伝統の技の継承者目指して 知花花織「基礎コース」

・(前期)研修修了証授与式
・(後期)研修開講式

 伝統の知花花織の担い手を育成する知花花織(前期)「基礎コース」研修修了式が十月四日市長応接室で行われた。四月から半年間の研修を終え、この日修了式に臨んだのは大城留美子さん、勝連節子さん、玉城早さん、松田礼子さん、与那嶺優香さんの五人。五人は研修の集大成として織り上げた帯をそれぞれ持参し市長に研修の成果を報告した。知花花織は昨年度、県から伝統工芸品に指定され、現在は国からの指定を待っている状況。工芸品としての認知度も徐々に高まり、さらなる担い手が必要とされている。修了生たちは知花花織事業協同組合に加入し、今後、織り手として生産活動に携わるという。
 また、同日、(後期)「基礎コース」の開講式が同組合で開かれ、希望を胸に新たな研修生五人が門をくぐった。五人はこれから、知花花織の技術を習得するため、半年間の厳しい研修に挑む。

▲集大成の作品「帯」を持参し、研修修了の報告をする前期基礎コース修了生たち。

▲新たな担い手を目指し、開講式に臨む後期基礎コース研修生たち。

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ブックスタート始まる

▲絵本を見せながら赤ちゃんに語りかけると、赤ちゃんも嬉しそうに絵本に興味を示していた。

 絵本を 開くことで赤ちゃんと保護者がゆっくりと心ふれあう時間を持てるようにと、乳児健診に参加した親子に絵本を手渡す活動「ブックスタート」が九月から始まった。
 絵本を使ってのコミュニケーション方法をブックスタート支援員が保護者に実践を交えながら説明すると、赤ちゃんは読み手の表情や視線、口調に敏感に反応して本に興味を示した。その様子を見て保護者たちは語りかけの大切さを実感していた。市では『いないいないばあ』『おかあさんどーこ?』『じゃあじゃあびりびり』『がたんごとんがたんごとん』『くだもの』など五種類の絵本を用意、受診した赤ちゃん全員に好きな絵本を一冊ずつプレゼントした。

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敬老の日 新・百歳の宮里ツルさんを慶祝訪問

市の今年度新百歳・二十人、百歳以上七十九人

 敬老の日の九月二十日、今年百歳を迎えられた方々の中から、高原にお住まいの宮里ツルさんを市長や議長、福祉部長らが慶祝訪問した。
 宮里さんには内閣総理大臣からの祝状と記念品の銀杯が、沖縄県知事からの祝状と記念品の漆器がそれぞれ贈られ、市からは立体浮き彫りガラス焼付け写真額が贈られた。宮里さんは杖を使って歩行しているが体は健康。食べ物の好き嫌いはなく、日頃は野菜を育て、デイサービスでは歌や三線、趣味の手芸を楽しんでいるという。伝達式で市長は「これからもお元気で、長寿日本一を目指してください」とお祝いの言葉を伝えた。また、ほかの新百歳の方々にも同様に祝状等が贈られた。

▲市長や議長が新百歳の宮里ツルさん(中央)を訪ね、長寿を祝った。

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沖縄の文化に触れそれぞれの国へ伝えていく

海外移住者子弟研修生が表敬

▲海外移住者研修生の屋宜バレーリアさん(左)と堀ニコールさん(同2人目)、内間ソレダさん(右)

 沖縄市では海外へ移住している市出身者子弟の中から優秀な人材を選び、市と移住先国との発展に貢献する人材育成や文化の継承、国際交流を図ろうと平成三年度から海外移住者子弟研修生を受け入れている。今年はイグアラン・内間・ソレダさんと屋宜・バレーリア・エディさん(共にアルゼンチン)、堀・ニコール・ヒイレイーイカーラニ・清子さん(ハワイ)の三人で九月二十九日、市役所を訪れ東門市長を表敬した。
 三人の研修生は九月から十二月までの三カ月間、本市に住む親戚などの家にホームステイしながら日本語や三線、書道、陶芸、琉球国祭太鼓など様々な郷土文化を学びながら交流を図っていく。アルゼンチンから来た屋宜さんは「日本語や沖縄の陶芸を学びたい」、内間さんは「沖縄料理を学びたい」と語り、ハワイ大学に通う堀さんは「沖縄の伝統文化であるエイサーなどをやってみたい」と笑顔で話した。東門市長は「沖縄の文化を楽しみながら学びたいことをたくさん吸収してほしい」と三人を激励した。

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園児が歌や踊りの贈り物

 「敬老の日」を前に高齢者と子どもたちとのふれあいを持とうと比屋根幼稚園の園児たちとデイ・サービス笑顔を利用するお年寄りとの交流会が九月十四日、同所で開かれた。園児四十人とおじいちゃん、おばあちゃん十九人が参加。園児らは元気よく歌い交流を楽しんだ。また、デイサービス利用者で九月生まれの大城友吉さん(百歳)と上地昌信さん(九十二歳)の誕生会も行われ、園児たちが歌やおゆうぎをプレゼントした。同所を代表して知花敏子さんが「子どもたちの元気な歌や踊りが見られて涙が出るほどうれしかった。ありがとう」とお礼の言葉を述べた。最後は全員でカチャーシーを踊り楽しいひと時を過ごした。

▲園児らと一緒にゆうぎを楽しむデイサービス笑顔の利用者たち

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脳障がいに関心持って!

 脳関連障がいのある人たちへの支援や脳の外傷予防を呼びかけながら全国五十カ所あるパイロットクラブが十月三日、「第三回ワールドワイド(世界統一)パイロットチャリティーウォーク」(パイロットインターナショナル日本ディストリクト主催)が行われた。本市でもコザパイロットクラブ(諸見里秀子会長)が呼びかけ、市内の中学生やガールスカウトなど一般参加を含む約百七十人と一緒にプラザハウス前から沖縄こどもの国まで歩いた。
 パイロットクラブは脳関連障がい者への支援に力を入れ、地域に根差した奉仕や青少年健全育成活動を展開する国際的な民間奉仕団体。同ウォークは全世界のクラブ共通の年中行事で、国内では五十クラブが各地で開催された。三年前までは「全国統一ウォーク」として実施しており、今年で十五回目。コザパイロットクラブは「友情と奉仕の輪」をテーマにウォークを実施した。収益金は青少年健全育成に役立てようと、来年二月に神戸で開催される吹奏楽の西日本大会に出場する中の町小学校金管バンドに贈られた。
 また同クラブは設立二十周年を迎え、十一月二十三日に沖縄市民会館で記念チャリティー現代版組踊「肝高の阿麻和利」を予定しており、多くの市民の来場を呼びかけている。

▲脳関連障がいのある人たちへの支援や脳の外傷予防を呼びかけながら歩く参加者たち

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