すてきな仲間達 127

さんしんサークル木曜会

三線好きの集うサークル

写真
「さんしんサークル木曜会」のメンバー

 今回は、野村流音楽協会と琉球島唄協会の師範である宇栄原宗真(うえはらそうしん)先生の指導のもと、市立中央公民館で三線を弾く練習をしている『さんしんサークル木曜会』(仲宗根昇会長)を紹介する。
 同サークルは平成15年に中央公民館講座の受講生らによって結成されたサークルで、講座は3月4日の『三線の日』に、大勢で三線を弾くことを目的に企画された。この講座でも講師を務めたのは宇栄原先生で、集まった受講生は100人を超える。受講生は三か月間、腕を磨き、三線の日には大演奏会が行われた。演奏会終了後、受講生から、今後も集まり三線を弾き続けていきたいとの声が多く上がった事から、サークルが結成される運びとなった。サークル結成の際、大勢の入会希望者を受け入れるため『火曜会』と『木曜会』の2つのサークルが立ち上げられた。今回、取材した木曜会のメンバーは15人で、年齢は30代から70代と幅広く、三線の経験も初心者から10年以上のベテランまで様々なメンバーで構成されている。木曜会の活動日には、2時間たっぷりと三線を弾いており、琉球古典音楽や沖縄民謡を次々と演奏していく。
 仲宗根会長は「三線は、仲間と弾くのはもちろん、一人でもゆっくりと楽しむ事ができる。定年退職後の趣味としても最適で、これまでやっていて良かったと思っている」と話しており、木曜会には三線を弾く事が好きなメンバーが集まり、仲間の輪を作っている。宇栄原先生にサークルの目標を尋ねると「三線を弾いて楽しむことも大事だが、指導する立場から言うと、やはり、メンバーにはコンクールで賞を取ることを目標に頑張って欲しい」と、教え子達の更なるレベルアップを望んでいる事を話してくれた。また、「沖縄市は音楽の宝庫で、古典音楽や民謡も盛んに演奏されているが、家に三線はあるが弾く事はできないという方も多く、そういう方々が三線に興味を持ち、弾けるようになってもらえればと思って指導している」とも話しており、サークルでは随時、メンバーを受け入れている。近年では練習用の安価な三線も販売され、手軽に購入できるようになっているそうだ。「三線を弾いてみたい」という方は同サークルを訪ねてみてはどうだろうか。

●さんしんサークル木曜会では随時会員を募集しています。入会希望の方は活動日に直接、市立中央公民館にお越し下さい。見学も可能です。

対象/どなたでも
活動日/毎週木曜日 午後7時〜9時
活動場所/沖縄市立中央公民館 音楽室
用意するもの/三線
会費/月2,000円

写真
木曜会の練習の様子

KOZA CHOICE!(コザチョイス) vol.5

 今回の【KOZA CHOICE! (コザチョイス)】は、知花花織事業共同組合の「知花花織」をご紹介します。
 知花花織は旧美里村知花、登川地域などを中心に盛んに織られてきた織物で、ンマハラシーやウフデークなど地域の祭事で着られる衣装として古くから人々に愛されてきました。
 特徴は、「経浮花織(たてうきはなおり)」と、「縫取花織(ぬいとりはなおり)」と呼ばれる二つの伝統技法で、平成二十四年には経済産業大臣より国の伝統的工芸品に指定されました。
 組合では、毎年研修生を募集し伝統技法の継承に取り組んでいます。そして、地域の織物をより多くの方に知ってもらえるよう、普段の生活に使えるコースターや名刺入れなど知花花織をあしらった身近な工芸品を企画・製作しており、新商品のアイディアは組合員の方々のおしゃべりの中から生まれる事もあるそうです。これらの商品は、組合や東南植物楽園、コザ工芸館「ふんどぅ」などでお買い求め頂けます。また、組合では作業所の見学も受け入れております。  地域で育まれ伝承してきた技を知り、生活の中のアイテムとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

写真
商品名:知花花織
事業所名:知花花織事業共同組合
職種:伝統工芸
理事長:小橋川 順市

写真
住所:沖縄市知花5-6-7
営業時間:午前8時半〜午後5時半
定休日:土・日・祝日
お問合せ:098-921-1187

↑ ページトップ