すてきな仲間達 81

読み聞かせの輪を広げよう

・コザ小学校読み聞かせサークル「メルヘン」・

▲毎月第1、第3金曜日、コザ小で読み聞かせを行う「メルヘン」のみなさん

 初めて絵本の表紙をめくる時…そのドキドキ、ワクワク感の気持ちはきっと大人も子どもも同じではないだろうか。子どもの聞く力や本への興味を育み、親子のコミュニケーションを深める「読み聞かせ」。幼稚園のみならず、近年では小学校でも保護者を中心とした読み聞かせ活動が広がっている。
 今回紹介するサークルは、コザ小学校の子どもたちのために読み聞かせをしているサークル「メルヘン」(平良みどり代表)。会員は保護者やOBを合わせて三十人。毎月第一、第三金曜日の朝の十五分ほど、十五人位のメンバーが早くから集い、各クラスに入り読み聞かせを行っている。机を教室の後ろに下げ、話し手をぐるりと囲んだ児童たち。話し手をみつめる表情は真剣そのものだ。「読み聞かせを聞いている時の子どもたちの真剣な表情、キラキラ輝いている目を見ていると、やっている方も楽しくなる。続けてよかったと思う瞬間です」と平良代表は活動の充実感を話す。発足して二十七年、歴史のある「メルヘン」は先輩たちが築き上げてきた基盤があってこそのサークル。だがそれに甘んじず、伝統を残しながらも現在の会員たちで新たな取り組みも行っている。大型絵本やエプロンシアター、ブラックシアターなど学校側の協力も得ながら、各学年の発達に合わせた内容の楽しい企画で読み聞かせを行っている。メンバーたちは、読み聞かせが終わると、校舎内にあるPTA研修室に集まってくる。今回、そこにお邪魔して取材を始めると、四方から次々と興味深い話が飛び出した。こちらから質問せずとも話は勝手に膨らみ、後で質問しようとしていたことの答が返ってくるほど会話は盛り上がった。とにかく会員同士の仲がよく明るく活発なグループだ。笑顔もあふれる。メンバーたちは「嫌なことがあってもここに来ると元気になる」、「楽しみながら読み聞かせに参加しています」と活動の感想を話す。まさに癒しのサークルなのだ。
 また同サークルは、長年にわたり学校や地域ボランティアとして、子どもの読書活動の推進に貢献したとして、十一月に、地域の読書活動を推進する優秀な団体に贈られる「県読書活動優秀実践」で県教育長賞を受賞した。平良代表は「これからも子どもたちに、読書の楽しさや重要性を伝えていきたい」と今後の抱負を述べていた。

▲絵本を朗読する平良みどり代表。真剣な目で聞き入るコザ小の児童たち

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職人のWAZA Vol.56

事業所名:
180+(One-eighty plus)
職種:陶芸
代表者:長谷川 奈美

Blog
http://oneeightyplus.ti-da.net

 沖縄市大里で工房を構える「180+」の長谷川さん。富山県出身で七年前から陶芸に興味をもち、関東の工芸教室に通い始めたことがきっかけで夢中になり、「好きな場所で好きなことが出来たら」と沖縄の地を選び、陶芸を学びに来たという。作品は沖縄の技法で作られており、器の他にも手のひらに納まるほどの小さな雑貨なども製作している。長谷川さんは完成品をいくつか手に取り「焼き具合で色が変わるんです。窯から出すまで、どんなモノになっているのかわからないところが、すごくおもしろい所だと思う」と話した。各地で行われるイベントに自ら出向いて出展することが多く「商品を手にとってくれたお客様の声が刺激になるし、自分の想いを伝えることができる。そういうのがすごく大切に感じています」と真剣な眼差しで語った。地元の人をはじめ、色んな人に使ってもらえるのが夢と話した長谷川さん。来る一月には沖縄市産業まつりにも初の出展をするそうだ。その他出展のある店舗は沖縄市では南桃原の「tento」、中央の「アジアンフレイバーズ」など。みなさんも是非ご覧下さい。

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