沖縄市サッカー場 遺棄物等調査進捗報告

【平成27年度調査状況】

1.経緯

 平成25年6月に沖縄市サッカー場グラウンドの人工芝敷設整備工事の最中に、地中から米国の企業名が記されたドラム缶が発見され、ドラム缶等の調査分析を行った結果「幾つかの有害物質を起因とした複合汚染」という専門家からの指摘を含め、調査が行われています。
 そのような中、平成26年7月から、サッカー場全域の地表から2mより深い部分の磁気探査を実施しており、グラウンド側については、平成26年7月から10月の間で、駐車場側については、平成27年1月から6月の間で、磁気探査を実施しました。その駐車場側の磁気探査中の平成27年2月に、ドラム缶17本が発見され、また、同年4月に、新たにドラム缶8本が発見されました(これまでに発見されたドラム缶は合計108本)。そこで、今年度の調査では平成27度に発見されたドラム缶、計25本についての調査分析結果報告が沖縄防衛局よりありましたので、市民の皆さまにその調査結果を報告するとともに、今後の作業についてお知らせ致します。

2.調査分析結果

①ドラム缶17本(平成27年2月発見)の調査結果
 ドラム缶付着物及びドラム缶底面土壌、たまり水を分析したところ、全ての検体からダイオキシン類が検出されました。その他の主な調査結果は次のとおりでした。

【ドラム缶】

  • 6検体から、判定基準値を超えるテトラクロロエチレン若しくはジクロロメタン等が検出。
  • 1検体から、判定基準を超過した砒素又はその化合物検出。

【ドラム缶底面土壌】

  • 8検体から、基準値を超えるジクロロメタン等が検出。
  • 8検体から、指定基準を超過した砒素及びその化合物が検出。
  • 10検体から、指定基準を超過したふっ素及びその化合物を検出。

②ドラム缶8本(平成27年4月発見)の調査結果
 ドラム缶付着物及びドラム缶底面土壌、たまり水を分析したところ、全ての検体からダイオキシン類が検出されました。その他の主な調査結果は次のとおりでした。

【ドラム缶】

  • 廃掃法に定められた全25項目について、全検体において判定基準値内となり、普通産業廃棄物に分類。
  • PCPが全検体から検出。

【ドラム缶底面土壌】

  • 2検体から、溶出量基準を超過したふっ素及びその化合物を検出。
  • 1検体から、含有量基準を超過した鉛及びその化合物を検出。

3.2月及び4月に発見されたドラム缶による周辺環境への影響

 ドラム缶付着物及びドラム缶底面土壌については、全て発掘回収していること。また、たまり水についても全量回収保管をしていること、さらに、沖縄県が実施している地下水調査等の基準値超過がないという結果からも、周辺環境へ影響を与えることはないとの報告を沖縄防衛局より受けております。

4.今後の予定

 平成28年1月よりグラウンド側のDDT類や油分で汚染された土壌の県外搬出を開始し、同年3月末までに終える予定です。
 今後は、駐車場側の窪地となっている部分を購入土で埋戻しを行い、サッカー場内トイレ際等の磁気探査を実施する予定となっております。
 今後とも、住民の皆様に安全で安心な環境の復元に向けて、沖縄防衛局、沖縄県、沖縄市の三者で連携を図りながら、対応してまいります。

ドラム缶83本発見場所

※詳細は沖縄市の公式ホームページでも公開しております。
 沖縄市サッカー場遺棄物発見に関する情報
http://www.city.okinawa.okinawa.jp/about/155/4854

問い合わせ
沖縄市役所 基地政策課 ☎939−1212(内線2391)

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