楽しい演芸を披露

第三十八回沖縄市老人クラブレクリエーション大会

日頃のレク活動の成果を発表し、会員間の交流を深めることをねらいに第三十八回沖縄市老人クラブレクリエーション大会(沖縄市老人クラブ連合会主催)が十二月十四日、沖縄市民会館大ホールで行われた。

大会には市内から三十クラブ約千人の会員が参加し、三十四の舞台発表が行われた。出演者は小道具や衣装に工夫をこらして、踊りや寸劇など様々な催し物を披露し、会場に訪れた観客を楽しませた。吉原老人クラブが披露した寸劇「あぶじゃーまー」では仮面をかぶった役者のひょうきんな演技に、会場からは何度も笑いがおこった。

沖縄市老人クラブでは生きがいづくりや健康づくり、仲間づくりとして踊りや歌など様々なレクリエーション活動に取り組んでいる。

「初春の踊り」を披露する美里寿会
▲「初春の踊り」を披露する美里寿会

吉原老人クラブの寸劇「あぶじゃーまー」に会場は大笑い
▲吉原老人クラブの寸劇「あぶじゃーまー」に会場は大笑い

住民の安全と健康を願う

与儀でシマカンカ―が行われる

悪霊が入らないよう、ご馳走を供え、手を合わせた
▲悪霊が入らないよう、ご馳走を供え、手を合わせた

与儀地域に今も残る「シマカンカ―」の儀式が十二月十三日に与儀自治会で行われた。

「シマカンカ―」とは旧暦の十一月一日に行う魔よけの儀式で、悪霊や災厄が集落に入らないようにと、集落の二か所の入口にしめ縄に豚の耳をつけた「左縄」をはり、ご馳走を供えて手をあわせ、地域の人々の健康を祈った。また、豚をつぶし大鍋で煮込み、集落の人で分け合って食べ、冬の寒さにそなえて体力を養ったという。

今回の儀式には、沖縄こどもの国の支援により園内で育てたアグー豚や稲わらを特別に用いた。また、九日には与儀自治会の子どもたちによる左縄づくりの体験も行われ、与儀自治会の仲宗根昇会長は「これまで老人会を中心に続けてきたシマカンカ―を途絶えさせないよう若い人にも伝え、今後も継続して行っていきたい」と語った。

七十年の時を超え遺族へ

軍事郵便返還式

約70年の時を超えて遺族のもとに戻ってきたはがき
▲約70年の時を超えて遺族のもとに戻ってきたはがき

約七十年前に投函された軍事郵便はがきを遺族に手渡す軍事郵便返還式が十二月二十日、沖縄市役所で行われた。

はがきは、米ジョージア州在住のガーナ―勝江さんが、米兵の妹から預かり約二十年間保管していた。米兵がはがきを手に入れた詳しい経緯は不明だが、当時泡瀬に住んでいた新垣康明さん宛に桑江良文さんが長崎県佐世保の海軍部隊から送ったもの。中国の海南島の作戦に出征が決まったことを報告している。二人とも戦火を生き延びた。

はがきの送り主である桑江良文さんの家族は「はがきを見るまで半信半疑だったが、確かに父の字だ。仏壇に報告したい」と喜んだ。

はがきを大事に保管していたガーナ―勝江さん(前列左から二人目)とはがきの送り主桑江良文さんの長女:桑江隆子さん(前列左)
▲はがきを大事に保管していたガーナ―勝江さん(前列左から二人目)とはがきの送り主桑江良文さんの長女:桑江隆子さん(前列左)

沖縄市の文化事業について考える

100人委員会、新たな部会を発足

まちづくりや行政の課題について意見交換等を行う沖縄市活性化100人委員会に「沖縄市が目指す文化事業について考える部会」が発足し、十二月七日に沖縄市役所で認定証交付式が行われた。

交付式では眞榮城委員長が七人の委員に認定証を交付し「皆様の意見を文化事業に活かしていきたい。沖縄市の文化事業の発展にお力添えしていただきますようお願いします」とあいさつした。同部会では沖縄市がこれまで行ってきた文化事業を振り返ることで現状を把握し、課題を見つけ共有し、文化を地域資源として人材育成や地域活性化を図るために必要な事業の指針となる計画の策定を見据えた意見交換を行う。部会は沖縄市に在住または在勤の二十代から六十代の男女七人の委員で構成される。

認定証を交付される委員達。今後、沖縄市の文化事業について意見交換を行っていく
▲認定証を交付される委員達。今後、沖縄市の文化事業について意見交換を行っていく

暴力団の市営住宅入居を防止

沖縄市と警察署が協定書締結

市と警察の連携をさらに強化し安心・安全なまちづくりを推進する
▲市と警察の連携をさらに強化し安心・安全なまちづくりを推進する

沖縄市と沖縄警察署が相互に連携し、市営住宅から暴力団を排除することを目的に、沖縄市役所で十二月二十五日に「暴力団員に対する市営住宅の使用制限に関する協定書締結式」が行われた。

式では東門市長と沖縄警察署の渡具知署長が合意書に署名・押印し、東門市長が「市民の安心・安全を守るため、今後さらなる連携の下、暴力団のいないまちづくりに取り組んでいきたい」とあいさつした。

これまでの入居手続きでは入居者が暴力団員であるか判断することが困難であったが、協定書を締結したことにより、今後は市から警察署に入居者が暴力団員であるかどうか照会することできる。市は照会により入居者が暴力団員と判明した場合には明け渡し請求を行い、警察も協力する。

思い出がいっぱい

中の町小学校壁画制作

市運動公園内にある諸見里高架橋の橋脚(きょうきゃく)に十二月十五日、中の町小学校(上間順一校長)の六年生と保護者が壁画を制作した。

高速道路の橋脚には落書きが多く、何度消しても再び書かれるため、道路を管理する西日本高速道路株式会社九州支社沖縄高速道路事務所は、落書き防止と橋脚美化をねらいに、中の町小学校の六年生に壁画の制作を依頼した。児童は卒業の記念として積極的に壁画制作に取り組んだ。

当日は三クラス八十二人の児童とその保護者が参加し、四つの壁画を制作した。児童たちは「何色がいいかな」「ペンキがたれてきたよ」とお互い声をかけあいながら楽しそうに作業をしていた。橋脚には笑顔・友情・絆を表すイメージ画やみんなが楽しく遊んでいる様子、等身大の自画像など様々な絵が描かれ、児童達は「学校生活の楽しかった思い出を描いた。卒業のいい記念になる」とうれしそうに語った。

楽しみながら壁画を描く児童
▲楽しみながら壁画を描く児童

完成した壁画
▲完成した壁画