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◆ 広報おきなわ(No355) 1月号
年頭のあいさつ
・沖 縄 市 長
・沖縄市議会議長
第二回沖縄市工芸フェア
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No2
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今月の人・歳時記
イキイキ通信・むかしばなし
平成15年
市技能功労者表彰式
第七回沖縄市健康フェア
第六回沖縄市子ども文化
芸能まつり
平成十五年秋の叙勳・褒章
受賞祝賀会
フォトニュース
話題・話題
財政公表
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No1
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No2
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標語コンクール銀賞受賞
お知らせ
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第27回沖縄市産業まつり
表 紙
短歌は元気を出してくれる源のようなもの
<141>照屋 敏子さん(73)
生涯学習という言葉はよく耳にするが、果たして実践しているだろうか―。
このほど七十三歳(古希)のトゥシビー(生年祝い)を機に歌集を出版した方がいる。「生涯学習なんです」とけんそんする照屋さん。「愛するかたち」とタイトルが打たれた第一歌集。今月は照屋さんに登場してもらい、歌集にまつわる話しや短歌に対する想いなどを聞いてみた。
多くの友人・知人らが出席して、にぎやかに出版祝賀会が開かれた。「愛するかたち」という一冊の歌集が世に出て、歩きだしたのである。
歌集の中から引用する。
・島人の怒号を浴ぶる「象の檻」アンテナの林は天を突き刺す
・風に乗りフェンスの彼方のガジュマルを揺らしてみたき昼のまぼろし
照屋さんの戦前の住まいは現在の嘉手納基地内にあったという。フェンスの向こうに広がる極東一の米軍基地。子供の頃、父母と過ごし、兄弟姉妹と駆けずり回った古里への郷愁が短歌の世界へ入ったきっかけだとも話した。基地に対しての研ぎ澄まされた言葉が胸を突く。
さらに引用する
・死に顔に平手打ちせり「バカバカ」と終の別れの愛するかたち
・忘れかけし夫との想ひ出かきたてて初夏の庭に紅あざみ咲く
長い引用になったがどうだろう。最愛の人を失った時、人はどんなふうに時を乗り越えていくのだろう。あたりを見渡すしかないのだろうか。見る行為から始まるのである。愛を、自分を、自然を、そして心が揺れる時、歌が出来る。照屋さんの短歌はそんなふうにして、ふわりと湧いてきたようにも感じるのである。鋭い感性、みずみずしい視点、表現力のどれをとっても旋律の力強さを感じるのである。照屋さんは三十八年間就いた教職を定年退職する六年前に短歌に出会った。市中央公民館講座の短歌講座である。その後、短歌同好会「モンパの会」へ入会、現在は二十二年会継続している同会の世話人である。月一回、照屋さん宅で集まり、吟行会を開いている。又、県歌人会・黄金花表現の会の会員でもあり、一九九六年に全日本短歌大会選者賞、九八年に黄金花短歌賞、二〇〇一年に県歌人会年間賞を受賞している。取材での開口一番「ただのおばさんです。何も書くことないですよ」と笑って対面した照屋さん。現在は週一回、プールに出かけ泳ぐ、すべての泳ぎをクリアーしたと云う、そして週一回の生け花、生け花は三十五年目になる。「弟子のいない正教授です」と又、明るく笑った。趣味の旅と多忙な毎日、継続という言葉が好きだと言う照屋さん。これからも自然体で短歌とつき合う。
あらたまの年に
申年の二〇〇四年元旦。境内に海砂を敷き清めた泡瀬ビジュルでは、青年達が、百周年を迎えた泡瀬村の村旗を鉦の音に合わせて踊らし、新年を迎える。大勢の初詣客で賑わう千秋堂(社務所)では交通安全のお守りや福笹等の福物が準備され、参拝者らはおみくじを引いたり祈ったりと思い思いに新たな年に願いを込める。
あらたまの年に 炭とこぶかざて
心から姿 若くなゆさ (読み人知らず)
戦前の越来村の正月風景を「上地誌 祭祀と年中行事表」から見る。『元旦(旧暦)は、ウブガーより早朝若水を汲む。若水で子供の額を撫で、お茶を湧かして仏壇火の神にチャトーし健康と繁栄を祈願。二日はハチウビー(初御願)、無病息災、ムラの繁栄祈願。ムラの役員が根屋と拝所で初の御願。三日はハチウクシーといい、初バル、畑を一巡し終わる』
十一日、成人式典が市民会館で開かれ、晴れて大人の仲間入りをする千六百五十九人(男性八百四十二人、女性八百十七人)の門出を祝う。
式典後のアトラクションでは、市青年団協議会の企画運営による「二十歳の主張」で夢や希望を発表し合う。また市内の福祉作業所などで働く新成人は、市役所に市長を訪ね、「二十歳の提言」を行い、成人となった決意を述べる。
二十一日は「大寒」。二十四節気の一つ、一年のうち最も寒い日とされる。冬の風物詩「ウージトーシ」(キビ刈り)が始まり、農家は「寒い、寒い」と言いながらも刈り入れ作業に精を出す。
一月中旬から本島北部で開花する桜は、序々に南下、下旬には市内でも、色鮮やかなピンクの花が青い空に映えわたる。
満開の花に溶けいく人の声
(安座間勝子 沖縄市)
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