沖縄市サッカー場遺棄物等調査進捗報告【平成28年度作業状況】

1.経緯

 平成25年6月に沖縄市サッカー場グラウンドの人工芝敷設整備工事の最中に、地中から米国の企業名が記されたドラム缶が発見され、 ドラム缶等の調査分析を行った結果「幾つかの有害物質を起因とした複合汚染」という専門家からの指摘を含め、調査及び除染作業が行われました。
 平成28年1月にはドラム缶83本が発見された地点から発掘されたDDT類・油分で汚染された土壌の県外搬出及び、当該箇所の埋戻し作業を行い、 平成28年11月からは、グラウンド側に仮保管されていた、駐車場側から掘削した土壌につきましても、汚染の状態から4種類に仕分けし、県外搬出を行いました。 今回は平成28年1月から3月にかけて実施したDDT類の搬出作業及び、平成28年11月から平成29年1月にかけて実施した廃棄物混じり土の県外搬出等の作業につきまして、市民の皆様にご報告致します。

2.搬出作業状況について

①平成28年1月から3月にかけて実施した83本のドラム缶が発見された箇所からの汚染土壌の搬出作業及び埋戻し作業について

 83本のドラム缶が発見されたグラウンド側から掘削した汚染土壌につきましては、DDT類・油汚染土、油汚染土、油臭土、普通産業廃棄物の4種類があり、 DDT類・油汚染土につきましてはブルーシートを敷いた上で、ホッパーと呼ばれる飛散防止の機材を使用し、ドラム缶への詰め込みを行い平成28年1月8日に市サッカー場から愛媛県の処理業者へ向けて搬出いたしました。
 油汚染土及び普通産業廃棄物につきましても、同じようにブルーシートの上で、ホッパーを使用し、フレコンバックへの詰め込みを行い、油汚染土につきましては、 平成28年1月9日から3月19日にかけて愛媛県の処理業者へ向けて搬出及び海上輸送し、普通産業廃棄物につきましては、平成28年3月29日から31日までに熊本県の最終処分場へ向けて搬出から海上輸送までを行いました。
 油臭土につきましては、場内で生石灰と混ぜ合わせ無臭化した上で、グラウンド側へ再度埋戻しを行い、足りない分につきましては、購入土を用いて埋戻しを行っております。 埋戻し作業につきましては、平成28年3月28日までに全て完了しております。

②平成28年11月から平成29年3月にかけて実施したグラウンド側に仮置きしていた汚染土壌の搬出作業について

 グラウンド側に仮置きをしていました、汚染土壌につきましては、平成28年9月から仕分け作業を行い、 PCBを含む特別管理産業廃棄物、PCBを含まない特別管理産業廃棄物、汚染土壌、普通産業廃棄物の4種類に分けた上で、PCBを含む特別管理産業廃棄物につきましては、 ドラム缶に積み込みを行い、平成28年11月8日から平成29年1月5日にかけて、愛媛県の処理業者へ搬出を行い、PCBを含まない特別管理産業廃棄物、普通産業廃棄物、汚染土壌につきましては、 既存のフレコンバックから新しい2トンフレコンバッグへ詰め替え、 (一部の普通産業廃棄物については1トンフレコンバッグ)PCBを含まない特別管理産業廃棄物は、福岡または宮崎県の処理業者へ、汚染土壌につきましては大阪府の処理業者へ、普通産業廃棄物につきましては、 宮崎県の複数の最終処分場へ平成28年11月から平成29年1月にかけて、場外搬出を行いました。

3.今後の予定と跡利用について

 すでに駐車場側の経層磁気探査及び、以前の調査で磁気異常点の見つかっている県道沿いの駐車場側、グラウンド側、トイレ周辺につきましても、すでに調査は完了しており、ドラム缶等の遺棄物等はありませんでした。
 今後、最終的な土壌調査を予定しておりますが、駐車場側の経層磁気探査や最終的な土壌調査の結果につきましては、結果が出次第広報誌及びHPで掲載する予定です。
 また、その後の市サッカー場につきましては、コザ運動公園全体の機能向上や沖縄市多目的アリーナ等をはじめとする地域活性化の拠点整備の一環として駐車場へと整備を進めてまいりたいと考えております。

【問合せ】沖縄市役所 基地政策課

※詳細については、沖縄市HPを参照下さい。
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駐車場側の埋戻し作業中の様子


PCBを含む特別管理産業廃棄物を排出する様子

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