽広場、商業店舗、住宅、駐車場等が整備される。
本市の申請認定
厚労省・音楽産業に6億円

国の法律に地域再生法というのがある。この法律は、地方公共団体が行う自主的かつ自立的な取組による地域経済の活性化、地域における雇用機会の創出その他の地域の活力の再生を総合的かつ効果的に推進するもので、いわゆる地域が主体になって行う「自主・自立・自考」の取組みについて国が強力に応援していこうというもの──。

地域再生計画は、五月の募集で全国から四百五十四件の申請があり、県内からは本市が応募していた。このほど国から申請認定の通知があり、県内からは初の認定となる。

本市が提出した計画は「国際文化観光都市チャンプルー・ルネッサンス計画」で、厳しい雇用情勢や経済問題を解決し、時代の要請に応える中部地域の中心都市として、地域文化資源を生かした産業化・観光資源化に取り組み、新産業の創出や雇用の拡大を図るとしている。また、その地域提案型雇用創造促進事業(パッケージ事業)として「音楽ビジネス振興を軸とした観光の街づくり人材育成事業」をタイトルに (1)空き店舗を活用した観光・音楽・芸能文化養成講座事業 (2)音楽ビジネス人材育成のためのスクール型ワークショップ事業の推進 (3)音楽ビジネス人材育成のための提携型ワークショップ事業の推進−を上げ、音楽・観光・芸能文化のガイド養成や音楽及び関連産業の人材育成──。音楽ビジネスの定着のための講座の実施音楽市場等への若年者の雇用、IT関連施設での技能訓練、起業家の育成支援等々、経済効果を生み出すための様々な事業が計画されている。本市が提案した計画が認められたことから、厚生労働省が支援する事業にのっとり、市は本年度から三年間で、計約六億円の支援を受ける。
音楽によるまちづくりが
いよいよスタート

本市は文化のかおり高い美しいまち、平和で豊かなまち、調和のとれた産業を発展させるまちを推進する「国際文化観光都市」の実現をめざし、沖縄の戦後文化をリードするまちとして、多彩な芸術・芸能文化等を創造してきた。

一方、本市の経済は、脆弱な産業基盤に加え、長引く不況や基地経済の影響を受け、極めて厳しい情勢が続いている。本市は中心市街地の活性化を図るため、平成十一年度に「中の町ミュージックタウン整備事業」をスタートさせた。これは音楽を核とした新たな産業の創出や中心市街地の活性化を図る重点プロジェクトで、「音楽市場」(仮称)等の中核施設が今年度、着工される。また、市では低迷する中心市街地の活性化を図るための振興策として、「中の町ミュージックタウン整備事業」を推進しており、これは本市の地域資源である「音楽・芸能文化」をテーマにしたまちづくり事業で、新たに音楽産業を創出するための人材育成事業を推進し、雇用創出、雇用機会の拡大を図るとともに、高失業率で推移する本市の雇用情勢を改善するものである。

いよいよ始動した「中の町A地区第一種市街地再開発事業、中の町・ミュージックタウン整備事業」。経済活性化を目指し、本市が新たに取り組む音楽産業・音楽によるまちづくり。観光関連産業等の集積も視野に入れながら、平成十九年度のオープンを目指し、沖縄市の新たなまちづくりが今、スタートを切った。
新たに生まれ変わるコザの街角で
コザのゆかりのアーティストら登場 ありがとう、コザ街角コンサート

コザにゆかりのあるアーティストらが登場。なつかしい歌声に指笛が鳴るなど多くの市民でにぎわった街角コンサート
中の町・ミュージックタウン構想に基づく中の町再開発プロジェクトがいよいよ動き出す。中の町ミュージックタウン整備事業は今年度から工事に着手し、平成十九年度に完成の予定。この施設は市の中心市街地としての活性化を喚起させ、音楽産業等の活性化によって新しいまちへの変貌の起爆剤となるもので、経済効果や人材育成などの展望も見込まれている。

八月十二日、取り壊しが始まる胡屋十字路の一角で「ありがとうコザ街角コンサート」が催された。これは、同地域が沖縄市(コザ)のエンターテイメントの活躍したエリアだったことへの感謝と、新しく生まれ変わるまちへの期待や未来に向かって街づくりの夢を語ろうと企画された。コンサートはハーツグロウや仲地ノブヒデら新旧アーティストらが登場、会場を沸かせた。又、コザゲート2通り会の久場良男会長や元コンディショングリーンのかっちゃんらが当時のコザの様子や思い出を語った。
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