障がい者に就労の場提供

―倉浜衛生施設組合が作業を委託―

 働く意欲のある障がい者の就労を支援しようと、倉浜衛生施設組合は去る七月から、ごみ分別や運転業務に係る作業を「就労支援事業所きずな(島袋武夫理事長)」に委託した。組合では就業時間、休憩時間、手順、装備など安全面に十分留意をして障がい者へ雇用の場を提供している。
 委託を受けた「きずな」では知的障がいや精神障がいを持つ所員十六人を四人ずつのグループに分けリサイクルセンターへ派遣。毎日一グループと引率職員二人の計六人で、廃傘の解体分別、廃スプレー缶の穴あけ、廃蛍光管の分別・箱詰めなどの作業を行っている。所員の一人は「ここで働いてから給料が上がった。仕事はとても楽しい。毎日でも来たい。」と笑顔を見せた。
 倉浜衛生施設組合の屋良朝健事務局長は「障がい者の就労の場、社会訓練の場として、組合ではこれからも協力していきたい」と話している。

▲手慣れた様子でてきぱきと傘を解体し、分別していく所員たち。

▲倉浜衛生施設組合職員と「就労支援事業所きずな」の関係者

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ゲンちゃん、愛ちゃんが
ご長寿さんへ歌と笑顔をプレゼント

―市在宅寝たきり長寿者笑顔宅配サービス―

 寝たきりや、外出が困難なお年寄りのお宅へ歌と笑顔を届ける「市在宅寝たきり長寿者笑顔宅配サービス」(市社協主催)が八月十九日と二十六日に行われ、歌手の前川守賢さんと饒辺愛子さんが四人のお年寄り宅を訪問、プロの歌声と楽しいゆんたくをプレゼントした。同事業は今年で十八回目、二人は初回からボランティアで訪問を続けている。また今年も生花店「春らんまん」の安座間豊さんからお年寄り一人ひとりに花束が贈られた。
 二十六日は百歳の眞栄田スミさん宅を訪問。眞栄田さんも二人と一緒に「帽子くまー」「てぃんさぐぬ花」など数曲を歌った。眞栄田さんのための特別なショーに、集まった親戚やご近所さんも笑顔いっぱいのひと時を過ごした。

▲ゲンちゃん、愛ちゃんと一緒に歌を歌う眞栄田スミさん。

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沖縄市平和大使派遣二十周年記念事業

誰にでも思いやりを持とう

2010沖縄市ピースフォーラム―五十一人の大使が参加

 沖縄市平和大使派遣二十周年記念事業として県内各市町村(五市一町一村)から平和大使として広島、長崎の両市に今年度派遣された生徒らを一堂に招き、平和について考え、交流を深める「2010沖縄市ピースフォーラム」が八月二十日、市農民研修センターで開かれた。沖縄市、那覇市、浦添市など平和大使として派遣された生徒ら五十一人が参加、七班に分かれ沖縄戦や原爆の被害を受けた広島、長崎の両市で学んだことを踏まえ「平和宣言文」を作成した。宣言文には「武器を捨て全てを話し合いで解決する」「誰にでも思いやりを持つ」など班ごとに平和への思いを込めた宣言文を発表した。発表後、沖縄師範学校女子部に在籍していた比嘉静さんが戦争体験について講話し「戦争を起こしたのも人間なら、やめることができるのも人間」と平和への希求を訴えた。フォーラム終了後、本市から参加した生徒たち一人ひとりに修了証書が手渡された。

▲作成した平和宣言文を発表する平和大使の生徒たち

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