<< [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]  >> 
◆ 広報おきなわ(No350) 8月号

第20回福祉まつり
自動販売機が美術館に 他
市観光物産センター開設 他
今月の人・歳時記
イキイキ通信・むかしばなし
市政懇談会始まる 他
泡瀬第三自治公民館落成 他
ピースフルラブ・
ロックフェスティバル
フォトニュース
話題・話題
青少年の深夜はいかい防止県民一斉行動 他
こどもの国 開園中
お知らせ
沖縄全島エイサー祭り
表  紙

新しい事業の開発を目指す
<136> 比屋根 清一さん
(75)
 市の様々なイベントに関連しているのが市観光協会。街の活性化、環境美化、まつり、交流事業、スポーツなど、ありとあらゆる事業へ関わりをもつ同協会。
 このほど観光協会の総会が開かれ、第七代沖縄市観光協会会長に、比屋根清一さんが選任された。
 「積極的に行動する」が売りものの比屋根さんに、今後の観光事業への戦略、抱負などを聞いてみた。
 これまで市の特産品を県内外にピーアールしようと市民の先頭に立って旗を振ってきたのが市物産振興会の会長を務めてきた比屋根さん。
 任期にともない会長職を辞任。しかし、世間はほっておかないすぐに市観光協会の会長に選出された。適任と言えばそれまでなんだが、忙しい人は常に忙しいのである。そして、比屋根さんにとっても観光協会会長は大役「これから観光について、あらゆる面から勉強し、事務局の強化も計っていきたいと思っています」と話す。
 物産振興会長を二期四年務めたベテラン。「観光事業もおてのものでしょう」とたずねると、すぐさま「いや、勝手が違うよ、いろいろ研究しなくては」と慎重だが、観光コースのフィールドワーク、観光ガイドの養成、将来の観光産業など、いくつものプランがすでに胸中にある。
 そこで、胸にひめる思いや意気込みを聞いてみた。
 「これまで歴代の会長が築いてきた本協会の伝統と事業を推進していくこと。そして、新しい事業の開発を進め積極的に活動を展開していきたいですね」と決意を語る。さらに「観光事業や行事は、あくまでビジネスの追求だと思う。だから数多くのメニューを提起して動くことです。そして、アクションプログラムを明らかにして会員個々のビジネスに影響を与えることが望ましい」と自論を説く。
 具体的には「沖縄市を訪れる旅行者のニーズの把握、そして観光関係者の情報交換。さらに、旅行業、宿泊業、飲食業、特産品製造や商店街などの形態をとらえ、観光関連産業の連携と強化、又、会員への支援も意欲的に取り組んでいきたい」と続けた。
 多忙な毎日だが、比屋根さんの趣味は旅行。年に四・五回出かける。旅先では由緒ある全国の古い寺を巡る。そして、ときおり説教を聞く。慌ただしい日々だからこそ、身についた趣味かも知れない。
「物事の先にあるものをまず、考える。じっくり熟知し納得いったら行動に移す。行動する場合は筋を通すこと」を信条とする。頼れる人柄、強い責任感で比屋根さんは積極的に観光事業への戦略をねる。最後に「僕は酒も強いが正義感も強いんだ」と話し、初めて目を細めた。
エイサー「コンクール」から「まつり」へ
 今年は十日がウンケー。旧盆前後は七月大なぎといい風のない蒸し暑い時節になる。旧盆に関連してエイサーや、胡屋・仲宗根、諸見里、大里、与儀、比屋根の獅子舞、諸見里の旗すがしなど、市内各地でにぎやかな民俗芸能が相次いで催される。また、福木やバンシルーなどの実が熟すのも旧盆の頃。
 福木の実 熟れてかわほり 喜々と舞ひ
(川上盛友 沖縄市)
 沖縄の夏の風物詩、夏の一大イベントといえば、沖縄全島エイサーまつり。コザ市が発足した一九五六年、コザ小学校で開催されたのが第一回全島エイサーコンクール。以来回を重ねるごとに盛大になっていったが、一方優勝の判定をめぐるトラブルもエスカレートしていった。
 「第十二回のコンクール終了後、不満を持った青年会が審査員につめより、警察官三十余人が出動するという事態となったことを当時の新聞は報じている。このように優勝の判定をめぐって審査員と青年会のトラブルが相次いだため七七年の第二十二回大会からコンクール方式は廃止され『沖縄全島エイサーまつり』と銘打ち、新たにこのイベントは出発する」(エイサー360度 まつり実行委員会編)。
 四十八回目を迎える今年のエイサーまつりは旧盆明けの八月十六日・十七日、コザ運動公園で開催される。
 若人の エイサー踊り 我も酔う
(安慶名一郎 沖縄市)

<< [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]  >>