すてきな仲間達 114

泡瀬第三こども京太郎(チョンダラー)育成会

地域の伝統芸能を継承

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泡瀬第三こども京太郎育成会のメンバー

 今回は、8月17日に東京の日本青年館で開催された「第15回全国こども民俗芸能大会」(全日本郷土芸能協会主催)に九州・沖縄ブロック代表として出演した「泡瀬第三こども京太郎育成会」(前原みゆき代表)を紹介する。
 同育成会では小学生から高校生まで13人のメンバーが「泡瀬の京太郎」の稽古に励んでいる。「泡瀬の京太郎」は芸人になりすまし、親のかたきを討つ若者の物語で、演舞はニートゥイ、踊り手、馬舞者(ウマメーサー)の3つの役割で構成される。ニートゥイは太鼓とはやしで踊り手をリードし、踊り手は扇や笠(かさ)を使って踊り、馬舞者は踊りの間にかけ合いを入れ笑いをとる。「京太郎」は「京から来た太郎」という意味で、中世の京都で盛んだった芸能が沖縄に伝わったものである。昭和54年に市、昭和55年には県に無形民俗文化財として指定されている。
 現在、代表を務める前原さんは、長年「泡瀬の京太郎」に情熱を注ぎ、こども達に「おっちゃん」と呼ばれ親しまれた前代表の普久原朝信さんが病で倒れたため、急遽、代表の座に就いた。前原さんは「こどもが泡瀬の京太郎を習っており、練習や披露の場には顔を出していたが指導の経験は無く、周りに助けられている」と話す。全国こども民俗芸能大会出演の際は、指導者不在のなか期日が迫り、資金繰りも困難で出演の辞退も考えたが、泡瀬第三自治会で「泡瀬第三こども京太郎の全国派遣を成功させる実行委員会」が立ち上がり、泡瀬京太郎保存会のメンバーが指導役を担(にな)い、泡瀬復興期成会からは多額の助成金が贈られるなど、地域や関係者の大きなバックアップにより無事に出演することができた。大会当日は、これまでに経験したことのない大舞台での発表を心配する大人をよそに、こども達は普段以上の力を発揮し、堂々と演じきったそうだ。
 これまで泡瀬第三こども京太郎育成会は高齢者施設やまつりで「泡瀬の京太郎」を披露してきたが、全国こども民俗芸能大会出演を機に、出演依頼が増えたという。前原さんに今後の目標を尋ねると「前代表の普久原さんは強いきずなでこども達と結ばれていた。自分もこども達と一緒にがんばり、いろいろな場所で泡瀬の京太郎を披露していきたい」と答えてくれた。

問合せ/泡瀬第三公民館(電話938-4661)

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泡瀬京太郎を披露するこども達

職人のWAZA vol.89

 〜沖縄市ブランド紹介コーナー〜(10)
 今回は「市民のオススメ商品」を選定する制度の「コザチョイス」に、平成23年度に選定された【キーケース】を製作している琉工房の松崎さんにお話しを伺いました。
 松崎さんが革工芸を始めたのは、使っていた財布が壊れたため、自分で革財布を作ってみようと革工芸の教室で一から習い始めたことがきっかけで、その時に、本格的に仕事として始めようと思ったそうです。
 琉工房の革グッズは、手づくり感を出すことにこだわっており、キーケースのほかにも、バッグや財布、キーホルダーなどを製作しています。また、松崎さんはマラソンを走るのが好きで、膝への負担が少ない革製のサンダルを独自で開発し、それを履いてランニングを行っているそうです。
 現在、松崎さんは自宅で製作を行っており、ホームページや電話での対応となっていますが、近々店舗をかまえ、もっと革製品を広げていきたいと話していました。
 オーダーメイドにも対応していますので、お気軽にお問合せ下さい♪

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事業所名 : 琉工房
職  種 : 革工芸
代 表 者 : 松崎 義盛

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TEL:098-939-5380
mail:info@ryukobo.com
H P:http://www.ryukobo.com

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