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◆ 広報おきなわ(No352) 2003年10月号
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民踊の創作、発掘、伝承に取り組む |
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<138>仲本 興真さん(70) | |
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「男のための民踊教室」というのがある。平成十三年に市老連が立ち上げたサークル活動で会員は約七十人。沖縄民謡の音楽に合わせて楽しく踊り、仲間と交流を深め心地よい汗をかく―。その民踊教室で、講師を務めているのが沖縄県レクリエーション協会会長の仲本さんである。今月は仲本さんに登場してもらい、レクリエーション活動についての状況などを聞いてみた。 |
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「レクリエーション」という言葉を大辞林から引いてみた。「仕事や勉強などの疲れをいやし、精神的・肉体的に新しい力を盛り返すための休養・娯楽」とある。
レクリエーション活動に一番たずさわっている人物は誰か、情報を得た。かなり身近にいた。
かりゆし園に「男のための民踊教室」を訪ねた。五十人程の男性らが輪になり民謡に合わせて踊りを踊っていた。その輪の中で大きな声で歌い振り付けを教えているのが仲本さん。レクリエーションに関して一番詳しい人である。現在、県民踊研究会、県フォークダンス連盟、県レクリエーション協会、全九州民踊指導者協会のすべての会長である。さらに、ペアーレ沖縄、おきなわ社会保険センターの非常勤講師、市社会教育委員議長などを務めている。
まずは、レク(略してレクと呼ぶ)にたずさわったきっかけから聞いてみた。「昭和二十七年に小学校の教諭として就任したのだが、その十年後に久志村への転勤が命ぜられ、その職務が社会教育主事だった。それから趣味でもあったレクを取り入れた社会教育を展開していったんです」。さらに八年後、県教育委員会(文教局前身)へ転勤、幸いにも職務内容はレク教育、家庭・青少年教育の担当だった。「趣味が職業に生かせるぞ」と思わず思ったという。そして、「恵まれた環境で働けることに生きがいを感じましたね、そこでレク教育を自分の研究テーマとして進むことを決意したんです」と話す。その後、若夏国体の集団演技の演出・指導、全国レク大会(沖縄)、海邦国体、全国スポレク大会などの企画運営にたずさわる。平成六年、中の町小学校長を定年退職するまでの学校教育二十一年、社会教育二十年を一貫してレク教育を取り入れた教育活動を進めてきた。
市老連のサークル支援や民踊などフル回転で活躍中の仲本さんに今後の取り組みなどを聞いてみた「これまで創作した島唄の踊り約二百曲は現在、一人歩きを続け、多くの県民に親しまれていることは、私にとって大きな喜びである。今後も地域の和づくり・健康づくりに役立つ民踊の創作と発掘、伝承普及活動に力を入れていきたいですね」と素直に答えた。最後に添える。
信条は「人生は出会いと挑戦の旅、今を大事により楽しくより美しく精一杯生きる」。趣味は「島唄踊りの創作」|納得。 |
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花ぬカジマヤー
二日(旧暦九月七日)は、九十七歳の長寿を祝うカジマヤー。この歳になると人は童心にかえるとされ、当人に風車を持たせ盛大なお祝いをする。親戚が揃い風車をつけた車を仕立て、同じ道を通らないように七つの辻、七つの橋を渡りスネー(パレード)する光景も見かけられる。今年沖縄市でカジマヤーを迎える方は去年より二十七人も多い五十五人。
親戚友達はじみ 部落挙げてぃ祝う 風車ぬお祝 かにん嬉しや (平田嗣光 「風車お祝の歌」)
四季の変化が乏しいといわれる沖縄でも、九日の寒露の頃からミーニシ(新北風)が吹き始め、ちょっぴり肌寒い朝を迎える。ミーニシに乗りその日の夕刻には宮古へ着くという秋の使者サシバの群れが、沖縄市上空でも天高く舞う。
十三日の「体育の日」を前に、小学校は運動会シーズンとなる。市内二十六自治会が参加し、各地域とのコミュニケーションを図り「走る・跳ぶ・投げる」を競う第三十回沖縄市陸上競技大会は十二日コザ運動公園で開催される。
今年はペリー来航百五十周年。そのペリー提督が持ち帰ったという白と淡いピンクのサキシマフヨウ(芙蓉)がつつましく花開き、ススキやチガヤの白い穂が風に揺れ、柿の実も色づき始める。サツマイモやウンチェーも薄紫色の花を咲かせ、沖縄の短い秋の足音が聞こえてくる。
秋空に ステップ弾む 手話ダンス |
(桑江春子 沖縄市) |
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