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「子供たちにやる気と自身を」


 練習の成果発揮するとき、大舞台での演奏を前に緊張が走る

 「和太鼓をとおして、子どもたちを健全に育てよう」いう目的で、平成十四年二月、比屋根華太鼓(仲宗根克比屋根子供会育成会長)が結成された。メンバーは三歳児から中学一年生までの和太鼓に興味を持つ子ども約三十人と、その父母ら。月・木・土の週三回、比屋根自治会公民館で練習に励んでいる。指導者は約八年もの間、和太鼓を演奏してきた同地域在住の高良完氏。
比屋根華太鼓は市、地域、子ども会行事への参加や、ボランティア活動の一環として各地で出演する。これまで国際カーニバル、市公民館まつり、市こども文化芸能まつり、そして市内某老人保健施設などで演奏を披露。

ほかにも多数の出演経験があり、評価も高い。子どもたちの、練習成果を存分に発揮したいという気持ちの表れが、結果につながっている。
その名のとおり「華」やかな演奏を行う子どもたちだが、それは舞台裏での父母たちの支えがあって始めて成り立っている。子どもたちの衣装、太鼓をたたく「バチ」などは、すべて父母らの手づくり。さらに、公演会場までの道具の搬送、衣装の着付けなどもこなす。親子全員が一丸となって活動に取り組んでいる。
   演奏技術の向上のため、懸命に練習に取り組む子どもたち。普段はあどけない表情を見せているが、一度「バチ」を持つと一変。凛とした顔つきになる。指導者の高良氏は「和太鼓を使った音の表現には、独特の難しさがある。しかし、子どもたちがその困難を乗り越えると、それは大きな自信に変わり、多方面での自信へとつながる。そう考えながら、指導を行っている。」と話す。また、仲宗根会長は「子供たちに文化芸能にふれて欲しい。そう思い、今回は和太鼓を選択した。健全育成のため、これからも子どもたちに様々な経験の場を提供していきたい。」と抱負を語った。


▲和太鼓の勇壮な音色が響きわたる


 

カフンジャー由来(2)
島袋タケ(大正七年九月一日生)知花

 これはね、あるところになかよく暮らしていた夫婦が、どうしたことか別れてしまい、女はお金持ちの人と再婚したらしいですねえ。だけど、男のほうは家々から物を貰うムヌクーヤー(物ごい・乞食)になってしまったそうなんですよ。
 ある時、その男は先妻が再婚している家とはしらないで、物ごいに行くと、先妻は前夫だということに気付き、〈アキサミヨーウングゥトゥール ナトーガ ヤー(ああ、こんなかわりはてた姿になってしまって)〉とチムグルシク(気の毒)思い、暖まれるように着物と、その中にお金を入れて持たせてやりました。
 包みを貰った男はカフンジャーのところに来ると〈おなかも空いたことだし、何が入っているのかな〉とあけて見ると着物が入っていたので〈ああ、これは私に着なさいといって入れてくれたんだな〉と〈カフーヤ チチヤー カフーシドー カフーシドー(果報がついたねえ、ありがたや、ありがたや)〉と感謝をしたので、その橋にカフンジャーという名がついたということなんだって。

注 1アキサミヨー・・・驚いた時や悲しい時、助けをもとめたりする時などに発する言葉。



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