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◆ 広報おきなわ(No352) 2003年10月号

特集・平和について考え行動しよう 被爆地ナガサキからの声を届ける 今月の人・歳時記
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表 紙
特集・平和について考え、行動しよう
一九四五年九月七日、沖縄市(旧越来村森根)で沖縄戦降伏調印式が行われた。

沖縄市ではこの日を沖縄戦の終結の日。そして、平和へ歩みはじめた日と位置づけるとともに、「沖縄市民平和の日」と定め沖縄地上戦の実相を広く世界へ発信している。又、市民が日常生活の中で平和を考え、話し合い、行動しようと市は毎年八月一日から九月七日までを平和月間と称し、その期間中、平和に関するさまざまなイベントを企画、市内外に平和の尊さをアピールした。今月は平和月間中に行われた各事業所を紹介するとともに、今一度「平和」について考えてみたい。
市民平和の日
沖縄市は一九九三年に「沖縄市民平和の日を定める条例」を制定し、九月七日を「市民平和の日」として定めた。そして、日本国憲法と核兵器廃絶平和都市宣言(一九八五年六月二十日)の理念を基に、すべての市民が人間としての基本的人権が保障され、戦争の不安をとり除き、二度と戦争の惨禍を“繰り返さない”“許さない”ことを決意した。

平和月間は「すべての人々が等しく平和で豊かな生活がおくれる、人にやさしい地域社会、ひとりひとりの生活を限りなく大切にする平和な街づくりのために、一人ひとりが平和へのアクションを起こす草の根平和運動をめざすと高らかにうたっている。昨年に引き続き、今年も「愛と勇気をもって、対話で築こう平和な社会」をテーマに二〇〇三年平和月間が八月一日、スタートした。
世界平和という目標を実現させよう
八月一日、市役所市民ホールで行われた平和月間セレモニーで仲宗根市長は「非武の文化といわれる沖縄の歴史的体験に培われた平和思想や国際世論の流れに基づき、対話による平和の構築が強く求められる中、二〇〇三年沖縄市平和月間は、迎えた二十一世紀をさらなる平和の世紀とするため、愛と勇気を持って、対話で築こう、平和な社会をテーマに本年も数々の企画を展開していく。悲惨な地上戦を経験した沖縄から平和の尊さ、戦争、原爆の恐ろしさと核兵器廃絶を発信することは意義深いことであり、一人でも多くの市・県民の皆様が、沖縄市平和月間の行事に参加していただくことを念願する。これからの取り組みが確実に実を結び、世界の人々と手をつなぎ、平和で豊かな、希望に満ちた沖縄市を築くことを決意する」と宣言した。

続いて長崎市へ派遣される沖縄市平和大使十六人の紹介が行われ、平和大使を代表してコザ中学校三年の野原朝宇くんが「今でも世界の国々では、何の罪もない人達が戦争で殺されている。僕達平和大使はこのような悲惨な戦争をやめさせ平和の大切さと命の尊さを学ぶために被爆地長崎へ平和学習と平和交流に出かけます。そして、貴重な体験を持ち帰り、世界中の人々の幸せを願って、この沖縄市から平和の大切さ、そして命の尊さを世界中にアピールしていきたい」又、同中学三年の砂川雅枝さんが「私はこの地球上から戦争をなくす努力をしていきます。そして、平和の大切さや命の尊さを世界中に広げていきたい。二度とあの残酷な戦争を繰り返さないためにも、長崎で学んできたことを多くの方々に伝えたい。私達平和大使は、平和を愛するすべての人々と手を取り合って、世界平和という目標を実現させたいと思います」と平和への思いを力強く語った。
▲原爆落下中心地の礎へ平和のメッセージや千羽鶴、色紙、花束を献納する
▲原爆展に見入る親子
▲恵の丘長崎原爆ホーム訪問市内八中学で織った千羽鶴を手渡す
▲非核宣言自治体交流会

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