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◆ 広報おきなわ(No357) 3月号

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会員数四百を越す大所帯育成指導者不足解消が急務です

・市青少年健全育成会古謝支部・

40日間頑張りました、ラジオ体操
四つの子ども会(青空、ひまわり、コスモス、豆獅子の各子ども会)で構成されている市青少年健全育成会古謝支部。会員数四百を超す大所帯である。四つの各子ども会は普段、それぞれで活動しているが、協力しながら合同で活動することも多い。そんな当支部を長期間にわたって束ねてきたのは、玉城勇さん。「子ども会活動が地域や学校運営にとって、大変重要と考え参加したのがきっかけでした」と玉城さんは言う。当支部の代表者として約五年間務め、子ども会活動への参加期間は合計十年間にも及ぶ。現在は代表の任を退き、育成指導者として活動を続けている。

普段、四つの子ども会はそれぞれ単独で活動している。コスモス子ども会は地域内での世代間交流を中心とした活動が主で、豆獅子子ども会では月に一度のおはなし会(読み聞かせ)を、青空子ども会では見学会を活動の中心とし、ひまわり子ども会は段ボールテントキャンプという独特の活動を行っている。

地域行事などを行う際、古謝地域は地理的に不利なところである。低地にある本地域と高台にある新興住宅地域に両断されており、校区分も本地域は美東小学校、沖縄東中学校で、新興住宅地域は宮里小・中学校となっている。しかしそんな地理的不利を退け、四つの子ども会は合同行事を取り入れ、積極的に参加している。「子ども達にたくさんの思い出をつくってあげよう」を合い言葉に、新年もちつき大会、カレーパーティー、納涼まつり、クリスマス会などがそれである。「合同行事を開催することで、地域住民同士の輪を広げ、住みよい地域づくりを目指したい」と玉城さん。
パーティーを前にみんな明るい表情


すべてがうまくいっているような当支部だが、大きな課題がある。育成指導者不足の解消によるスムーズな事業運営である。玉城さんは「会活動を通して多くの友人ができ、そして様々な行事に参加することで自分自身が大きく成長させられた。地域のみんなで住みよい地域をつくっていきましょう」と地域住民へ呼びかけた。
主人の命をねらう犬(化け犬)
島袋義堅(大正三年十二月一日生)古謝
昔、あるところに犬をたいそう可愛がっている侍がいました。

ある日のことです。犬は侍が寝ている傍を歩きまわり、なにやら身の丈をはかっているような仕草をしたり、裏庭に穴を掘ったりと奇妙な行動をしていました。また、弓の練習を見たり、矢を作っていると、矢の数を数えたり…と妙なことが数日続いていました。

侍は〈どうしたことだろうか。この犬は穴を掘ったり、何か変なんだが…〉と不思議に思い、坊さんに教えを乞いました。
「実は、私の飼っている犬が私の体のサイズを測ったり、庭に穴を掘ったりしているのですが、それはどういうことでしょうか」と、侍が尋ねると、坊さんは、「犬はあなたの命をねらっているので、今度矢を作るときには一本よけいに作り、練習をするように」とさとしました。

そうして、侍はいつものように弓矢を放つ練習をしていました。一本、二本、三本…と矢を放ち、十本目の矢を放った時です。犬はひそかに侍の矢を数えていたらしく、これが最後だと思っていた矢を放つと同時に、侍めがけて飛びかかってきました。

侍はたいそうビックリしましたが、とっさに坊さんに言われて用意してあったもう一本の矢を放ち、向かってきた犬を射止め、危うく命拾いをしました。

その後、犬が化けて出ないように坊さんにお経を唱えてもらい、その犬を大事に葬ったということです。
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