こどもの国で飼育体験

動物とふれあい学んだ1日

カバに手渡しで餌をあげる生徒
▲カバに手渡しで餌をあげる生徒

 神奈川県の私立高校、栄光学園から来た修学旅行生のうち8人が、2月18日、沖縄こどもの国動物園で動物園の飼育員と一緒に動物の世話をする体験を行った。生徒はそれぞれ担当の飼育員と共に動物の餌を作ったり、飼育小屋を掃除したり、手渡しで餌を与えたりして動物達とふれあった。参加した生徒は、「体験している間、担当の飼育員さんの説明が分かりやすい上におもしろく、非常に充実した1日を送ることができた」と語った。沖縄こどもの国動物園では以前からお客さんを「巻き込む」工夫を模索しており、カンガルーに手渡しで餌をやる企画などが好評である。(正木哲寛さん)

機織で時を忘れる

沖縄市の伝統工芸を体感

機織の説明を受ける花田君
▲機織の説明を受ける花田君

 沖縄市の伝統工芸、知花花織にチャレンジした花田君は、非常に有意義な時間を過ごしたという。この実習は知花花織復元作業所で行われ、工房の方によるマンツーマンの指導で沖縄市に古くから伝わる工芸の魅力を感じ取った。体験はコースター制作から始まり、午後には難しい技法を体験するなど初心者には厳しいスケジュールだったが、「リズムを掴むと夢中になって織れた」そうだ。本土では見る事こそ多くても実際に体験する機会が少ない伝統工芸。普段触れる事のできない経験を通じて、濃厚な1日を送れたようだ。(粟本真一さん)

発信、高校生ラジオ

「音楽の街」でラジオの現場体験

生放送を配信中のスタジオ
▲生放送を配信中のスタジオ

 地域交流と文化体験を目的として、栄光学園、コザ高校、美来工科高校の3校、総勢16人がラジオ放送局FMコザでラジオ番組作成体験をした。

 午前中は生放送にゲスト出演、午後はプロのDJと協力して自分たちで3時間の番組を作り、配信した。配信中のスタジオでは7、8人生徒がテーマに沿って意見を出し合い、時には笑いも織り交ぜながら楽しそうに話した。参加した栄光学園の生徒は「初体験で緊張したけど、失敗せず話せてよかった」と笑顔で語った。(松本佳樹さん)

初体験!サバイバル料理

鶏解体から始める沖縄そばづくり

鶏の解体に挑戦する学生たち
▲鶏の解体に挑戦する学生たち

 サバイバル料理の体験には17人の学生が参加した。作った料理は沖縄で定番の沖縄そばで、生徒たちは生きた鶏を捕まえて殺すことから始め、羽根を抜いて解体までの工程を全て自分たちで行い、そばも強力粉からこね、手作業で一から作り上げた。結局完成には6時間あまりかかり食べることができたのは午後3時であった。はじめは賑やかだった作業場も時間が立つにつれ静かになっていった。参加した生徒は「鶏がしぶとくなかなか死ななかった。肉を精肉された状態で買えるのはありがたいことだと思う」と体験をふまえて語った。(森惠嗣さん)

神奈川の高校生が広報紙作りを体験!!

銀天街でコザ栄光祭開幕

 神奈川県鎌倉市にある私立高校「栄光学園」の修学旅行生180人が沖縄市で様々な文化体験をし、その成果を披露する学園祭「第3回コザ栄光祭」が2月18日、銀天街祭りとコラボして開催された。今年は初めて、生徒4人が「広報おきなわ1日取材体験」を行い、他の生徒の取材と広報作りを体験した。

 このイベントの特徴は、栄光学園の生徒とコザの街の人々の双方が積極的に活動する事によって成立している、という所にある。神奈川で数ヶ月前から準備してきた実行委員は、銀天街の青年団と何度も連絡を取り合って当日の段取りを調整する一方で、恒例の肉まん販売の準備をしたり、神奈川県を紹介するプロモーションビデオを作ったりしていた。

 コザ栄光祭当日、商店街の中央に設置されたステージでは、昼間沖縄の伝統的な文化を体験した栄光学園の生徒達が成果を披露してくれた。三線の音色や迫力のある空手の動きは祭りに集まった人々を魅了し、会場を沸かせていた。また、祭りの最後の締めくくりとして、地元の青年団と栄光生がエイサーを踊った。栄光生にとってエイサーはこの日が初めての体験だったものの、その懸命な踊りは会場の人々の心を1つにした。

三線を披露する栄光生
▲三線を披露する栄光生

肉まんは好調な売れ行きだった
▲肉まんは好調な売れ行きだった

栄光生が青年会と練習したエイサーを披露
▲栄光生が青年会と練習したエイサーを披露

チョンダラーにも挑戦
▲チョンダラーにも挑戦


広報おきなわ1日体験をした栄光学園の生徒たち
▲広報おきなわ1日体験をした栄光学園の生徒たち

 栄光学園の修学旅行は、普通の観光ではなかなか味わえない地元の人との触れ合いを重視した体験型のプログラムが特色だ。生徒たちはそれぞれ紅型、知花花織といった伝統工芸から、空手、エイサーなどの伝統芸能を1日、その道のプロにつきっきりで習い、夕方から銀天街で開催される「コザ栄光祭」でその成果を披露する。また、コザ栄光祭の実行委員のメンバーは、銀天街の人と一緒になtって祭りが成功するよう準備から運営までを行う。地元と栄光学園の生徒が一体となって作りあげる祭なのだ。

 栄光学園の体験型修学旅行は今年で3回目であるが、今回初めて、本紙「広報おきなわ」の1日取材体験を4人の生徒が体験した。同級生の体験を密着取材し、地元に帰った後、慣れないながらも記事を書いた。栄光祭では披露できなかったが、このページが彼らの取材体験の「披露の場」である。