沖縄市サッカー場 ドラム缶等遺棄物調査について

調査の進捗状況報告

1. 経緯

 平成25年6月13日に沖縄市サッカー場のグラウンドを人工芝として整備する工事の最中に、地中から米国の企業名が記されたドラム缶が発見され、その付着物や周辺土壌の調査分析を行った結果、「幾つかの有害物質を起因とした複合汚染が考えられる」という専門家の指摘を含めた調査報告を行っています。
 沖縄市としては、市サッカー場が駐留軍用地の跡地で、ドラム缶は米軍が使用した蓋然性(がいぜんせい)が高いことなどから、返還軍用地にかかる基地問題として、国に遺棄物の調査と原状回復を強く求めております。
 現在、沖縄防衛局、沖縄県、沖縄市の3者で連携を図りながら、沖縄防衛局による市サッカー場全域を対象とした調査が行われております。今回、その進捗状況についてお知らせいたします。

2. 調査状況

水平磁気探査

 沖縄防衛局は市サッカー場全域で、遺棄されたドラム缶を確認するため、磁気による探査を実施しています。
 地表から二メートルまでの深度を対象に水平磁気探査を実施し、市もその立会確認作業を行っています。
【期間】
 平成25年10月29日〜平成26年1月25日
【結果】
 市サッカー場全域を9ブロックに分割し、水平磁気探査を実施した結果、58地点から磁気異常点を検出しました。

写真
磁気探査でドラム缶を確認する作業員

発掘調査

【期間】
 平成26年1月28日〜平成26年2月5日
【結果】
 沖縄防衛局が水平磁気探査による磁気異常点58地点を試掘し、うち2地点から新たなドラム缶61本を発掘しました。その結果、複数のドラム缶表面に米国企業名が記載されていることを確認し、また、ドラム缶以外にも、空き缶、鉄筋、コンクリート片等が発掘されております。これまでに発掘されたドラム缶は、合計で83本となりました(7月に22本発掘)。
 なお、沖縄防衛局が実施している市サッカー場の遺棄物調査の内容につきましては、沖縄防衛局のホームページにて公開されております。

写真
新たに発見されたドラム缶

土壌及び付着物等調査

 土壌やドラム缶の付着物等の調査については、沖縄防衛局だけではなく市も同時に調査を実施しています。以下に市の主な調査状況についてお知らせします。

1) 表層土壌調査

【期間】
 平成25年11月7日〜11月14日
 市サッカー場全域の表層土壌を23区画に区分し、土壌ガス調査、土壌溶出量調査、土壌含有量調査及び油分調査を実施しました。
【結果】
 土壌溶出量調査で、西側の2区画(駐車場舗装下部分)でヒ素が土壌溶出量基準を超えており、基準値0.01ミリグラムパーリットルに対し、0.011ミリグラムパーリットルと0.013ミリグラムパーリットルでした。
 その他の調査については基準値以下、又は不検出でした。
※表層土壌調査の詳細につきましては、市のホームページにて公開されておりますので、そちらをご覧ください。

2) ドラム缶の付着物及び

 底面土壌等の調査
【期間】
 平成26年1月28日〜2月4日
 発掘されたドラム缶の付着物及び、底面土壌等の試料を採取しました。この試料の分析結果がでるまでには、約3か月かかる見込みです。

3. 今後の予定

 今回採取したドラム缶の付着物や底面土壌等については、現在分析中であり、その結果がまとまりしだいお知らせする予定です。

■問合せ先
 本調査に関する問合せ 沖縄市役所 基地政策課 939-1212(内線2391)

↑ ページトップ